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知ってた?「売り言葉に買い言葉」の意味と正しい使い方

2021.10.23

口げんかやビジネスのシーンで『売り言葉や買い言葉』というフレーズを聞いて、意味が分からなかったことはないでしょうか?正しい意味を把握しておけば、適切な使い方ができるはずです。例文や類語も押さえて、表現のバリエーションを増やしましょう。

「売り言葉に買い言葉」とは?

主にけんかについて話すときに使う『売り言葉に買い言葉』は、『うりことばにかいことば』と読む慣用句です。

どのような意味を持つフレーズなのでしょうか?何をたとえた表現なのかも併せて解説します。

挑発的な言葉に言い返すという意味

『売り言葉に買い言葉』は、『相手の攻撃的な言葉に反応して、同じように攻撃的な言葉で言い返してしまうこと』を表すフレーズです。

好戦的な言葉に挑発されて、自分もけんか腰で対応してしまう状態を意味します。

話し相手と同じような言葉を返すシーンでも、お互いに褒め合うような場面では使いません。あくまでも悪口や争いに発展するような状態にのみ使用します。

話し合いで険悪な雰囲気になっていても、最初に言われた側が言い返さない場合にも使わない点に注意しましょう。

『売り言葉に買い言葉』と対になっている通り、言葉を受けた側が負けずに応酬する様子を表しています。

口げんかを売買に見立てた表現

『売り言葉に買い言葉』には、詩や書物などの原典はありません。

品物を売り買いするときに行われるテンポの良いやり取りから、売買するものをけんかに変えて使われるようになったとされています。

けんか腰の言葉と挑発された人の応酬で盛り上がっていく様を、売り手と買い手の値引き合戦になぞらえたのでしょう。

相手を挑発するような言葉を『けんかを売る』ための『売り言葉』とし、挑発に乗り受けて立つ言葉を『けんかを買う』ための『買い言葉』と表現しています。

「売り言葉に買い言葉」の使い方や例文

(出典) pexels.com

『売り言葉に買い言葉』は友人との会話からビジネスシーンまで、幅広い場面で使える表現です。正しい使い方や例文を確認して、適切に使えるようになりましょう。

ビジネスでもよく使われる?

『売り言葉に買い言葉』はプライベートで発生する口げんかを表すときだけでなく、実はビジネスシーンでもよく使われます。

もともと売買の際のやり取りから来た言葉でもあるため、商売に関わるシーンで登場するのは自然でしょう。

ビジネスで使う場合にはけんかのニュアンスがほとんどなく、ライバルや顧客とのやり取りを通じた戦略のようなイメージです。

手の内を見せず相手を挑発したり動揺を誘ったりするような言葉を『売り言葉』とし、自分たちにとって都合の良い条件を引き出す行動を表します。

ビジネスシーンで『売り言葉』をかけられた場合には、うっかり挑発に乗って『買い言葉』を返すことがないよう注意して損失を避けたいものです。

言い訳として使うことも

けんか腰の言葉をかけられると、ついカッとなって言いすぎることがあるかもしれません。

本意ではない応酬に発展してしまったとき、言い訳や謝罪として『売り言葉に買い言葉』を使うケースがあります。

興奮している状況下では、普段口にしないようなことや思ってもいないことを口にしてしまいがちです。自分が言い返した言葉を「言いすぎてしまった」「本音は違うのだ」と撤回したい場合に、理由として使うと覚えておきましょう。

ただし、この表現には『お互いに言い合った』という意味が含まれています。こちらから暴言を吐いたときや、フォーマルな場での謝罪には適していない点に注意しましょう。

「売り言葉に買い言葉」の例文

『売り言葉に買い言葉』の例文を、『第三者の様子を表す場合』『ビジネスシーンの場合』『言い返した言葉の言い訳』の3パターンで見てみましょう。

  • あの二人の仲が悪いのは、売り言葉に買い言葉の口げんかが発端だ。
  • 売り言葉に買い言葉ばかりだと、交渉はうまくいかない。
  • 先日言ってしまったことは、売り言葉に買い言葉だった。本心は違うので許してほしい。

第三者の様子を表すときは、客観的に見て最初に攻撃的な言葉をかけた側にも言い返した側にも非があるというニュアンスです。

一方、ビジネスシーンでは、取引先とのやり取りに関する教訓として使う場合が多いでしょう。

自分の言動に対する言い訳として使用すると、素直な謝罪というよりは許しを請う意味合いが強くなります。言い訳がましいと思われる場合もあるため、相手との関係性や言ってしまった言葉の内容を考えて使いましょう。

「売り言葉に買い言葉」の類語

(出典) pexels.com

『売り言葉に買い言葉』には類義語が存在します。それぞれ微妙なニュアンスがあるので、いくつか覚えておきましょう。

場面に合わせて使い分けるとスマートです。

何にでも反論する「右と言えば左」

『右と言えば左』は『みぎといえばひだり』と読み、とにかく全ての意見に反対する様子を表す言葉です。

右と左という真逆の方向にたとえ、何につけても同意せず反対ばかりする人への非難やあきれの表現として使います。

例えば、「今回の提案も彼は反対だと言っていた。本当に右と言えば左だ。」というように、会話した相手の様子を第三者に伝えるのが代表例です。

素直に意見を受け入れずにいる様を表しており、わがままさや頑固さ・言った人のうんざりした気持ちといったニュアンスが含まれます。

『売り言葉に買い言葉』と違って、けんか腰の様子や『激しい言い合い』の意味合いはありません。

素直に聞かず話が進まない「ああ言えばこう言う」

『ああ言えばこう言う』は他人の意見に対して、言い訳や屁理屈を言い続けている様を表す言葉です。『右と言えば左』と似ていますが、反対意見というよりは素直に聞かず理屈っぽい様子を表します。

相手の声に耳を貸さずネガティブな状況を作り出している点では、『右と言えば左』と同じです。

『売り言葉に買い言葉』に比べると、けんかのニュアンスは薄まります。感情に任せた応酬ではなくネチネチと理屈を述べられて話が進まないときには、『ああ言えばこう言う』の方がふさわしいでしょう。

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