新型コロナウイルス感染拡大以前まで、会議といえば対面会議が当たり前だった。しかし今は、「オンライン会議」が主流となりつつあり、Webカメラ越しにコミュニケーションを取ることに違和感を覚えなくなったビジネスパーソンも多いはずだ。
そんな「オンライン会議」についてこのほど、バルコ株式会社により、有職者(会社員、経営者・役員、公務員) 、所属組織にてオンライン会議の実施がある方400名を対象にして実施された。
コロナ禍2年目の今、リモートワークを実施している企業は、昨年12月調査時より+5.7%の70.3%
「仕事の際、出社と在宅がそれぞれ何日ずつあるか」の調査を行ったところ、ほぼ出社のみと回答した人が29.7%、ほぼ在宅と回答した人が16.2%、出社・在宅を併用している人が54.1%となった。全体で、リモートワークを実施している企業は昨年12月に実施した同調査時より、+5.7%の「70.3%」という結果になった。
オンライン会議のうち4割以上は、自宅・会議室からの参加者が混同していることが判明
オンライン会議実施の際、自宅からの会議参加者、会議室からの会議参加者がどのような割合で含まれていることが多いか調査を行ったところ、ほぼ自宅からの参加と回答した人が29.3%、ほぼ会議室からの参加と回答した人が24.2%、自宅・会議室からの参加者が混在していると回答した人は46.5%という結果となった。
自宅・会議室からの参加者が混在する会議に関しては、会議室参加と自宅参加の比率が1:1のケースが最も多いことがわかった。
対面の会議とは異なる「オンラインならではのマナーやルール」が醸成されていると感じる人は約6割
オンライン会議への入出時間について、対面実施時より-0.9分の「5.8分前」が最適と考えられていることも判明した。さらに、オンライン会議について、57.2%の人が「対面での会議の際には感じていなかったマナーやルールが醸成されていると感じている」ことがわかった。
マナー・ルールの内容としては、音声を聞き取りやすくする、発言者を明確にする、音声が途切れないようにするなど、音に関することと回答した人が50.2%、カメラはオンにする、参加者全員をカメラに移すなど、カメラに関することが43.2%、資料の共有をスムーズに行う、資料のフォント数を工夫するなど、画面共有に関することが38.4%といった結果になった。
また、対面での会議とオンライン会議それぞれにおいて、会議室(URL)への入出時間について調査を行ったところ、対面会議では平均で6.7分前、オンライン会議では、対面会議より-0.9分の5.8分前が最適な入出時間であると考えられていることがわかった。
オンライン会議において、対面時には感じなかった違和感・不快感を感じている人は約6割
オンライン会議の際、対面では感じなかった違和感や不快感を感じたことのある人は58.8%という結果となった。
オンライン会議の際に感じる違和感・不快感の内訳については、「共有画面の切り替えがスムーズでない」ことが55.3%で第1位になった。TOP3については以下のようになっている。
第1位:共有画面の切り替えがスムーズではない(55.3%)
第2位:電波状況が悪い(54.0%)
第3位:表情・ボディランゲージが伝わっていない(40.9%)
オンライン会議において感じるストレスは、音声・カメラ・画面共有等に関することが上位に
オンライン会議の際に感じるストレスや問題点について調査を行ったところ、音声・カメラ・画面共有に関することが上位にあがる結果となった。
このようなストレスや問題の改善のために会社内で行ったことについて調査を行ったところ、「会議室にスピーカーやマイクを導入した(あるいは導入予定)」22.0%、「会議室にカメラを導入した(あるいは導入予定)」が15.8%、「会議システムを導入した(あるいは導入予定)」が14.3%となった。
オンライン会議で好感度をアップするには?
オンライン会議の際、好感度が上がると感じる振る舞いや行動について調査を行ったところは、「大人数の参加でも連携ができている」が43.5%で第1位、「共有画面の切り替えがスムーズ」が40.8%で第2位という結果となった。
<調査概要>
調査日:2021年9月
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:有職者(会社員、経営者・役員、公務員)、所属組織にてオンライン会議の実施がある方(20~60代男女)
サンプル数:n=400(性別均等割付)
出典元:バルコ株式会社
構成/こじへい