20代で副業をしていない理由は「勤務先で認められていない」が最多
コロナ禍のテレワークや外出自粛で時間ができたこともあり、「副業」への関心が高まっている。一方で、社会人経験が長くない20代にとっては、「副業」の案件を獲得することが難しいという指摘も。
学情は20代の「副業経験」の実態について調査した。
(1) 副業を希望する20代のうち、実際に副業を経験したことがある人は、22.6%に留まる
副業することを希望する20代を対象に「副業経験」を質問したところ、「現在、副業をしている」の回答は12.2%に留まった。
「過去に、副業をしたことがある」10.4%を合わせても、副業経験がある20代は約2割に留まることが分かる。
実際に副業をしている20代からは、「収入を増やすことができ、自由に使えるお金や貯金に回せるお金が増えた」「趣味を活かした記事作成などで、収入だけでなく反響も得ることができ、充実感を覚えている」「本業以外の仕事にも取り組むことで、より自身が成長できていると感じる」などのポジティブな声が寄せられる一方、「コロナ禍で給与が減ったので副業をしているが、本業だけで生活できるのが理想」「就業後や休みの日に副業の仕事をするので、数ヵ月間休みなしで働いている。生活できるのであれば、副業は辞めたい」といった切実な声も上がっている。
分析
「Re就活」で実施したアンケートでも、20代の約9割が副業を希望しているように、収入を増やしたり、経験を積んだりする手段として、副業への関心が高まっている。一方、勤務先で認められていない場合は副業をすることはできないため、実際に副業を経験している20代は少ないことが分かる。
また、副業は専門性やスキルを活かして成果を上げることが求められます。社会人経験が長くない20代にとっては案件の獲得が難しいという側面もあると推察される。
(2) 副業をしていない理由は「勤務先で認められていない」が最多。次いで「副業の始め方が分からない」
副業を希望しているものの副業をしていない理由は、「勤務先で認められていない」が41.4%で最多。次いで「副業の始め方が分からない」36.7%、「時間を確保できない」33.5%と続いた。
(3) 副業で経験した仕事は「事務作業」が最多
副業で経験したことがある仕事は、「事務作業」が30.2%で最多。次いで、「ライティング・記事作成」「SNS運用」「マーケティング関連」が、それぞれ15.9%で続いた。
調査概要
調査対象:[20代専門]転職サイト「Re就活」へのサイト来訪者
調査方法: Webアンケート
調査期間:2022年1月13日~2022年1月20日
有効回答数:317名
構成/ino.