男女平等の実現が叫ばれている昨今でも、男性より女性の身長が高いカップルはまだまだ少数派なのかもしれない。
Netflixで11月18日より独占配信中のNetflix映画『悩める恋の測り方』は、ブラジルで製作された“カップルの身長差”がテーマのラブコメディ。
マルコス・カルネヴァーレ監督・脚本のアルゼンチン映画『corazon de leon』のリメイク作品。
あらすじ
バツイチの弁護士イヴァナの自宅に、ある日見知らぬ男性から電話がかかってくる。
イヴァナが落とした携帯電話を拾って、わざわざ自宅に電話をかけてくれたのだという。
待ち合わせ場所のカフェに現れたのは、長身のイヴァナよりもかなり小柄な男性リカルド、愛称レオン。
レオンは前妻とは死別しており、娘と二人暮らし。
優秀な心臓外科医であり明るくエネルギッシュな性格のレオンに惹かれ、イヴァナはすぐに恋に落ちる。
しかしイヴァナの元夫や母親ら周囲の人々は、イヴァナとレオンの身長差を嘲笑し、新しい恋を妨害するのだった。
見どころ
パートナーとの身長バランスは、男女どちらにとっても悩みの種になりがちだ。
高くても低くても平均値からかけ離れていると目立つため、周囲からの視線が気になったり、失礼な言葉をぶつけられて心が折れそうになることだってある。
本作のイヴァナ&レオンもそれは同じなのだが、周りからの干渉や暴言に傷つくこともあるけれど、それ以上に精神的な結びつきが強いため屈することはない。
初対面では自分よりかなり身長が低いレオンに動揺していたイヴァナだったが、スカイダイビング・デートで頼もしくリードしてくれた上に着陸後病院に呼び出されてオペに向かうレオンに惚れ惚れ。
しかも患者の正体はローマ教皇であることが判明する。
スカイダイビングの直後にローマ教皇のオペに駆けつける……いくらなんでも、カッコよすぎではないだろうか?
それぞれ弁護士と心臓外科医の職業にプライドを持っており、知的で前向きという共通点がある、お似合いのふたり。
魂レベルで結びついているカップルを目にしたら、身長差なんて些細なことのように思えてくる。
やはりカップルにとって大切なのは、外見など表面的なことよりも、魂の共鳴とリスペクトではないだろうか。
ところでブラジルのNetflix映画は、全体的に明るくおおらかな雰囲気が魅力の作品が多い。
本作と同じラブコメディなら、『リッチな僕が恋したら』や『レッツ・カーニバル!』などもぜひオススメしたい。
Netflix映画『悩める恋の測り方』
独占配信中
文/吉野潤子