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マッチングアプリ先進国のアメリカで活躍する日本人女性に聞いた「ライブ配信モデル」の可能性

2022.02.08

マッチングアプリ先進国・アメリカで業界をリードする日本人女性が語る「ライブ配信の可能性」

コロナ禍で合コン、飲み会など人との現実的な出会いが激減。恋人が欲しくてもできない人が急増している。そこで活況しているのが、マッチングアプリだ。

これからマッチングアプリはどう変わるのか……そこで、2013年ニューヨークでアジア人に特化したマッチングアプリ『EME Hive』を立ち上げ、成長させ続けているアントレプレナー・時岡真理子さんにお話を伺った。

マッチング・ライブ配信アプリ『EME Hive』を運営するEAST MEET EAST, INC.(米国 ニューヨーク市)は、2021年11月に株式会社ディー・エヌ・エーをリード投資家として、朝日メディアラボベンチャーズ、モバイル・インターネットキャピタル株式会社より、700万米ドル(約8億円)の第三者割当増資を実施したことも話題になった。

■マッチングアプリで「動画」で「顔出し」は当たり前

ーーアジア人に特化したマッチングアプリ『EME Hive』がアメリカを中心に急成長していますが、その背景には何があるのでしょうか。

コロナ禍で人との出会いが減ったこともありますし、そもそもマッチングアプリでの出会いが“当たり前”になっているベースがあるのです。

特にZ世代、X世代は生まれたときからタブレットやスマホがある環境で育っています。学校などリアルなつながりない人……例えば、SNSやオンラインゲームで知り合った人と、遊んだり、やり取りをするのが当たり前なのです。

ーーだからこそ、リアルタイムに話ができるライブ配信機能が活用されている。『EME Hive』は、マッチングアプリでは珍しいライブ配信機能が特徴的です。それだけでなくバーチャルギフト機能もあり、ユーザーがライブ上でコミュニケーションする楽しさが特徴的だと感じました。

10~20代の若い世代にとって、ライブ動画でコミュニケーションすることは日常の一部。若者がアクティブに使用すれば、それ以上の世代にも動画を活用する人が広がっていきます。

『EME Hive』にライブ配信機能を付与したことで、今までのマッチングアプリの課題が解決しました。

従来のサービスで表示されるのは相手の写真とプロフィールでした。コミュニケーションはテキストベースのチャットのみ。そして、その後に本人に直接会ったとき「あれ? 印象が違う」ともやもやを抱えてしまうという問題がありました。

しかし、『EME Hive』では写真、チャットだけではなく、ライブ配信でコミュニケーションをします。動画は雄弁で、相手の雰囲気、表情、話し方、選ぶ言葉などから、その人となりが伝わってくる。それに、リアルタイムのライブですから、加工して“盛る”ことはできませんしね。

また、趣味のコミュニティも無数にあります。ですから恋愛での出会いだけではなく趣味や興味関心ごとから、多くの人と繋がることができるのです。

コロナ禍で人間同士が、直接会うことができなかった期間にユーザー登録者数が急増したのですが、これは、ライブ配信ならではの、「リアルタイムにコミュニケーションができる」という機能が多くの人が求めていたからだといえます。

ライブ配信中の画面。「イイネ」と同様の意味があるバーチャルギフトを贈られたところ。これはタピオカドリンクだが、テキーラなどのお酒もあり、贈ると盛り上がるという

■海外に住むアジア人が直面する婚活以前の悩み

ーー『EME Hive』立ち上げの背景に、時岡さんが婚活で苦労した体験があると伺いました。時岡さんはMBA取得後にDeNAの渡辺氏ほかメンバー3人と教育プラットフォーム『Quipper』を創立。ゼロからサービスを育て上げ、5年後の2015年にリクルートに48億円で買収されました。婚活で苦労したのは多忙だったからですか?

それだけが原因ではないのです。私は日本人、もしくはアジア人との出会いを求めていました。日本を含む東アジア文化圏というのは、恋愛や結婚における意識が似ているところがあります。例えば、家で料理をする、家族の意向を大切にするなどです。

そこで、大手のマッチングアプリを使い、アジア人を検索。すると、パキスタン人やイラン人が表示されてしまったのです。何度検索しても、設定を変えてもなかなかうまくいかない。

その経験から、「アジア人のための幸せな出会いをつなげるサービスを作ろう」と決意。マッチングアプリの世界市場は、アメリカが半数以上なので、英国からアメリカのニューヨークに移住。そこでサービスを立ち上げたのです。

『EME Hive』の画面。アジア系の人がズラリと並ぶ。米国在住の多くのアジア人に支持されている

■アジア人のアルゴリズムと、米国在歴記入欄

ーー今、お話を伺っていて、私自身が世界最大級のマッチングアプリ『tinder』をアメリカで開いた時のことを思い出しました。このアプリは、近くにいる人を表示する機能が特徴です。画面に筋骨隆々で上半身裸の男性が続々と表示された記憶が……

そうなんです。『EME Hive』の立ち上げにあたり、米国在住者が“どういう相手を求めているか”をリサーチしました。

例えば、白人女性は男性の体つきや目の色などの外見を重視します。一方アジア人は学歴、仕事や年収、食べ物の好みなど、内面を重視することがわかりました。

また、「好みのタイプ」のみならず「相手について知りたいこと」にも、文化差があると考え、私たちはアジア人の関心がある項目を検索条件・アルゴリズムに入れました。代表的なものは、米国移住時の年齢、母国語などでしょうか。的確に検索ができると、マッチングの成功率を最大化できます。現在までに、15万人以上の成婚・婚約・正式なお付き合いへと導きました。

スタートしたニューヨークだけでなく、現在はロサンゼルスやサンフランシスコにもサービスを広げています。

■アプリでの出会いは、拡大していく

ーー日本ではマッチングアプリに抵抗がある人がいました。しかし、コロナ禍を機に、意識は大きく変わったようにも思います。

やはり、合理的に考えると優れていますからね。出会いの場に参加するとしたら、時間とお金がかかります。それでもいい相手に出会えるかどうかは、予測不可能。しかし、マッチングアプリなら、求める条件で検索できるので、効率的です。

テクノロジーの進化も目覚ましく、ユーザー側もサービスを使うリテラシーが高まっています。

セクシャルハラスメントの問題についても、ユーザー同士が意識しいているようにも感じます。誰かが不快な言動をしないように、ユーザー同士が配慮し合っている。コロナ禍を機に、ライフスタイルはガラリと変わりました。今後、日本でもますますマッチングアプリの需要は高まり、そこから生まれる出会いも増えていくと考えています。

それは恋愛からビジネスまで、さらに裾野が広がっていくのではないでしょうか。

そこで求められるのは、ネット上の「コミュ力」。それはすなわちライブ配信でのコミュニケーション能力かもしれないのだ。今から何らかのライブ配信を始め、動画における傾聴力、アピール力を高めるうちに、きっとビジネスの新たなヒントが見つかるだろう。

時岡真理子さん
マッチングアプリ『EME Hive』創業者、CEO

1979年生まれ 日本オラクル勤務中に、30歳で英国オックスフォード大学に留学し、MBA取得。2010年にロンドンにて世界的教育プラットフォーム「Quipper」を創立。2013年に『EME Hive』の前身である『EastMeetEas』を創立。

●関連リンク
『EME Hive』 https://www.emehive.co/

取材・文/前川亜紀

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