芸術の秋にふさわしく、新感覚のデジタルミュージアムが話題になっている。東京・銀座にオープンした『ずかんミュージアム銀座』は、『小学館の図鑑NEO』に登場する生き物たちの世界へ入り込める新感覚の体験を味わえる。来場者は〝記録の石〟と呼ばれるデジタルデバイスを介して、会場に出現する生き物の検知・記録を行なうことで名前や生態を学べる。
会場はうっそうとした森や広大なサバンナ、ずっと眺めていたくなる滝など5つのゾーンから構成されていて、朝〜夜の時間帯が24分で移り変わる。景色の変化を楽しみながら、生き物の鳴き声や風を感じて夢中になって、時には無心になってあらゆる世界を回遊する喜び。親子だけでなく、大人のデートの選択肢としても満足できる空間演出と知的エンターテインメント。あまりリアルな生き物の描写はちょっと、という方もご安心を。巨大な高精細スクリーンに映し出される生き物はイラストのようなペイントタッチで描かれていて、どことなく温かで柔らか。なかなか遠出できない今だからこそ、デジタルが可能にする新しい体験を満喫したい。
また、デジタルミュージアムの中には自宅で楽しめるものもある。日本のお酒から科学技術史まで場所を選ばずに楽しめる新しいレジャーのひとつとして、ジャンルや規模を問わず今後広まりそうだ。
【現地で】図鑑の世界に入り込む圧倒的ライブ感!
『ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO』
巨大ヘラジカに後ずさりし、ミナミコアリクイにほっこり。たくさんの生き物が待っている。
〝記録の石〟に秘密が!?
[ココが新!]圧倒的感動 ★★★
最後にたどり着くエリアで、〝記録の石〟が感動のフィナーレへと導いてくれる。
[住]東京都中央区銀座5‒2‒1 東急プラザ銀座6F
[営]11:00〜20:00
[休]東急プラザ銀座の休館日に準ずる
[料]大人:2500円/中高生:1700円/小学生:1200円/4歳以上小学生未満:900円/3歳未満:無料
【現地で】いざ、荒れ狂う波の中へ浮世絵を最新ICTで紐解く
『Digital×北斎【破章】北斎VS廣重 美と技術の継承と革新』
生誕から260年、今なお世界中の人々を魅了し続ける葛飾北斎。本展覧会は、最新テクノロジーを用いて『冨嶽三十六景』と歌川廣重『東海道五拾三次』をデジタル化して展示している。しかも超絶技巧を間近に見られるだけでなく、ICTを駆使した非接触型コンテンツも多数用意され、北斎作品『神奈川沖浪裏』の、あの荒れ狂う波の中へ入り込むことだってできる。浮世絵とデジタルの融合に感謝!
裸眼VRやリアルな絵画が動くムービングアートピクチャーは、ぜひとも現地で体験したい。
NTT東日本が推し進める分散型デジタルミュージアムは全コンテンツ、非接触で楽しめて安心。
[ココが新!]超高精細度 ★★★
新時代の浮世絵は20億画素の超高精細デジタル記録と3次元質感画像処理技術がキモ!
[住]東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階 ICC内 ギャラリーE
[営]11:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
[休]不定期開催のため入場はWebでの事前申し込み(日時指定・定員制)
[料]一般・大学生:1000円(高校生以下、65歳以上の方は無料)