オフィスのニューノーマル化に必要なのは?
2020年に緊急事態宣言が発令、私たちの生活や働き方は大きく変わった。
そこでコミュニケーションDXを推進するブイキューブでは、テレワークを活用した働き方が本格化した“その後”を明らかにすべく、第1回緊急事態宣言(2020年4~5月)と第2回緊急事態宣言(2021年1~3月)の期間における働き方を比較し、Web会議利用の実態と、ニューノーマル時代のオフィスのあり方に関する調査を行った。
Web会議の頻度と出社形態について
(1)新型コロナ流行後、「Web会議の頻度が増えた」と感じる人は80.3%
新型コロナウイルス流行前と比べ、80.3%の人はコロナ流行後にWeb会議の頻度増加を感じているようだ。
(2)出勤形態は「テレワーク・出社併用派」と「原則出社派」がいずれも増加傾向に
第1回と第2回の緊急事態宣言期間で出勤形態がどうだったか聞くと、完全またはほとんど出社なしの「原則テレワーク」で働く人は第1回宣言時には42.2%だったところ第2回宣言時には27.5%と、1年で約15ポイントの減少が見られた。
一方、「テレワーク・出社併用」で働く人は第1回宣言時の40.8%から第2回宣言時に51.6%、「原則出社」で働く人は第1回宣言時の17.1%から第2回宣言時に20.9%と、いずれも増加が見られた。
2. オフィスでのWeb会議について
(3)自席でWeb会議をしたことがある人、第1回に比べ第2回宣言時には増加傾向に
第1回と第2回の緊急事態宣言期間でそれぞれ、オフィスの自席または(会議室以外の)フロア内でWeb会議をしたことがあるかどうか聞くと、第1回宣言時には「ある」が66.7%だったのに対し、第2回宣言時には「ある」が71.2%に上昇しており、1年で「自席やオフィスフロア内でWeb会議をしている人」が増加傾向となっている。
(4)自席でWeb会議をした理由は「会議室が足りないから」が4割超でトップ
第1回と第2回の緊急事態宣言期間でそれぞれ、オフィスの自席または(会議室以外の)フロア内でWeb会議をしたことがある人にその理由を聞くと、いずれの期間でも「会議室が足りないから」が4割超、ついで「周囲に人がいなかったから」、「会議室を一人で専有するのは気が引けるから」という順番に。
働き方としてWeb会議の頻度が増加し、また出社揺り戻しの傾向もある中で、オフィスフロアにおいてはWeb会議を行うための会議室不足の問題があり、またこの問題が1年間解消されていない現状がうかがえる結果となった。
(5)「自席でWeb会議する人」をうるさいと思った人、第1回・第2回宣言時ともに約半数存在
第1回と第2回の緊急事態宣言期間でそれぞれ、オフィスフロアで周囲の人がWeb会議しているのを「うるさい」と感じた経験の有無を聞くと、第1回では「ある」人が47.9%、第2回では46.5%という結果になり、いずれの期間でも約半数の人が周囲で行われるWeb会議をうるさいと感じているようだ。
(6)ニューノーマルな時代におけるオフィスへの要望、「ソーシャルディスタンスの確保」、「Web会議用スペース」、「ディスプレイや椅子などのハード整備」
ニューノーマルな時代においてオフィスに期待することを聞くと、「ソーシャルディスタンスが確保されている」で49.4%、ついで「Web会議用のスペースがある」44.4%「ディスプレイや椅子などのハードが整っている」42.8%と続いた。
コロナによってテレワーク本格化やWeb会議頻度増など働き方の変化が著しい中、オフィス環境における要望にも新たな傾向が出てきているようだ。
調査概要
調査方法:インターネット調査 調査期間:2021年4月
調査対象:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県のいずれかに居住する、第1回・第2回の緊急事態宣言期間中の両方で月1回以上のWeb会議を行っていた会社員498名
構成/ino.
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