小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

LEICAレンズの力を堪能できる4730万画素のフラッグシップミラーレス「LEICA SL2」

2021.09.11

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

LEICAレンズを満喫できるミラーレス

LEICAの魅力と言えば、レンズの持つ独自の発色と描写。今まではM型ライカとMレンズの組み合わせでしか楽しめなかったのだが、ミラーレスのSLシステムの登場で、より手軽に撮影できるようになった。フルサイズのハイエンドモデル「LEICA SL」から4年、その伝統は後継機の「LEICA SL2」に引き継がれている。

そして、今回、標準ズームレンズの「LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH.」とボディとのセットが登場した。希望小売価格115万5000円と高価だが、LマウントはLEICA、Panasonic、SIGMAの3社からレンズが次々と製品化されており選択肢は広い。さらにマウントアダプターを使えばMマウントレンズが、ボディ内手ブレ補正機能付きで使えるのだ。4089万画素の「LEICA M10-R」がボディのみ115万5000円であることを思えば、LEICAの中ではハイコスパなセットとも言える。

今回は標準ズームレンズのセットに加え、SIGMAのLマウントレンズも加え、合計5本のレンズを揃え、写真家、小平尚典氏に加わってもらい作例を撮影した。標準ズームレンズ以外の作例は交換レンズ編にてご紹介する。

ボディのデザインは一眼レフタイプ。本体はスリムでグリップは大きくて握りやすい

液晶モニターはチルトもバリアングルも無し、インターフェイスは限りなくシンプルだ

直感的に使えるシンプルな操作系

「LEICA SL2」のメニュー画面は以前借用した「LEICA Q2」とほぼ同じである。MENUボタンを押すとクイックメニューが表示され、さらに押すとメインメニューに切り替わる。クイックメニューはタッチでも操作できる。ファンクションボタンのカスタマイズにも対応、各設定はカスタムモードへ登録できると日本製の最新ミラーレスと同様の機能を搭載、使い勝手に不満はない。というよりもボタンの数が少ないので操作は思ったよりカンタンなのだ。

ユニークなのは露出モードの切り替えで、一般的なモードダイヤルはなく、リアの電子ダイヤルを押すと露出モードが上面液晶に大きく表示され、ダイヤルの回転で切り替えられる。これはなかなか便利な方式で誤作動の心配がなく、必要な時に素早くモードを切り替えられた。

上面の液晶に撮影情報が表示される。リアの電子ダイヤルを押すと露出モードの表示に切り替わる

電池はスライドレバーでロック解除、電池を押すと引き抜ける独自方式を採用

MENUボタンを押すと現れるクイックメニュー。動画と静止画の切り替えもここでおこなう

水準器とグリッドを表示。グリッドは白の破線しかなく、目立ち過ぎて使い難かった

開放絞り値F2.8固定の24-70mm、重さは約906g

セットの明るい標準ズーム「LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH.」は光学性能最優先に違いないと思わせる大柄なレンズで、15群19枚構成、フィルター径も82mmと立派で、フード込みの重量は約906g、ボディと合わせると実測で1831gとかなりの重量級だ。気軽にスナップというよりは、気合いを入れて撮る気分にさせてくれる。

EVFは極めて高精細でピントの山が分かりやすく、レンズのリングの動きもあそびがなく、しっくりとくる重さで回せる。撮影を始めるとカメラが体の一部になり、いつまでも撮っていたい気分にさせてくれる。強いて言えばズームリングが手前過ぎるように感じた。フォーカスリングがレンズの特等席にあり、AFよりもMFを重視した設計に違いないと思った。

標準ズームとは思えない立派なレンズ。写真の角型でなく花形レンズフードが付属する

パラリンピック開会日のブルーインパルス。24mmで撮影。曇天の階調と東京タワーの鋼鉄の質感が描き分けられている
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/500sec、F5+1.3、ISO100

70mmまでズーミングすると7機の戦闘機とタワーのリベットがハッキリ見えた
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/500sec、F4+1.3、ISO100

24mmで見た鉄橋の下にできた影。単純な線路が複雑な影を作り出している
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/50sec、F5-1、ISO160

46mmまでズーミングして面白い影を切り取る。ハイライトが飛ばずに粘っている
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/100sec、F5-1.6、ISO250

同じ画像の左下の光が当たっている部分を100%で切り出す。4730万画素の解像度の高さに驚く
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/100sec、F5-1.6、ISO250

70mmでじわじわと距離を詰めて撮ったカラス。羽毛の細部が描かれカラスが浮き上がってきた
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/125sec、F8、ISO2500

カルガモのつがいだろうか、水面に降りるところを捉えた。しっとりとした色合いがいい
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/125sec、F5、ISO320

70mmで捉えた天に向かって伸びる枝。爽やかさを出すために明るめに補正した
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/125sec、F5+1.6、ISO320

24mmで捉えた力強さを感じる太い幹。木の表面の質感と奥行き感が、広い空間を描き出した
LEICA SL2 LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH. 1/50sec、F5、ISO125


LEICA VARIO ELMARIT-SL f2.8/24-70mm ASPH.で撮影した4K動画

交換レンズ編に続く

写真・文/ゴン川野

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。