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コロナ禍でも企業の倒産件数が減少傾向にある理由

2021.10.17

帝国データバンクは、2021年9月における負債1000万円以上の法的整理について集計を行った結果、倒産件数は512件(前年同月比15.0%減)と、2000年以降9月として最少となった。

倒産件数は2000年以降9月の最少を更新

倒産件数は512件(前年同月比15.0%減)と、4カ月連続で前年同月を下回った。負債総額は914億2500万円(同34.5%増)と、件数自体は引き続き減少傾向にあるものの、負債1億円以上の倒産が増加したことで、2カ月連続の増加となった。

倒産件数・負債総額推移

運輸・通信業を除く6業種で前年同月比減少

業種別にみると、7業種中6業種で前年同月を下回った。建設業(94件、前年同月比10.5%減)、製造業(61件、同11.6%減)、小売業(99件、同34.9%減)は4カ月連続の2ケタ減。建設業は職別工事、総合工事、設備工事の全てで減少。また、小売業は9月としては20年ぶりに100件を下回る低水準となり、なかでも飲食店(48件)は30.4%減の大幅減となった。

一方、運輸・通信業(23件、前年同月比109.1%増)は、貨物運送業などの増加を受け唯一前年同月を上回った。

業種別

主因別:「不況型倒産」は389件、構成比は76.0%

主因別にみると、「不況型倒産」の合計は389件(前年同月比17.2%減)となり、4カ月連続で前年同月を下回った。構成比は76.0%(同2.1ポイント減)を占めた。

 ※倒産主因のうち、販売不振、輸出不振、売掛金回収難、不良債権の累積、業界不振を「不況型倒産」として集計

主因別

負債規模別:負債5000万円未満の構成比63.7%

負債規模別にみると、負債5000万円未満の倒産は326件(前年同月比22.0%減)、構成比は63.7%を占めた。このうち業種別では、6カ月ぶりに100件を超えたサービス業(102件)が構成比31.3%(同3.8ポイント増)を占め最多、小売業(75件)が同23.0%(同4.3ポイント減)で続く。資本金規模別では、資本金1000万円未満(個人事業主含む)の倒産が332件(前年同月比20.4%減)、構成比は64.8%を占めた。

負債・資本金規模別

企業規模別

東北、関東など6地域で前年同月比減少

地域別にみると、9地域中6地域で前年同月を下回った。なかでも東北(12件、前年同月比42.9%減)は15カ月連続の減少で、2009年3月~10年8月(18ヵ月)に次ぐ連続期間。関東(183件、同22.5%減)は、群馬県を除く1都5県で減少。4カ月連続での2ケタ減と、引き続き減少基調となっている。また、北陸(8件、同46.7%減)は、2000年以降2番目の低水準。

一方、北海道(17件、前年同月比30.8%増)、九州(43件、同10.3%増)の2地域は前年同月を上回った。

地域別

態様別:「破産」は468件、構成比91.4%

態様別にみると、破産は468件(構成比91.4%)、特別清算は30件(同5.9%)となった。民事再生法は14件で、このうち10件を個人事業主が占めた。

態様別

構成/ino.

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