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共学校より女子校のほうがリーダーの素質が身につく?

2022.03.15

2020年に指導的立場に占める女性の割合を30%にする――。

政府がこうした目標を掲げていたことからもわかるとおり、女性が活躍する社会のを実現させるためには、女性管理職の増加が必須であると言える。

では、女性たちは人生のどの段階で、どのようにしてリーダーシップを身に付けていくのだろうか?

国際NGOプラン・インターナショナルではこのほど、日本の教育現場における女性のリーダーシップ育成の現状、および課題を分析することを目的とし、中学校・高校に通う女子2,000人と都内私立校を対象にアンケート調査を実施したので、専門家のコメントとともに紹介していく。

所属するグループで、「場を仕切る役」と考えているのは 6.5%にすぎない

回答者に学校生活における集団での役割について聞いたところ、「サポート役(20%)」、「ムードメーカー(12.6%)」、「調整役(11. 3%)」の回答が、「場を仕切る役(6.5%)」を上回った。集団において決定を下すよりも、一歩退いて様子を見る傾向が強いことがわかった。

学校生活における集団でのリーダーシップの経験について(単数回答)

「意見を積極的に述べる」のは 4 人に 1 人。リーダー経験者はより積極性が見られる

「学校や部活などで自分から積極的に意見を述べるか」については、「常にする(7.1%)」、「比較的する(19.9%)」であり、意見を述べたり、発言したりすることにあまり積極的とは言えない現状が浮き彫りになった。

一方、役職経験の有無で比較すると、クラス委員長(354 人)や生徒会役員(212 人)などの役職経験がある場合は、「常にする」「比較的する」が、いずれも 50%を上回った。これまでのリーダー経験が人前で意見を述べたり、発言したりすることを容易にさせると考えられる。

学校や部活などで自分から積極的に意見を述べるか(単数回答)

2 人に 1 人が「リーダーは責任感が強い人がするもの」と考えている

リーダーのイメージは、「責任感が強い人がするもの」(47.6%)が最も多く、次いで「人の意見を聞ける人」(32.8%)、「グループ内での指導する存在」(29.7%)、「メンバーそれぞれの能力を引き出すことができる人」(28.7%)という結果だった。

集団内で責任感があり、メンバーの意見を聞きながらまとめることができる、調整能力を持つ人がリーダーであるといった理解が見られる。

専門家はこの結果を肯定的に評価し、佐藤真久・東京都市大学大学院教授は、「社会の変化が激しいなか、関わる多くの人たちのモチベーションを高め、互いの力を持ち寄り、共に協働と学びのプロセスを大切にしながらやっていくことがとても重要です。そのように考えると、場の調整役としてのリーダー像が今後一層重要になってきます」と述べている。

リーダーになる人のイメージ(上位10 の回答を抽出、複数回答)

女子校ではリーダーの経験を積む機会が多い

「部活や委員会活動を通じてリーダーについて学んだ」と回答した人は全体の36.8%だった。内訳を見ると、女子中学校・高校(以下、女子校) の生徒の方が、共学中学校・高校(以下、共学校)よりも、高くなった。また「授業で女性のキャリア形成について学んだ」と回答した人にも同様の傾向が見られたことから、女子校では、学校行事や生徒会や委員会などの役割経験を通じて、リーダーの経験を積むことが推測される。

これに関し、坂本清恵・女性のためのリカレント教育推進協議会会長は、「日常的に性別に基づく役割分担がないので、人としてすべきことを女の子たちがすべて行わないといけないこと、またキャリアプログラムで学校の卒業生である女性の経験を聞くことで、将来に対するロールモデルに触れられることが、将来リーダーになりたいという意欲を育むのではないか」と述べていた。

リーダーシップを学んだ経験(複数回答)

アドボカシーグループリーダー・長島美紀氏のコメント

アンケート調査や専門家の方々へのインタビューが示したのは、学校で子どもたちのリーダーシップを育むには、文化祭や運動会などの行事や、生徒会・クラブ活動などの機会を活用した繰り返しの経験と、そこから学び改善するプロセスが重要であるということでした。

また、特定の個人だけではなく、誰もがリーダーシップを発揮できる機会を与えること、その際は自主性に任せるのではなく、目標を設定し、その達成にむけて取り組めるようサポートすることの大切さも見えてきました。

変化の激しい現代社会では、かつてのような「俺についてこい」タイプのワンマン型リーダーよりも、場の調整役としてのリーダー像が求められていることも示されました。残念ながら、日本の学校では、リーダーシップ育成のための環境が整っているとは言えない状況にあります。生徒の誰もが当事者としての意識を持ち、ともに目標に取り組むプロセスとマネジメント経験を積めるような環境づくりが、これからの教育現場には求められているのです。

 

<調査概要>
(1) 2021年8月に株式会社ネオマーケティングの協力を得て、12~18歳の中学校・高校に通う女の子2,000 人に WEB アンケートを実施
(2)都内の私立学校(小学校・中学校・高校)を対象にしたアンケート調査を実施

出典元:公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

構成/こじへい


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