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知ってる?時代劇でよく耳にする「狼藉」の意味と正しい使い方

2021.07.23

時代劇でよく耳にする「この狼藉者めが!」というセリフ。乱暴を働いた悪人を責める際に使われるケースが多いが、「狼藉」とはそもそもどのような意味を持つ言葉なのだろうか。そこで本記事では「狼藉」の正しい意味や由来、使い方を紹介する。「狼藉」を含む四字熟語も教養として身につけておこう。

「狼藉」の読み方と由来

はじめに、「狼藉」の読み方とその由来について確認しておきたい。日本の時代劇でよく耳にする言葉だが、実はその由来は中国にあった。

読みは「ろうぜき」

「狼藉」の読み方は「ろうぜき」。「狼」の漢字そのものは「オオカミ」の他にも「乱れる・そむく・反する」の意味がある。また、「藉」は「ふみにじる・ふみしだく・乱雑なさま」を表している。(注:「ろうじゃく」と読む特殊なケースについては後述)

中国の史記『滑稽伝』が由来

「狼藉」はもともと、中国の通史『史記 滑稽列伝』に由来する漢語。狼が下草を踏み荒らして寝る習性があることから、多くのものが散らかり秩序なく入り乱れるさまを表し、日本語としても広く使われるようになったという。

「狼藉」の意味は?

「狼藉」は、大きく分けて「物が散らかる様子」「乱暴な振る舞い」の2つの意味を持つ。元の漢語の意味と、そこから派生した意味のどちらも覚えておきたい。

物が散らかる様子

先述したように、「狼藉」はもともと「物が乱雑に取り散らかっているさま」を表す熟語。これは由来となった漢語そのままの意味だ。あくまで散らかっている状態を表すだけで、散らかす行為には使わない点に注意したい。

乱暴な振る舞い

「狼藉」という単語が日本語として浸透するに従い、転じて「無法な態度や行為をすること」「乱暴をはたらくこと」を意味するようになっていった。非道で無礼な振る舞いについて非難したり咎めたりするときに多く使われる表現だ。

「狼藉」を使った表現と例文

次に、「狼藉」を使用した単語や言い回しを紹介する。それぞれの用例を確認しながらどのようなシーンで利用するのか、さらに理解を深めよう。

「狼藉を働く」

悪事を行うことを表す動詞「働く」を用いて、「狼藉を働く」と表現し、荒々しい行動を取ったり暴れまわったりする様子を表す。

例)「徒党を組んで狼藉を働くとは言語道断だ」

「狼藉者」

「ろうぜきもの」と読み、狼藉を働く人、つまり乱暴をする者のことを意味する。狼藉人も同義語。

例)「極悪非道な狼藉者に裁きを下す」

「狼藉日」

読みは「ろうじゃくにち」もしくは「ろうしゃくにち」。この場合だけ例外的にに「ろうじゃく/ろうしゃく」と読む点を覚えておこう。これは陰陽道の呪術の考え方で、万事において最悪な結果(凶)に終わる日を指す。狼藉日は、大禍日・滅門日とともに三悪日のうちの一日とされている。

例)「その日は狼藉日なので法事は別の日にしたいと母が言っている」

「狼藉」を使った四字熟語

「狼藉」は、四字熟語の中で用いられるケースも少なくない。最後に、代表的な四字熟語4つの読み方と意味を確認しておこう。

「落花狼藉」

読みは「らっかろうぜき」。「落花」は花が散って地面に落ちたもの、「狼藉」は無秩序に散らかったさまを示し、花びらが乱れ散った様子を表している。また、散ってしまう花を女性や子どもに見立てて、自分よりも弱い存在にに乱暴をはたらく意を表すことがある。

「乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)」

「乱暴狼藉」の場合、「狼藉」は荒々しく無法な振る舞いを表す。「乱暴」と重ねて使うことで、粗暴な様を更に強調した表現と言える。粗野な言動をすること、また、考えもなく思いつくままに暴れたり、無法な行為を働いたりすることを意味する。

「杯盤狼藉(はいばんろうぜき)」

「杯盤」は、ここでは酒を注ぐ杯や皿のこと。酒宴で、あたり一面に杯や皿が散らかっている様子を表す。また、宴会の乱れたありさまを表す四字熟語としても使われる。

「悪声狼藉(あくせいろうぜき)」

「悪声」は悪い評判のことで「悪評」と同じ意味。評判を落として、それが回復しないこと。どうにもならないほど悪名がとどろいていることの例えとして使われる。 ここでは「狼藉」はとり散らかして収拾のつかないことを表している。「声名狼藉」とも言う。


文/oki

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