今でもコネ転職は多く、「リファラル(推薦・紹介)採用」という言葉で取り入れている企業も存在する。
実際コネを使って転職するとなると、どのようなメリット・デメリットがあるのか。今回ビズヒッツはコネを使って転職したことがある男女249人に「コネ転職に関する意識調査」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめた。
転職でコネを使うメリット・デメリットランキング
まず「転職に利用したのは誰のコネですか?」と聞いたところ、回答は以下のようになった。上位7位までをランキング形式で紹介しよう。
1位は「親」、僅差で「友人」が2位に入っている。「友人の親に紹介してもらった」「友人の親が経営している会社に転職」など、友人つながりのコネは「友人」に含む。
家族や友人などプライベートでのつながりを利用した人が多かったものの、「上司」「取引先」など前職の関係者のコネを使った人もいた。
6位「知り合い」の種類はさまざまで、「プライベートで知り合いになった経営者」「同じヨガスタジオに通っていた人」「アパートの大家さん」のコネを使ったという体験談が寄せられた。なお8位以下には「兄弟」なども入っている。
コネ転職のメリット1位は「採用までがスムーズ」
続いて「コネ転職のメリット」について聞いたところ、回答は以下のようになった。回答数が多かった順に7位までをランキング形式で紹介しよう。
ダントツの1位は「採用までがスムーズ」。2位には「採用されやすい」が入り、採用に至るまでラクさを挙げた人が多くなった。
3位以下は「待遇がいい」「事前に職場の雰囲気がわかる」と続く。8位以下には「ハードルが高めの転職が叶う」「融通がきく」などが入った。
コネ転職のデメリット1位は「辞めにくい」
続いてコネ転職のデメリットについても聞いた。回答数上位7位までをランキング形式で紹介しよう。
ダントツの1位は「辞めにくい」。2位以下はかなり差がついて「周囲の視線がツライ」「期待が大きい」と続く。
8位以下には「仕事・職場への不満をいいにくい」「周囲から気を使われる」などが入った。
また「デメリットはない」と答えた人は11人だった。
転職時にコネを使ってよかった人は77.9%
最後に「転職時にコネを使ってよかったと思いますか」と聞いたところ、回答は以下のようになった。
「よかった」「まあよかった」という人が77.9%と、8割近くになった。「採用されやすい」「待遇がいい」「事前に職場の雰囲気がわかる」などのメリットは大きいようだ。
ただ、コネ入社には「辞めにくい」などのデメリットも。「よほど大きなライフイベントが起こらない限り、辞めない覚悟が必要」というアドバイスもあった。
コネを使うなら「本当に入りたい会社か」「自分に合っているか」や「辞めたときに紹介者との関係は気まずくならないか」など、きちんと考えて疑問を解消しておく必要がありそうだ。
「ラクに入社できるから」と安易に転職を決めてしまうと、後悔するかもしれない。
調査対象:コネを使って転職したことがある人
調査日:2021年6月22日~7月7日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:249人(女性147人/男性102人)
構成/ino.