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テレビCMから空間演出まで幅広い分野で使われる「モーショングラフィックス」制作の舞台裏

2022.01.22

現在、テレビCMから空間演出まで、幅広い分野で使われているモーショングラフィックス。最近、トレンドといわれているが、どのようなものなのか。また、アニメとの違いは? 制作方法は? 今回は、モーショングラフィックス制作の最前線で活躍し、企業の著名なCMや動画を手がけているクリエイティブチームを抱えるLIKI Inc.に聞いた。

モーショングラフィックスとは?

近年、よくイラストやロゴ、文字などに動きや音が加えられた動画を、テレビCMや街角・電車内などのデジタルサイネージといった各所で目にするようになってきた。それらは「モーショングラフィックス」と呼ばれるものだ。

このモーショングラフィックスは、今、トレンドと言っていいのだろうか。LIKIの担当者は次のように述べる。

「モーショングラフィックス単体で言えば、業界の中では10年前から存在しますが、3DCG全般を含めたモーショングラフィックスを指して言うのであれば、今はトレンドだと思います。近年のメディアの進化で動画の需要がかなり高まっている中、実写ではできない表現をモーショングラフィックスでは出し切ることができると思っています。

例えば、一つのキャッチコピーだけで、動かないよりも動いたほうが、コピーの意味をさらに強調することができたり、人間では不可能な動きだとしても、キャラクターなら表現することができたりします。また、実写ですとダイナミックなカメラワークを作るのに、大掛かりな設備が必要ですが、モーショングラフィックスであれば、簡単に行うことができます。そういった意味では、この時代における表現方法としてもトレンドだと思います」

ちなみに、モーショングラフィックスはアニメと似ているように見えるが、どう異なるのか。

「大まかには一緒ではありますが、細かくお伝えすると、モーショングラフィックスは、コンピュータ上でグラフィックにキーフレームという動きを作り出す機能をつけて動かしたものです。一方、アニメーションは、1コマずつ人間の手作業によって描き、構成されたものです。この点が異なります」

制作事例~福田道路のテレビCM

では、実際にLIKIが手がけた作品を見てみよう。最新作のテレビCMだ。福田道路という新潟市発の一般道路や高速道路の舗装事業を中心に展開する企業の、設立50周年に合わせたブランドムービーだ。


「福田道路ブランドムービー 60秒篇」

ブランドコンセプトは、「Direction for Relation 一歩先ゆく視点で持続可能な未来を拓く」。親しみのあるアニメーションの表現で、道路舗装業が未来へ向かう様子が描かれている。女性の現場監督も積極的に採用していることを示すべく、男性篇と女性篇の2バージョンが用意されている。

まず舗装現場と共に、街並みと現場従事者たちの姿が描かれる。当たり前のようにある「道路」だが、それを支える道路舗装の仕事を伝える。そこから舗装工事の現場監督にフォーカスしていき、彼・彼女が振り返ると、走ってくる車が徐々に未来のデザインに変身する。車が走る横には新しい道路がうねるように伸び、舗装された未来都市が広がっていく。

LIKIは、この一見、地味とも言える道路を作る会社のCMを非常にポップに仕上げている。ポップな提案をした経緯について、LIKIの担当者は次のように述べる。

「今回、かなり自由度が高く、許容していただけたことが大きいです。一般的なクリエイターの感覚では、道路の会社はルールが厳しく、実写のCMでお堅い印象になるのでは、と考えていたのですが、福田道路さんはそのイメージとは全く異なり、企画の段階からアニメーションのご依頼で、こちらのポップな提案も積極的に受け入れてくださいました。

実際、クリエイターとして遊ばせていただけました。空をあえてピンク色にしたり、現代の車から、未来の車にモーフィングするなど、制作における遊びの余白があったことも背景としてあります」

今回の仕上がりについて、LIKIの担当者は次のように述べる。

「道路は当たり前の存在ゆえに、華やかなイメージはあまりないかもしれません。しかし道路ができることで豊かな街が広がり、様々な未来が生まれていきます。変革に挑戦する福田道路さんが描くストーリーとしての未来の車や、未来の街への変化について、今回のテーマでもあるポップな世界観を保ちつつ、モーショングラフィックス特有のシームレスな動きで、丁寧に表現できたと思います」

モーショングラフィックスを素人が始めるには?

作品を見ると、「自分も作りたい」と思う人もいるだろう。モーショングラフィックスを素人が制作したいと考えたときには、具体的に何から始めればいいか。LIKIの担当者に聞いた。

「最近ではオンラインスクールのほか、YouTubeにあるチュートリアル動画などもありますので、まずはそれを見ながら、パソコンを触ってみるのはいかがでしょうか。

どこから始めれば良いかわからない場合は、学校に通うがいいでしょう。ツールの使い方だけでなく、カメラやデッサン、デザインなどの基礎から応用までのノウハウが学べるという意味では、トータルで考えると学校で学ぶのが一番早いからです」

モーショングラフィックスの動画制作のコツ5つ

すでに興味のある人、勉強をしている最中という人もいるだろう。そこでモーショングラフィックスの動画を制作するときのコツを5つ教えてもらった。ぜひ参考にしよう。

1.いいデザインのグラフィックを作る

「そもそも『グラフィックを動かす』のがモーショングラフィックスだと私は思っていますので、動かす素材が良くないと、いくら面白い動きをつけてもよくないと思います。まず、いいグラフィックデザインを作ることは何より重要です」

2.人の作品をたくさん見る

「人の作品をたくさん見ることも大事だと思います。その中で、自分が気持ちいいなと思った部分を真似して作ってみること。初めは単純に真似をするだけでもいいと思いますが、それを自分なりに解釈して自分のものにしていくことも重要です」

3.チュートリアル動画をたくさん見る

「チュートリアル動画をたくさん見ることもおすすめです。たくさんの名人たちが編み出した様々な手法を見て学ぶことが重要です」

4.動画の構成をしっかり検討し、すべてに意味を持たせて制作する

「なんとなくかっこいいから、とりあえず動かすではなく、すべてに意味のある動き・グラフィックにしていくことが重要だと思っています。もちろん2と3でお伝えしたように、『かっこいいからやってみる』ことも大事です。ただし、それは、一個人の作品制作の際に適することと思います。お仕事としての作品であれば、なんとなくではなく、すべてに意味を持たせて制作することで、何を伝えたいか説明をしなくても分かる動画を作ることが重要だと思っています」

5.いろいろな人に自分の作品を見てもらう

「自分がいいと思っているものをたった一人で黙々と作るより、いろんな人に見てもらい、意見をもらい、その意見を受け止め、次の作品にどんどん生かしていく姿勢を持つことは重要な要素です」

モーショングラフィックスは、今後も注目が集まる分野と言える。できるだけ数多くの作品やチュートリアルに触れて、いち早く慣れ親しんでおくのもいいかもしれない。

【取材協力】
LIKI inc.
CM、ミュージックビデオ、ライブ/イベント映像、WEBムービーなど、近年加速度的に増えてゆくあらゆる映像メディアにおいて、モーション、グラフィックスやCGを中心に据え、トータルでデザインされたムービーを提供している。
https://www.likiinc.com/

【参考】
福田道路株式会社 公式YouTubeチャンネル

取材・文/石原亜香利


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