約5人に1人は、副業(エンジニア)で30万円以上の収入を得ている?
数ある副業の中でも、注目が高まっているのが「エンジニア職」だ。
未経験者にはハードルが高いイメージがあるが、どうすれば副業として始めることができるのか?また、どのくらいの収入を得ることができるのか? RaiseTechは、エンジニアとして副業をしている方を対象に、エンジニア市場に関する実態調査を実施した。
『エンジニア以外の副業経験はなし(8.1%)』という回答は1割にも届いておらず、エンジニアとして活躍できる能力を持つ方も元々は一般的な副業に取り組んでいたと言えそうだ。元々取り組んでいた副業でどれくらい稼げていたのかも、気になるところだ。
20万円前後を稼いでいる方が2割近くいるのは少し驚きだが、最多の「50,000円未満」というのは、副業としては妥当とも感じられる額だろう。エンジニアの副業を始める前はごく普通のスタンスで副業を行っていたと言えるかもしれない。
7割が副業でエンジニアをすることに満足していると回答
では、一般的と思える副業をしていた皆さんは、どんな理由でエンジニアとしての副業を始めるに至ったのか。
そこで、「副業で“エンジニア”を始めた理由を教えてください」と質問したところ、『収入をさらに増やしたかったから(40.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『副業やWワークをしたいと思っていたから(18.0%)』『やっていた副業の収入額が少なかったから(15.9%)』と続いた。
ちなみに、エンジニア的な回答とも思える『スキルを身に付けて市場価値を高めたかったから(5.6%)』は、1割どころか5%台に留まった。
収入に関する回答に多数集まっていることから、副業での収入アップを望んでいる方も多いことがわかった。様々な副業に手を出すよりも、エンジニアとしての働きのみで収入増やす方が良いと考えたのかもしれない。
また、「現在の副業(エンジニア)の満足度を教えてください」と質問したところ、全体の7割近い方が『とても満足(14.2%)』『それなりに満足(55.5%)』と回答した。
「とても満足」の多さも印象的だが、「それなりに満足」が過半数に達しているのは驚きだ。副業としてのエンジニアが、魅力的な仕事であることがよくわかる。
エンジニアの月収が明らかに
とはいえ、副業を行う上で収入はとても大事。先ほどの質問の結果でも、副業エンジニアの皆さんが収入を重視して仕事を始めたことが、明らかになっていた。では、その肝心の収入とはいったい、どれくらいのものなのう。
意外にも、最初にお聞きした「エンジニアを始める前に手がけていた副業の収入」と同じ並びとなっている。
しかし、最初の収入額と比べてみると「100,000円~500,000円未満」という回答の割合が増えており、先ほどの質問での満足度の高さを考えると、エンジニアの仕事は収入以上の喜びがあるのかもしれない。
また、先ほどの質問は、複数の副業での収入額だったが、エンジニアの副業のみで1,000,000円以上の収入を得ている方も。
スキルに関する苦労は、エンジニアである以上、副業でなくても生じるものだ。しかし「時間管理」は、副業ならではの悩みとも言えるだろう。他にも、『本業との棲み分け(19.5%)』という回答が少なくないことから、本業とのバランスに悩んでる方の多さが感じられる。
およそ4人に1人がWeb講座でスキルを身に付けたと回答
副業エンジニアの方々が、様々な苦労と共に満足感も得ていることが、ここまででわかった。「自分も副業でエンジニアを始めてみたい」と感じる方もいるだろう。
エンジニアを始めるには、もちろん技術を勉強することが必要だ。副業エンジニアとして活躍する方々は、そもそもどこで勉強を行ったのか。
「Web講座」をはじめ比較的手軽に感じられる方法が、かなりの数を占める結果となっていた。オーソドックスなルートに思える『プログラミングスクールに通う(18.3%)』は2割にも届かず、『インターネット検索(23.0%)』の方が多いというのも、驚きといえば驚きだ。
エンジニアの勉強は、以前よりも手軽な形で行えると言える。
エンジニア市場に関する実態調査
【調査期間】2021年4月13日(火)~2021年4月14日(水)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,121人
【調査対象】エンジニアとして副業をしている方
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
構成/ino.