【チェック1/会話のしやすさ】まるでそこにいるみたい!ビデオ会議よりも話しやすい
ビデオ会議と大きく違うのは〝同じ空間にいる〟感じが強いこと。それぞれが座っている座席の位置や距離に合わせて声が聞こえる仕組み。「本当にそばにいるような感覚」(イシザキ)だ。アバターでは表情まではわからないものの、顔の向きは反映されるので、よそ見をしているのはわかる。「サボっていたらすぐにバレそう」(タジリ)。会議に集中せざるを得ない。
ビデオ会議から顔出しで参加できる
VRヘッドセットのないユーザーは、PCブラウザー上の「Horizon Workrooms」から、ビデオ会議方式で参加できる。ただし、その際はバーチャル背景を利用できない。
【チェック2/ホワイトボードの使い勝手】手元で書いた文字が背後のホワイトボードに!
ルーム内には大きなホワイトボードがあり、実際の会議のように、その前へ移動して書き込めるほか、手元のボードに書いた文字を反映できるのも便利だ。『Quest 2』のコントローラーの握る部分をペンのように使って書く仕組みだ。「実際に書く感覚で、デスクに押し当てるようにすると書きやすいかも」(イシザキ)。「かなり細かく書けます。色も変更できますよ」(タジリ)
「ホワイトボードに移動」を選ぶと、パススルーで、実際の部屋の中にホワイトボードの位置が表示され、本当に書くような動作で板書できるようになっている。
【チェック3/画面共有のしやすさ】ホワイトボードがPC画面に!大きくてチェックしやすい
「Horizon Workrooms」のルーム内では自分のPC画面を〝持ち込める〟ほか、ミーティングの際にはホワイトボードに表示して共有できる。「画面の共有方法はZoomなどと同じ」(イシザキ)。「共有できるのは画面丸ごとのみ。ウインドウを指定して共有できないのは残念」(タジリ)
細かい文字まで見える!
ページの変更もスムーズ
画面の操作は手元のディスプレイで行なう。コントローラーのトリガーボタンを握ると、レーザーポインターを照射できる。
ビデオ会議の参加者も確認しやすい
PCブラウザーからの参加者も共有画面を確認でき、共有された画面が分割画面のひとつとして表示される。
【体験のまとめ】リアルに近い会議ができて集中しやすい
アバター同士ではあるものの、そこにいる相手と目を見て話せるのは、ビデオ会議ツールとの大きな違い。現状のデバイスでは意図的に笑顔を作ることはできないが、手の動きは反映されるので白熱した議論もできる!
『Quest 2』なしでも使えるようになることが大事
「Horizon Workrooms」の大きな欠点は「『Quest 2』を着けなければ、アバター同士の会話ができない」こと。もちろん『Quest 2』が軽量化し、疲れにくくなることも重要だ。
だがそこは、Metaもハードの進化をちゃんと考えている。数年もすれば、ある程度解決されるのではないだろうか。他社のVRやARの機器への対応も進めてもらいたい。
なお、現状の「Horizon Workrooms」は実のところ「使い始める」のが一番面倒だ。『Quest 2』を持っていて「VR内から使う」人は意外と簡単なものの、PCから参加する際は決して手軽とはいえない。利用が加速するには、Facebook Messengerなどとの連携が強化されて「必要な人がサッと参加できる」ようになる必要があるだろう。スマホからも参加しやすい環境を整えるのも重要だ。
また「Horizon Workrooms」を『Quest 2』で使う場合、自分のPC画面をバーチャルの会議室内で見られるのはとてもいいものの、PCのキーボードを可視化する技術は、試験的な意味合いが強い。アップルの『Apple Magic Keyboard』をはじめ、非常に限定された機器でしか使えない。対応機器を増やし、誰もが使えるようになることが望ましい。(西田宗千佳)
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※情報は2022年1月末時点のもの(編集部調べ)
取材・文/太田百合子、西田宗千佳