LINEを仕事に活用しているビジネスパーソンも多いのではないだろうか。LINEといえばチャット機能だが、それ以外にも何か使える機能はないだろうかと、なんとなく探しているかもしれない。もっと活用したいと考える人もいるだろう。そこで今回は、LINE株式会社のPR担当者に、最新機能も含めて、LINEの仕事で使える機能を教えてもらった。またLINE社員が実際、どんな風にLINEを仕事で使っているのかも聞いてみた。
LINEを仕事で活用するときに便利な機能5選!
1.リアクション
「リアクション」は、2021年8月2日に実装されたばかりの新しい機能だ。7日以内に受信、または送信したトーク上のメッセージや画像、スタンプなどを長押しすると表示される「6つのアイコン」の中から、お好みの表情を選んで「リアクション」することができる。
●仕事での活用シーン
「反応したいメッセージがあるのに会話が進んでタイミングを逃してしまった、『リアクション』の表情の数で、簡単に多数決を取りたい、メッセージやスタンプよりもっと気軽に返したいなど、様々なシーンで活用できます。また『リアクション』は相手に通知されないので、深夜や早朝などでも相手に気兼ねなく使え、特別気を遣いたいビジネスの相手にも適しています」(LINE担当者)
2.メンション
「メンション」はグループトークや複数人トークで、特定の相手に向けたメッセージがある場合に便利な機能だ。トークのテキスト入力欄に『@』を入力すると、トークルーム内のメンバーリストが表示され、メンションしたい相手を選ぶことができる。メンションされると、メンション通知が届くので、自分に向けたメッセージが届いたことがすぐに分かる。
●仕事での活用シーン
「活発にメッセージが飛び交うグループでは、特定の相手に読んでほしいメッセージが流れてしまったり、自分宛のメッセージを読み逃してしまったりすることがあると思いますが、『メンション』を活用することで、そうしたケースが減り、よりコミュニケーションを円滑にすることができます。特にビジネスの場では読み逃しなどを防ぐことで、関係性を良好にすることができるでしょう」(LINE担当者)
3.リプライ
「リプライ」は、どのメッセージに対して返信しているのかを明確にするのに便利な機能だ。返信したいメッセージを長押しして「リプライ」を選択、もしくはメッセージを左にスライドすることで使える。
●仕事での活用シーン
「『リプライ』を使ってメッセージを送信すると、『リプライ』したメッセージが自分のメッセージの上に表示されるので、どのメッセージに対する返信なのかがすぐに分かります。さらに、リプライされたメッセージの部分をタップするとそのメッセージを送受信した部分に飛べるので、前後でどのようなやり取りがあったかを確認するのにも便利です。複数の話題が並行して進んでいるときや、過去のメッセージを引用したいときにも活用できます。こちらもビジネスにおける関係性構築のほか、コミュニケーションを円滑に進めるのに有効です」
4.ピン留め
「ピン留め」はトークルームをトークリストの上部に固定しておける機能だ。トークリスト上で「ピン留め」したいトークルームを右にスワイプすると表示される「ピン留め」のアイコンをタップすることでトークルームが上部に固定される。
●仕事での活用シーン
「トークルームがたくさんある場合に、自分がよく利用するトークルームや仕事で重要なグループで迅速に情報共有をしたいトークルームなどを『ピン留め』しておくことで、探す手間が省け、便利です。簡単に解除することができるので、重要なトークルーム以外にも、あとで返信すべき、または確認する必要があるトークルームなども一時的に『ピン留め』しておくことで返信のし忘れや、慌ててトークルームを探すことがなくなります」
5.LINEミーティング
「LINEミーティング」は、LINEでグループや複数人のトークを作らずとも、指定のURLにアクセスするだけで、最大500名でグループビデオ通話ができる機能だ。スマートフォン版LINE、パソコン版LINEの両方で利用でき、ミーティングURLの発行や共有も簡単に操作できる。
●仕事での活用シーン
「『LINEミーティング』のURLを使えば、友だち追加していない相手ともグループビデオ通話ができるため、仕事上の関係者同士でのオンライン会議などに便利です。また、LINEのグループビデオ通話で提供している『背景』『顔エフェクト』『フィルター』『アバター』なども設定できるので、在宅勤務中の自宅のプライベートな部分を隠したい、顔色をキレイに見せて好印象を与えたいときなどに重宝します」
注目! LINEの社員のLINE活用術!
実際、LINEの社員は、仕事でLINEをどのように使っているのだろうか。リアルなところを聞いてみた。
「社員の多くは、仕事の相談や雑談など、気軽なコミュニケーションツールとして頻繁に利用しています。今回ご紹介させていただいた5つの機能は、実際に毎日使っており、LINEで会話をする上で非常に使い勝手の良い機能です。
特にグループトークの場合、メンバーが多いほど色んな話題が飛び交い、会話の流れが早く、返信の仕方やタイミングに気を使う場面が多くなってしまいます。伝えたい相手は必ず『メンション』を付ける、自分宛てに『メンション』が付いているメッセージには『リプライ』と『メンション』を併用して返信、返信が必須でない共有事項などには『リアクション』で反応、頻繁に利用するトークルームは『ピン留め』しておくなど、様々な機能を臨機応変に活用しています」
最近では、在宅勤務が進み、特にコミュニケーション面での不都合が課題になっている。そのような中、円滑なコミュニケーションを助けてくれる機能は、ぜひ取り入れて活用してみよう。
【参考】
「リアクション」の使い方
「メンション」の使い方
「リプライ」の使い方
「ピン留め」の使い方
「LINEミーティング」の使い方
取材・文/石原亜香利