あらゆる業界・産業から需要があるエンジニア。長らく売り手市場が続いているため、未経験から挑戦したいと考える方もいるのではないだろうか?
アデコ株式会社のIT、エンジニアリング領域に特化したエンジニア派遣事業ブランドであるModisはこのほど、未経験からエンジニアに就職・転職した20~50代男女500名を対象にした実態調査を実施した。詳細は以下の通り。
さまざまな年代・職種・雇用形態で、未経験からエンジニアへのキャリアチェンジを実現
異業種から未経験でエンジニアにキャリアチェンジした「転職者」(n=250)の転職時の平均年齢は、「29.5歳」でした。年代別にみると、20代で転職した人が62%で最多だが、30代も4人に1人(26%)、40代以上も1割強(12%)にのぼり、未経験からのエンジニア転職にはミドル層も多いことがわかった。
続いて、エンジニアへ転職する前の職種を聞くと、「事務・オフィス」(21%)、「営業」(20%)、「販売」(13%)、「工場・製造」(11%)、「専門職」(10%)、「サービス」(10%)、「WEBクリエイター」(8%)という結果に。【図表1】さまざまな職種の人々が、エンジニアへキャリアチェンジしたことがわかる。
また、エンジニアになる前の雇用形態は、「正社員」(78%)が最も多い結果だったが、「パート・アルバイト」(12%)や「契約社員」(10%)などの雇用形態からエンジニアにキャリアチェンジした人も一定数いることがわかった。調査結果から、さまざまな年代・職種・雇用形態の人が、未経験からエンジニアへキャリアチェンジを実現していることが明らかになった。
【図表1】
未経験からエンジニアへの転身により、働き方に対する満足度は大きく向上、給与が増加した人も約7割
続いて、未経験者たちがエンジニア職を目指したきっかけはどのようなものだったのか調査した。「エンジニアへの就職・転職に興味を持った理由」としては、「仕事内容が面白そうだと思った」(51%)、「やりがいがありそうだと思った」(32%)が上位にあがった。【図表2】
異業種からのエンジニア転職者においては「新しいスキルが身に付きそうだと思った」(29%)、「将来性が高そうだと思った」(29%)、「キャリアビジョンを実現できると思った」(19%)など、自身の今後のキャリアをふまえた回答が目立った。
【図表2】
転職後の仕事に対する実感については、転職者の8割強が、「仕事内容が面白いと感じた」(84%)、「やりがいが大きいと感じた」(82%)と回答。【図表3】「自分の希望する働き方ができていると感じた/前職よりも理想に近い働き方ができるようになった」と回答した人の割合も74%にのぼり、エンジニアに転身後、働きがいに関する満足度が高まっていることが明らかになった。
また、エンジニアに転職前の仕事と比較する問いにおいては、より「新しいスキルが身に付いた」(91%)、「将来性が高い業界・仕事だと感じた」(82%)、「キャリアビジョンが実現できた」(76%)という回答を得た。多くの人がエンジニアへ転職後、前向きに自身のキャリアを築いていることがわかる。
さらに、やりがいやキャリア構築だけでなく、「給与」に変化が生じた人も多く、転職者の約7割(67%)が「前職よりも給与がアップした」、73%が「前職よりも収入が安定した」と回答した。
【図表3】
キャリアチェンジに伴う不安解消の近道は、「転職エージェント」の活用
しかし、今回の調査では転職者の82%が、「未経験からエンジニアに転職するうえで不安に感じることがあった」と回答。具体的に不安を感じていたこととしては、「知識・スキルが不足していることへの不安」(74%)、「実務経験が不足していることへの不安」(68%)、「エンジニア適性があるかどうかの不安」(47%)などがあげられた。
その一方で、転職エージェントを活用しエンジニアにキャリアチェンジした人(n=98)のうち、約7割(69%)はエージェントによって「未経験からエンジニアに転職するうえでの不安が解消された」と回答している。未経験からエンジニアに転職するにあたっての不安解消には、転職エージェントの活用が有効な手段のひとつといえるだろう。
<調査概要>
・調査内容:「未経験からのエンジニア転職」に関する調査
・調査期間:2021年9月13~14日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:未経験からエンジニアに就職・転職した20~50代男女500名(就職者/転職者で均等割付)
出典元:アデコ株式会社
構成/こじへい