DIME MAGAZINE
店舗前、路面、駅ビルへ無人販売店が急増中！
全国企業倒産集計2020年報によると、2020年に倒産した飲食店は過去最多の780軒。現在も苦境にあえぐが、暗い話題ばかりではない。時短営業を気にすることなく、お店の味を自宅で楽しめる無人販売に光明が差す。
まず大きな話題を集めたのが、サンデン・リテールシステムの『ど冷えもん』だ。多彩なサイズの食品に対応する冷凍自動販売機としては日本で唯一。2021年1月に販売を開始してから現在までに45都道府県に設置し、ビーフン大手・ケンミン食品の自販機は5日で600食以上を売り上げるなど、全国でうれしい悲鳴が鳴りやまない。
無人販売の路面店も行列が絶えない。『餃子の雪松』は36個入りの野菜餃子1種のみを販売する持ち帰り冷凍餃子の無人直売所でありながら、素朴なおいしさが評判を呼び、利用客が殺到。店舗数はコロナ禍以前の約10倍の245店舗へ拡大し、毎日15tのキャベツを消費しても完売する盛況ぶりだ。
この成功を背景に同業他社の参入が相次ぐ中、今年6月、非接触ストアはついに駅ビルへ進出。ジェイアール東日本都市開発がフランス職人のベーカリー『ル ビアン』と協業し、シャポー本八幡で実証実験を開始したパンの無人販売『EKIPICK MART』が好調だ。
「利用客数は約3か月間で2500名以上。そのうちの約50％が駅ビルの営業時間外の利用となっており、反響の大きさに驚いています」（ジェイアール東日本都市開発・山田さん）
『餃子の雪松』の冷凍餃子（1000円）は、群馬県の温泉街で創業した老舗『お食事処 雪松』直伝。
飲食業界の救世主！全国で導入相次ぐ
●1日150食販売！
人気No.1メニュー『明太子もちもんじゃ』（1400円）など4種を販売。もんじゃを食べる際に使用するハガシも2枚付属。
月島もんじゃ おこげ 月島本店
［住］東京都中央区月島1-21-6
●連日完売！
『マカロン3個入り』（850円）を販売。7月、アリオ蘇我店に2台目を増設。
ノコボンボン
［住］千葉県千葉市稲毛区小深町280-65
●1日500食販売！
『冷凍ギョウザ 30個』（600円）、『ラーメンセット』（400円）などを販売。
福しん 毛呂山工場
［住］埼玉県入間郡毛呂山町川角1301-2
駅ビル内に無人店舗が登場
専門店の上質なパンを食べたいというニーズから駅ビル内の共用通路に設置。人気ベスト3は『カヌレ』『クロッカン』『クイニーアマン』。Suicaなどを使ったキャッシュレス決済に対応する。
EKIPICK MART
［住］千葉県市川市八幡7-1-1 シャポー本八幡1F
【繁盛店ヒットの方程式】
時短の制限なく、いつでもお店の味を提供できるという、店と客の不満を解消する販売体制
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取材・文／渡辺和博
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
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