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変化がなくて仕事がつまらないと感じる時の処方箋

2021.11.21

毎日、同じことの繰り返しでつまらない。仕事に面白みを感じない。など感じていないだろうか? その原因は人それぞれだが、毎日の大半の時間を占める仕事がつまらないと感じてしまうと、一日中、つまらない毎日になってしまう。

そこで今回は、人材トレーニングの開発を行う有識者に、特に「変化がなくて」仕事がつまらないと感じたときの対処法をアドバイスしてもらった。

「仕事がつまらない」人に聞いた…その理由は?

ビズヒッツが2021年7月~8月に「仕事がつまらない」と感じている男女417人に行ったアンケート調査の結果では、仕事がつまらないと思う瞬間ランキング1位が「変化がないとき」で127人となった。

次いで、「評価・感謝されないとき」で60人、「人間関係に不満があるとき」が50人となった。

「変化がないとき」と回答した人たちは、こんな自由回答を述べている。

「毎日同じことの繰り返しだと気づいたとき」(20代男性、物流)
「同じような作業が一日に何回も続くとき」(30代男性、理学療法士)
「同じ作業の繰り返しで、新しいことや突発的な仕事がないとき」(40代女性、事務)

確かに同じ作業の繰り返しは、誰もがつまらなさを感じやすいと言える。

仕事に変化がなくてつまらないと感じたときの対処法

しかし、仕事というものはある程度、皆、毎日同じことの繰り返しである側面もある。そのため、誰もが少なからず感じることではないだろうか。

仕事に変化がなくてつまらないと感じたときには、どのようにしたら「面白い」「やりがいがある」などと意欲的になれるだろうか。対処法を株式会社リクルートマネジメントソリューションズHRDサービス開発部、主任研究員の安藤覚子氏に聞いた。

【取材協力】

安藤覚子氏
株式会社リクルートマネジメントソリューションズHRDサービス開発部 主任研究員
2004年リクルートマネジメントソリューションズ入社。ソリューションプランナーとして、幅広い業種・規模の企業に対し、人材開発・組織開発・戦略推進支援を行う。2016年より開発職としてトレーニングの新商品企画・開発に携わる。主に中堅・キャリア・職場開発領域を中心に研究・開発に取り組んでいる。

「同じ作業や内容の仕事や、いつも同じ人との仕事が続くと、仕事の進めやすさや安心感がある一方、ふと、いつもと変わらない日常がつまらなく感じるときが誰にもあります。

そんなときは、今の仕事の中に小さな変化を自分でつくっていくことにチャレンジしてみるといいのではないでしょうか」

1.生産性向上につながる工夫はないかを考える

「例えば、いつも1時間かかっている仕事を、『5分短縮する』と自分で決めて、どうやって5分短縮するかの知恵を絞る。このように自分で条件を決めて取り組んでみると、思わぬ工夫やアイデアが浮かんでくることがあります。また、自分の仕事の後工程の人が、もっと仕事しやすくなるようにするには自分は何ができるか、自分がメールを送った相手がすぐに内容のポイントが分かるようにするにはどんな書き方をするとよいのか、などちょっとしたことですが考えてみると、相手にも喜んでもらえて、自分の生産性向上にもつながる工夫を生み出すことができます」

2.スキルを磨く仕事にならないかを考える

「例えば、人と接する機会の多い仕事なのであれば、どんな人とも良い人間関係がつくれるように対人スキルを磨くことを目標にします。そして自分のコミュニケーションの特徴を整理したり、相手のスタイルにあわせて自分をコントールしたりしてみるのはいかがでしょうか。

また企画書や報告書などを作成することが多い仕事であれば、上手な人のアウトプットを見て、研究をして学んでみると、新しい発見があると思います」

3.いつもの仕事にプラスアルファの要素を加えてみる

「仕事の目的に立ち戻り、今のやり方でいいのか、もっと改善の余地はないのかを考えてプラスアルファでできることはないかを考えてみるのもいいでしょう。

例えば、月次の実績レポート作成であれば、読み手が知りたい、確認したい情報は何か、その情報は簡潔に分かりやすく整理されているか、今の情報で十分なのか、レポート作成の工程でもっと工夫できることはないのか、などを考えてみるとプラスアルファの要素が出てくるのではないでしょうか。その結果、上司や先輩、協働者から『もっとこういうデータは出せるかな』『こういうまとめ方はできるかな』といった相談をされるようになってくると、自分から変化をつくっていかなくても、いい状況が生まれてくるかもしれません」

4.先回りをした仕事をする

「少し先の仕事に対して関係者に全体スケジュールや依頼事項などを整理して情報発信したり、何か先にやっておくことはないかをヒアリングしてみるのもいいでしょう。

会議に出たときに自分が先回りしてできそうなことがあれば、関連資料を集める、昨年の実績データをまとめておくなど自分から率先してやってみましょう。そうすると次第に周りから新しい仕事の相談やサポート依頼がくるようになるかもしれません」

5.思い切って新しい仕事を取りに行く

「自分が前からやりたいと思っていた案件があれば、また担当してみたいと思っていたお客様などがいれば、この機会に上司に相談してみるのもいいですね。すぐにやらせてもらえるかは分かりませんが、いきなりはむずかしくても、上司はあなたがどのようなことに興味があるのか、どんなことにチャレンジしてみたいと思っているのかを知る機会にもなりますし、タイミングが合えば担当できる可能性もあります」

「転職しようかな?」と思ったら…

仕事をつまらないと感じることがあまりに多いと、人は「転職」が脳裏に浮かぶこともあるだろう。そう思ったとき、どのような行動がおすすめだろうか?

「『仕事がつまらない』『なんだかマンネリ化している気がする』と感じるときは、自分のキャリアを棚卸ししてみるタイミングのサインだと思います。

今の仕事内容で、ある一定の成果を出す自信もあり、成長感も感じることができているということなので、ぜひご自身の経験を振り返り、仕事を通じて自分が獲得してきた強みや自分の持ち味、スキルを棚卸しして整理しておきましょう。その上で、次はどんな経験をしてみたいのか、どんなスキルや強みを獲得していきたいのか、自分の持ち味をどのように発揮していきたいのか、どんな働き方をしたいのかを考えてみてください。

次に今の仕事環境や仕事内容でそれは実現できるのか、他の部署や他の仕事内容であれば実現できるのか、今の会社で実現はむずかしいのか、他の会社であれば実現できるのか、このあたりを冷静に判断されると良いと思います。自分一人で考えこまず、周りに相談してみるのも一つの手です」

「仕事がつまらない」と感じたときには、つまらないままにせず、むしろ変化を起こすチャンスといえる。今回紹介されたことをヒントに、ぜひ前向きな変化を意識しよう。

調査出典:ビズヒッツ「【仕事がつまらないと思う瞬間ランキング】男女417人アンケート調査」

取材・文/石原亜香利

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