「腐っても鯛」の対義語
麒麟も老いては駑馬に劣る(きりんもおいてはどばにおとる)
「腐っても鯛」の反対の意味を持つことわざに「麒麟も老いては駑馬に劣る」がある。
「どんなに優れた者でも、老いるとその能力が普通の者にも及ばなくなる」という意味で、読み方は「きりんもおいてはどばにおとる」。
中国の戦国時代(紀元前四世紀頃)に活躍した弁論家「蘇秦(そしん)」の言葉が由来とされている。また、「麒麟も老いては駑馬に劣る」の同義語として、「昔千里も今一里(むかしせんりもいまいちり)」という表現も存在する。
「腐っても鯛」の英語表現
最後に、「腐っても鯛」の英語表現を紹介する。国や文化によって例え方はさまざまだが、「腐っても鯛」と似た意味を持つ英語表現はいくつか存在する。
A good horse becomes never a jade
「腐っても鯛」の英語表現としてよく使われるのが「A good horse becomes never a jade」。
「名馬(good horse)は決して駄馬(jade)にならない」という意味で、「腐っても鯛」と同様、優れたものの価値を表している。
A diamond on a dunghill is still a diamond
「A diamond on a dunghill is still a diamond」も「腐っても鯛」を英語で伝えたいときに便利な表現。
日本語訳は「糞の山にあってもダイヤモンドは依然としてダイヤモンド」で、「価値の高いものはどんな場所にあってもその価値を維持する」という意味となる。
An old eagle is better than a young crow
「An old eagle is better than a young crow」は、「年老いたワシは若いカラスよりもまし」という意味。上述した2つの表現と同じく、「腐っても鯛」を英語で伝えるときに使われる。
文/oki