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女性の7割が「営業職にはなりたくない」と答えた理由

2021.12.31

様々な商材・サービスを売り込みに行く営業職。コミュニケーション力、交渉力など求められるスキルは多いが、その分、やりがいは大きいはず。

では、女性にとって営業職は人気の職種なのだろうか?それとも、興味がある人は少ないのだろうか。

そんな「営業職」に関する意識調査がこのほど、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』により、女性638名を対象にして実施された。

約7割が営業職にはなりたくない

【Q.1 「営業になってみたい」という興味はある?】

【Q.1 「営業になってみたい」という興味はある?】

※営業未経験者のみ

『女の転職type』会員に、営業職になってみたいかを尋ねたところ、「まったくない」が最も多く39.9%という結果となった。「どちらかというとない」32.4%も含めると、7割以上の人がなりたくない派で、なりたい派は21.4%にとどまることがわかった。

なりたくない理由は「ノルマがきつそう」

【Q.2 営業という職業にどのようなイメージがある?】

【Q.2 営業という職業にどのようなイメージがある?】

※複数回答あり
※営業未経験者のみ

営業経験がない人に営業職のイメージを尋ねると、1位は「ノルマがきつそう」70.1%、2位「精神的に辛そう」59.3%となった。3位は「忙しい、残業が多い」51.8%となっており約半数が回答したが、2021年11月現在、『女の転職type』に掲載されている営業系求人のうち約7割は「残業が少ない」求人となっている。

また、約8割の求人が「未経験OK」の求人にもかかわらず、アンケート結果では「未経験でも挑戦できる」イメージは9.6%にとどまっており、こちらも大きなギャップがあることがわかった。

「その他」のコメントとしては、「コミュニケーション力が必要そう」「人脈が広がりそう」などがあった。

営業職になってもいい、続けてもいい条件は「ノルマがきつくない」「給料が今より上がる」

【Q.3 どのような条件がそろえば、営業に転職してみたい?】

【Q.3 どのような条件がそろえば、営業に転職してみたい?】

※複数回答あり
※営業未経験者のみ

営業経験がない人にどのような条件がそろえば営業に転職してみたいかを尋ねると、1位は「ノルマがきつくない」56.8%、2位は「給与が今より上がる」40.1%、3位は「残業が少ない」38.5%となった。

Q.1の回答で多かった「ノルマがきつそう」「残業が多そう」というイメージが払しょくされた上で、「現場のサポート体制が充実している」や「家庭と両立できる」という条件がそろえば、営業職になってもいいという人が多いことがわかる。

【Q.4 実際、営業ってどう?】

【Q.4 実際、営業ってどう?】

※複数条件あり
※営業経験者のみ

営業経験がある人に実際「営業」という職業はどうかを尋ねると、1位は「精神的に辛い」60.5%、2位は「ノルマがきつい」59.7%、3位は「達成感が味わえる」49.6%となった。「自分のペースで仕事ができる」や「未経験でも仕事ができる」も、営業未経験者のイメージより上位にあがっている。厳しい面がありながらも、やりがいや挑戦のしやすさが営業職の特徴と言えそうだ。

<精神的に辛い>
・休日でも数字(営業成績)が気になり、数字の取れる動きをしていた。(40代、熊本)
・仕事のスケジュールはほぼ自分で決められるので、プライベートの用事なども調整しやすいが、成績が全てなのでそれなりの仕事をしなければ成果はあげられず精神的に追い込まれる。(30代、栃木)

<ノルマがきつい>
・ノルマはやはりきつい。しかし、自分のペースで仕事できてサボるのも自由で良い。(20代、滋賀)
・ノルマなしと謳っている会社で働いているが、目標という数字があって結局意識しないといけないので精神的に焦る。(30代、大阪)
・毎週、毎月で売り上げが公に発表されるため目標に達していないとプレッシャーがある。しかし達成感はある。直接感謝の言葉を貰えるので、プロセスで苦労しても最後まで頑張って良かったと心から思える。(20代、埼玉)

<達成感、スキルが身につく>
・いろんな会社へ行き、いろんな出会いがあり勉強出来て良かった。(40代、千葉)
・自分の提案内容が採用され、企画のほとんどを自社製品で埋めた時達成感があった。また取引先様との人間関係の構築は楽しくこちらも達成感がある。(20代、大阪)
・お客様とのコミュニケーションをとるのが楽しいだけではなく、それが収入にも繋がる。数字をあげることで、達成感がありスケジュールを管理できるので自分のペースで働ける。電話や対面、事務でもどこでも通用するスキルが身につく。(40代、埼玉)

<自分のペースで仕事ができる>
・アポを取るとき、お客さんの都合を聞きつつ、自分の予定を合わせられる。子どもが小さいとき、急な発熱とかでも調整できた。(30代、大阪)
・お客様と自分の予定をすり合わせて決めるので、予定を詰める日とゆとりがある日、ある程度自由に予定を組むことができる。(30代、広島)

【Q.5 どのような条件がそろえば、営業を続けたい?】

【Q.5 どのような条件がそろえば、営業を続けたい?】

※複数回答あり
※営業経験者のみ

営業経験がある人にどのような条件がそろえば営業を続けたいかを尋ねると、1位は「ノルマがきつくない」59.7%、2位は「給与が今より上がる」54.6%、3位は「家庭と両立できる」49.6%となった。「ノルマがきつくない」ことと「給与が今より上がる」は、営業経験者も未経験者も1位と2位で変わらない。

一方、「家庭と両立できる」や「リモートで働ける」という条件は、営業未経験者より営業経験者の方が10ポイント以上高い回答率となっている。営業職を実際に経験してみて、今後も営業を続けるのであれば、ここは重要な条件と捉えている人が多いことがわかった。

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合がある。

<調査概要>
・調査期間:2021年10月5日~10月19日
・有効回答数:638名
・調査対象:『女の転職type』会員
・調査方法:Web上でのアンケート

出典元:女の転職type
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-39/

構成/こじへい

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