機種変更前にLINEのトーク履歴をバックアップしようと操作したところ、うまくバックアップできず、エラー表示が出てしまった……
今回はそんな時に役立つ、主な原因と対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
LINEのトーク履歴がバックアップできない時の原因と対処法
バックアップができない時の原因と対処法を、iPhone・Androidスマホと別々にご紹介します。
※使用したデバイス
iPhone SE 第2世代(iOS14.8)
Galaxy S20(Android 11)
【iPhone】LINEのトーク履歴をバックアップできない時の対処法
iPhoneでLINEのトーク履歴がバックアップできない時、主に考えられる原因は3つあります。
LINEのトーク履歴のバックアップができない原因:iCloudの容量
iPhoneの場合、LINEのトーク履歴の保存(バックアップ)先はクラウドストレージの「iCloud」になります。「クラウドストレージ」とは、『インターネット上にあるあなただけの保管庫』のようなもので、基本的に第三者に見られる可能性はほぼありません。
iCloudではApple ID 1アカウントあたり、無料で5GBのストレージを使用できます。まずはiCloudの保存可能な容量を確認してみましょう。
1:設定アプリを開き、「名前」をタップします。
2:iCloudにサインインします。
3:「iCloud」をタップします。
以上の操作で使用中、または未使用のストレージを確認できます。もし、ストレージを使い切っている場合は、続けて以下の手順で操作し、不要なデータを削除しましょう。
4:「ストレージを管理」をタップします。
5:データの整理をしたいアプリを選択します。
6:「無効化して削除」、「オフにして削除」、「書類とデータを削除」、「データを削除」のいずれかを選択します。
※選択したアプリによって表示される言葉が変わります。
もし、データを削除したくない場合は、「ストレージプランを変更」をタップします。アップグレードのオプションを選択し、月額料金を支払うことで保存可能な容量を増やすことができます。
LINEのトーク履歴のバックアップができない原因:LINEアプリ/iOSのエラー
LINEアプリ、もしくはiPhoneの不具合により、トーク履歴のバックアップができない可能性があります。まずはアプリとiPhoneの再起動を試してみてください。
次に「App Store」を開き、「LINE」の「アップデート」をタップしてみてください。
アプリのアップデートを終えたら、「設定」アプリを起動し、「一般」を選択します。「ソフトウェア・アップデート」をタップ。「ダウンロードしてインストール」を選び、OSのアップデートが完了すればOKです。
LINEのトーク履歴のバックアップができない原因:インターネットの不具合
iPhoneが接続しているインターネットが不安定な場合、バックアップはうまくできない可能性があります。地下鉄などにいる場合は場所を移動してみて再度試してみましょう。また、モバイルデータ通信とWi-Fiを切り替えてみてください。
【Android】LINEのトーク履歴をバックアップできない時の対処法
AndroidでLINEのトーク履歴のバックアップができない場合、考えられる主な原因は3つ。それぞれ対処法も交えながらご紹介していきます。
LINEのトーク履歴のバックアップができない原因:Googleドライブの容量
Androidスマホの場合、LINEのトーク履歴は「Googleドライブ」に保存(バックアップ)されます。
Googleドライブには、Googleアカウント1つあたり15GBの保存容量が無料で付与され、この15GBを使い切っていると、LINEのトーク履歴のバックアップができない可能性があります。「Google One」にアクセスし、使用中の保存容量を確認してみましょう。
もし、15GBのストレージを使い切っている場合は……
◯Googleドライブ、もしくはGmail、Googleフォトの不要なデータを削除
◯Google Oneで月額(年額)料金を支払い、保存可能な容量を15GBから100GB以上に増やす
のどちらかが対処法となります。
◯不要なデータを削除する方法(Googleドライブ)
1:Googleドライブアプリを開きます。
2:不要なデータを長押しして選択します。(選択中のデータにはチェックマークが付きます)
3:画面上部のゴミ箱のマークをタップします。
4:「ゴミ箱に移動」をタップします。
以上の操作で不要なデータを削除できます。
◯Google Oneで月額(年額)料金を支払い保存可能な容量を増やす方法
1:Googleドライブアプリを開きます。
2:画面左上の三本線をタップします。
3:「保存容量を購入」をタップします。
4:「月単位」または「年単位」を選択し、購入する容量を選択します。
5:「定期購入」をタップします。
以上の操作で保存可能な容量を増やせます。
Android/LINEアプリのエラー
保存容量が充分だった場合、使っているAndroidスマホまたはLINEアプリに不具合が生じている可能性があります。
主な対処法には……
◯Androidスマホ、LINEアプリの再起動
◯LINEアプリのアップデート
◯AndroidスマホのOSをアップデート
などが挙げられます。
◯LINEアプリのアップデート方法
1:Google Playストアを開き、画面右上のアカウントアイコンをタップします。
2:「アプリとデバイスの管理」をタップします。
3:「詳細を表示」をタップします。
4:LINEの欄にある「更新」をタップします。
◯OSのアップデート方法
1:設定アプリを開きます。
2:「ソフトウェア更新」をタップします。
3:「ダウンロードおよびインストール」をタップします。
表示される手順に従ってOSのアップデートを進めていきます。
なお、いずれの方法も多量のデータ通信を行う可能性があるため、データ制限などが気になる人は、なるべくWi-Fi環境下で操作しましょう。
インターネットの不具合
先ほどお伝えしたとおり、LINEのトーク履歴はインターネット上の保管庫(クラウドストレージ)である「Googleドライブ」に保存されます。
そのため、Androidスマホが接続しているインターネットが不安定だったり、接続されていないとトーク履歴をバックアップできません。
地下鉄内など、通信が不安定な場所にいる場合は場所を移動して再度試してみましょう。また、Wi-Fi/モバイルデータ通信の切り替えなどを試してみてください。
LINEのトーク履歴のバックアップで使う容量はどれくらい?
LINEのバックアップを行うと、「容量合計:◯◯MB」と表示されるため、使用した容量の確認ができます。ただしバックアップ前に容量の確認はできないようです。
例として、2017年から2021年までほぼ毎日メッセージをLINEで交換している筆者の場合、容量の合計は14.05MBでした。1GBを越える可能性は低そうですね。
LINEトーク履歴の手動バックアップは手間? それなら自動設定を!
LINEのトーク履歴は自動バックアップも可能です。手動の操作が面倒という方は、ぜひ試してみてください。
【iPhone】LINEのトーク履歴を自動でバックアップする方法
1:LINEアプリを開きます。
2:ホーム画面右上の歯車のマークをタップします。
3:「トーク」をタップします。
4:「トークのバックアップ」をタップします。
5:「バックアップ頻度」をタップして選択します。
6:「自動バックアップ」を有効にします。
7:バックアップの頻度を選択して操作完了です。
【Android】LINEのトーク履歴を自動でバックアップする方法
1:LINEアプリを開きます。
2:ホーム画面の右上にある歯車のマークをタップします。
3:「トーク」を選択します。
4:「トーク履歴のバックアップ・復元」をタップします。
5:「自動バックアップ」を選択します。
6:「自動バックアップ」を有効にします。
7:「バックアップ頻度」を選択して完了です。
※データは2021年10月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/髙見沢 洸