ドラマ『サ道』(2019年/テレビ東京)の出演を機にサウナを象徴する俳優となった磯村勇斗さん。その後、大河ドラマ『青天を衝け』(21年/NHK総合)など話題作に続々出演。半グレから将軍まで演じる若手俳優の〝サウナ観〟をサウナで熱く語っていただきました。
※こちらの記事は小学館から絶賛発売中のサウナムック「Saunner+」から一部抜粋して掲載しています。ぜひ合わせてご覧ください。
Tシャツ1万8480円、ショーツ2万1780円、ガウン10万7800円すべてルクシー(同興商事[問]03・6804・2068)
清々しいフィンランド式サウナや約15℃の水風呂、露天風呂などがある(男性用、女性用はミストサウナ)都会のラグジュアリースパ。
[住]東京都豊島区東池袋4-25-9タイムズステーション池袋10~12F [営]11:30~翌9:00 不定休 [料]2850円、2100円(100分、スピード利用)※いずれも一般価格
1日たまったものを毛穴から汗とともに流し自分をリセット
Profile
2014年にドラマデビュー。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロインの夫となる前田秀俊役を演じ話題に。テレビ東京『サ道』、WOWOW『サウナーーーズ』などサウナ関連の番組に出演。現在も『サ道2021』に出演中。
五感を解放し、全身が気持ちいい
──ドラマ『サ道』から2年間たっても、磯村さんはサウナにハマり続けているそうですね。
「今では自宅近くの3か所のサウナをその日の体調や気分に合わせて使い分け、地方ロケでは、ホテル近くのサウナを調べてスキマ時間に行ってますね。100℃近いドライサウナが好きで、サウナ室では上段に座ることが多いです」
──それまでのサウナの印象は?
「最初は選ばれし者が行く、閉鎖的なものだと思っており、ドラマのお話がくるまで未経験でしたし、水風呂も苦手でした。原作のマンガ作品『サ道』(タナカカツキ著)での〝ととのう〟という表現に、どういうことなのだろうと思っていました。それを撮影前には体験せねばと挑戦したら、もう何というか、筆舌に尽くしがたい感覚でした。それ以来、どっぷりハマっています」
──サウナは磯村さんの人生の一部になり、『サウナーーーズ ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~』(20年/WOWOW)がスタート。プロデューサーの射場好昭さんに起用の理由を伺うと、「磯村くんはサウナへの愛が深い。だから、ロケが奇跡的に展開し、天気やスケジュールが〝ととのう〟のです。きっとサウナの神様もほほ笑んでいると思う」と語っていました。
「そうですか(笑)。うれしいで#すね。すでにサウナは僕にとって日常の一部ですが、人を幸せにしてくれる神聖な場所だと思います。五感を解放し、気持ちよさを全身で味わう。生まれたままの姿で、ひたすら自分に集中します。それは、嘘も偽りも忖度もない、平等であり平和!な姿です。その調和を保つためにも、お互いに敬意を払い、それを支えるマナーも大切。まず、体を洗い、汚れと水気を落としてからサウナ室に入る。水風呂に入る前に汗を流す。今の時代は特に、サウナ室内外ではおしゃべりもしないほうがいいと#思います。神聖な場所だから物理的にも感情的にも汚さないようにしたいと意識しています」
──俳優の仕事において、サウナはどのような存在なのでしょうか。
「もう、なくてはならない存在ですね。体と心に積もった〝何か〟!が溶けて流れていく。これにより翌日のモチベーションも高まります。気持ちの切り替えもできますね。例えば、今日はAという役を演じても、サウナに入るとリセットされて、翌日はBという役に入れるんです」