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コンテナ船以外は「不定期船」と呼ばれているって知ってた?世界中を駆け巡る最新貨物船の世界

2021.12.07

国土交通省「交通政策白書」(2017年)によると、四方を海に囲まれた日本の海外貿易(重量ベース)は海上輸送が約99%と圧倒的に多い。
※金額ベースだと海上輸送は約60%。

エネルギー自給率9.6%(2017年)、食料自給率37%(2020年:カロリーベース)という数値からもわかるように、鉱物性燃料や鉄鉱石、食料品などの重たいものを大量輸送するには、海上輸送がいかに重要な存在かがおわかりいただけるはず。

それを担っているのが一般的に貨物船と呼ばれる船舶であり、大別すると定期船と不定期船に分類される。簡単に説明すると、定期船はいわゆるコンテナ船。不定期船はそれ以外の貨物船を指している。

ここではまず、不定期船についてどのような船があるのか。最新の船はどのようなものなのか。わが国の海運業を代表し、総合的な船種(ふなだね)を有する日本郵船に聞いてみた。

不定期船の種類

不定期船は荷主の要望に合わせ航路や日程を決めるもので、時代の流れと共に積載物に合わせた専用船が次々に造られていった。その分類は日本郵船グループでは次の通り。

自動車専用船 120隻(世界1位)

※2021年3月末現在、日本郵船調べ。以下同。

自動車を輸送することに特化した専用船。港にズラリ並べた車を、ギャングと呼ばれるチームが船内に自走させ、ギリギリの間隔でラッシング(固定)できる構造になっている。

大型ショッピングセンターにある巨大立体駐車場がそのまま船の中に入っているようなもので、最新の船であるSAKURA LEADERなら約7000台の輸送が可能。

この船は国内造船所で建設された初の大型LNG(液化燃料ガス)燃料船で、従来の重油を燃料にしたものに比べ、温室効果ガス排出量の削減に寄与している。

ドライバルカー 365隻

主に石炭や鉄鉱石を主に運ぶ、汎用性のある船のこと。比重の大きな重量物を運ぶため、とくに鉄鉱石の専用船は船体の大きさに比べ船倉が小さめな造り。

船の大きさにより、ケープ、パナマックス、ハンディサイズなどに分けられる。

チップ船 40隻

紙の原料になる木材を運ぶ。ドライバルカーと見た目は似ているが、軽い貨物を効率良く積むため、船倉の容積が大きい。

LNG(輸送)船 79隻

LNG(Liquefied Natural Gas=液化天然ガス)は、メタンガスを主成分とし、マイナス162℃以下に冷却して液化した無色透明のクリーンエネルギーのこと。その輸送に特化した船なので、LNGを入れるタンクの材質や構造は特殊な工夫が施されている。

タンカー 68隻

エネルギー輸送に特化した船のこと。原油を輸送するための大型原油タンカー、石油製品はプロダクトタンカー、石油化学製品やその他の液体化学製品はケミカルタンカー、LPG(液化石油ガス)はLPGタンカーと呼ばれている。

そして、コンテナ船を合わせると、合計826隻(2021年3月末時点)を運航し、これらの船が常に世界中を航海している。

最新の船は燃料が違う

大型船の燃料のほとんどは重油が使われている。しかし、IMO(国際海事機関)によるGHG(温室効果ガスGreenhouse Gasの略)削減戦略をはじめ、2050年までに46%減らす環境省の指針もあるため、これから造る船の燃料はLNGに変わりつつある。理由は、実用化されている船の燃料として、もっともクリーンだからに他ならない。

実際、同社が現在建造中あるいは建造予定の自動車専用船20隻は全てLNG燃料化され、燃費良化のための船型改良により、従来船に比べ、輸送単位当たり約40%のCO2排出量削減が見込まれている。

LNGを主燃料とする自動車専用船「SAKURA LEADER」

また、LNG燃料を補給する体制の構築も重要であり、供給事業はジョイントベンチャーを作って行なわれている。

LNG燃料バンカリング船「かぐや」による燃料供給

さらに未来を覗くと

燃料としては、LNGのさらに先を目指し、水素やアンモニアのような元素記号上C(炭素)を含まないものの研究も続けられている。

ほか、日本財団が実施している「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」にも参加し、自動運航船の実証実験も行うなど、船の世界が静かに、しかし着実に未来に向かって動いている。

そのイメージとして参考になるのが、コンセプトシップ「NYKスーパエコシップ」だろう。詳細はこちらへ。

協力/日本郵船 https://www.nyk.com/

取材・文/西内義雄
医療・保健ジャーナリスト。専門は病気の予防などの保健分野。東京大学医療政策人材養成講座/東京大学公共政策大学院医療政策・教育ユニット、医療政策実践コミュニティ修了生。高知県観光特使。飛行機マニアでもある。JGC&SFC会員

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