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フリーランス300人に聞いた会社員時代と比べてよかったことと苦労していること

2022.01.04

フリーランスを選択した理由「人間関係のストレス」が増加傾向に

働き方が多様化するなかで「フリーランス」という働き方についても社会保障の整備が進む動きがあり、近年注目されている働き方だ。フリーランスは自分の裁量で仕事を選択し、マネジメントすることができるため、『ワーク・ライフ・バランス』がとりやすい働き方といえる。

そんな中Adecco Group Japanは、現役フリーランスとして働いている300名を対象にフリーランスという働き方に関するアンケート調査を実施した。本調査は、2019年にも同条件の対象者に実施しており、経年による意識の変化についても比較分析している。

フリーランスを選択した理由:上位不動だが、「職場の人間関係」によってフリーランスを選択したが上昇

現役フリーランス300名に対して、フリーランスという働き方を選択した理由を質問したところ、1位は「自分のペースで仕事をしたかった」で、1位から4位までの順位に2019年と変動はなかった。

5位に「職場の人間関係のストレスがあった」が入り、この項目は2019年では7位で順位が上昇している。同じく、順位が上昇したものには「一つの会社に縛られたくない」が2019年では8位だったものが、2021年には6位に上昇した。

フリーランスを選択した理由について (n=300、複数選択)

会社員時代より良かったこと:1位「ワーク・ライフ・バランス」がとりやすい

フリーランスになる前に、正社員や契約社員等の雇用形態で会社員として働いていたことがある129名を対象に、会社員時代と比較してフリーランスでよかったことを質問したところ、1位は「自分のペースで仕事ができる(ワーク・ライフ・バランスがとりやすい)」が最も多く、「仕事以外の自分時間が確保できる」、「やりたい仕事ができる」、「人間関係にストレスを感じなくてよい」が順に多い結果となった。

5位の「通勤ストレスがない」は、2019年には3位でしたが、コロナ禍となり会社員にもテレワークが普及したことで順位が下がったと考えられる。

会社員時代と比較してフリーランスで良かったこと (n=129、複数選択)

会社員時代より苦労していること:1位「収入が不安定」、2位「確定申告の手続き」、3位「社会的信用が低い」

フリーランスになる前に、正社員や契約社員等の雇用形態で会社員として働いていたことがある129名を対象に、会社員時代と比較して、フリーランスで苦労していることについて質問した。

最も多かった回答は「収入が不安定」で、続いて「確定申告の手続きが煩わしい」、「社会的信用が低い」が上位にあげられました。2019年と比較しても、大きな変更はなかった。

 

会社員時代と比較してフリーランスで苦労していること (n=129、複数選択)

 フリーランスに必要な能力:1位「コミュニケーション力」。「情報収集力(2019年8位)」が3位にアップ

現役フリーランスの300名を対象に、フリーランスとして働くうえで重要な能力を質問したところ1位は「コミュニケーション能力(2019年1位)」で、2位「柔軟性(2019年2位)」で順位に変動はなかったが、3位の「情報収集力(2019年8位)」は、8位から5つ順位がアップし、重要な能力として捉えられていることがわかった。

フリーランスとして働くうえで必要な能力 (n=300、複数選択)

 今後の働き方:フリーランスを継続したいとの回答が約8割

現役フリーランスの300名を対象に、今後の働き方で最も希望している働き方を質問したところ、約8割が「フリーランスを継続したい」と考えていることがわかる。

フリーランスは「収入が不安定」、「確定申告の手続きが煩わしい」等といった苦労はあるものの、それ以上に自分らしく働けることや人間関係のストレスから解放されるというメリットを重視していることがわかった。

今後、どのような働き方を希望していますか (n=300、単一回答)

フリーランス年収:2019年よりも全体の年収は増加傾向で、1000万円超プレーヤーも3%

現役フリーランスの300名を対象に、1年間のフリーランスとしての年収を質問したところ、「300万円未満」という回答が56.3%で最も多いものの、2019年と比較すると7ポイント減少しており、「300万円以上」と回答した人が増加した。

なかには、「1000万円以上」という回答も3.3%おり、職種や業界によっては高収入を得ているフリーランスがいることがわかった。 

フリーランスとしての年収 (n=300、単一回答)

【調査概要】

調査対象: 30代~40代の現役フリーランス

サンプル:   ①2019年300名、2021年300名

調査方法: インターネット調査

実施時期: ①2019年6月25日~29日、②2021年10月25日~29日

※回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。

構成/ino.

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