コロナの時代になって当たり前に行われるようになったWeb面接。利用する転職希望者と採用担当者はどのようなことにメリットを感じているのだろうか?
そんな「Web面接の実態調査」がこのほど、パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」により、正社員として働く22歳~59歳までのビジネスパーソン15,000人、および、採用業務に携わったことのある方1,836人を対象に実施された。
Web面接に対し、経験した転職希望者が感じているメリットは 「交通費がかからない」「スケジュール調整がしやすい」
実際にWeb面接を経験したことがある転職希望者に、Web面接の良かった点を尋ねたところ、「交通費がかからない」(63.2%)が最も多く、次いで「スケジュール調整がしやすい」(56.3%)という結果となった。
採用担当者がWeb面接に感じているメリット
企業の採用担当者が感じているWeb面接のメリットを調査したところ、最も多く挙げられたのは、「感染症対策になる」(72.5%)、という回答だった。次いで、「地方在住者など転職希望者の間口を拡大できる」(70.0%)「日程調整がしやすい」(67.8%)という結果になった。
採用担当者の大半が、Web面接で転職希望者と意思疎通を円滑に行うための工夫をしている
Web面接で困ったこと・デメリットと感じている点について尋ねたところ、転職希望者・採用担当者ともに「表情や雰囲気がわかりづらい、伝えづらい」が最も多い回答となった。
これに対して、「特にない」と回答した採用担当者は全体の2%で、ほとんどの企業が意思疎通を円滑に図るため、「通信環境に問題がないかの事前チェック」等の環境面にとどまらず、「表情やジェスチャーにも気を使っている」「話を聞いていることを伝えるため、相槌をしっかり打つ」等コミュニケーション面まで多岐に渡り対策をとっていることがわかった。
新型コロナウイルス感染症拡大以降、「Web面接可」の求人割合は、直近1年間で約1.7倍と増加傾向が続く
「dodaエージェントサービス」で取り扱った求人を集計したところ、「Web面接可」 の求人割合は、2020年8月時点の38.4%から2021年7月には63.8%となっており、直近1年間(2020年8月~2021年7月)で約1.7倍に増加している。新型コロナウイルス感染症拡大以降、多くの企業がオンラインでの面接を取り入れるようになってきていることがわかった。
<調査概要:グラフ①>
【対象者】 22歳~59歳の男女
【雇用形態】正社員
【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを元に実施、doda会員登録の状況については不問)
【実施期間】2021年8月19日~8月23日
【有効回答数】15,000件
※ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります
<調査概要:グラフ②、③>
【対象者】 パーソルキャリアとお取引や商談などの経験のある企業等の採用・面接官経験者
【調査方法】インターネット調査
【実施期間】2021年9月7日~9月13日
【有効回答数】1,836件
<調査概要:グラフ④>
【対象】 「dodaエージェントサービス」で取り扱った求人
【対象期間】2020年8月~2021年7月
出典元:転職サービス「doda」
https://doda.jp/guide/ranking/098.html
構成/こじへい