新型コロナ禍の昨今、スポーツや音楽ライブもオンラインで観戦または参加するのが当たり前になった。そうした状況で、球場やスタジアム、ライブ会場の臨場感を自宅に再現できる、最新のトレンドを盛り込んだ、お得な最新テレビを価格別に紹介しよう!
最新テレビの近況を解説します!
ジャーナリスト 西田宗千佳さん
デジタルAVや家電、PCからネットワーク関連機器に至るまで「電気かデータが流れるもの全般」を得意とする。取材・解説記事を中心に、新聞やWebなどのメディアに寄稿するほか、著書も多数執筆している。
単に「有機ELだからキレイ!」という段階は終わりました。最新モデルでは各社がハードとソフトウェアの両面を独自改良し、さらなる映像美を目指しています。
例えばパナソニック『ビエラ』では、有機ELパネルの向上に力を入れ、パッと見て明るい映像を実現しました。またソニー『ブラビア』は、まず視聴者が各シーンのどこに意識を強めて見ているのかを、AIで判別。そのエリアに力点をおいて高画質化しています。
また『PlayStation 5』の発売を機に、4K解像度でもなめらかな映像データが受け取れるHDMI 2.1への対応が加速しています。今や必須機能の動画配信も、Android TVやGoogle TV OSの採用が広がり、使いやすくなりました。また、ハイクラスモデルでは、テレビ単体でも満足できるほどのサウンドも実現しています。
スポーツやドラマ、音楽ライブ、動画配信やゲームなど、様々なコンテンツをリッチに楽しむなら、これらのテレビを選びましょう。
最新トレンド(1)磨きのかかった映像表現
各社は新素材の採用などにより、有機ELディスプレイにおける明るさやコントラストなどの差別化を追求。新世代画像プロセッサーも投入し、シーンごとに最適な画質へと向上させている。
最新トレンド(2)4K/120Hzのゲームに対応
『PlayStation 5』の発売を機に、各社のテレビが続々と「HDMI 2.1対応」や「4K/120p入力」をサポート。ゲーム機のデータを素早く表示できる「ゲームモード」や「低遅延」も要チェック!
最新トレンド(3)映像配信との連携強化
最新モデルはテレビを無線LANにつなげば、すぐに映像配信サービスを視聴できる。リモコンから、どのサービスに直接アクセスできるのかも、購入前にチェックしておきたい。
映像だけでなく迫力の音も大満足!30万円台で買える4K有機ELモデル
映像と並んで、臨場感や没入感を増す大きな要素が「サウンド」だ。「ハイクラスモデルでは、左右だけでなく上下方向の音も再現できるよう、複数のスピーカーを配置しています。それにより立体音響が実現し、満足できる臨場感がテレビ単体で得られます」(西田氏)。ハイクラス機なら、別途スピーカーの購入が不要で、コストとスペースの両面でお得だ!
[担当編集・ライターが本音で検討]3モデルのどれを買う?
音の臨場感がハンパない『ビエラ』が最有力でしょ
ライター 河原塚英信さん
デジタル系トレンド情報誌の編集部を経てフリーに。家電製品を中心に、雑誌やWeb媒体で多数執筆。
画面正面から音が出る『ブラビア』もいいです!
編集 タジリ
テレビやPCをはじめとするデジタル製品を担当。スマホ周辺の最新ガジェットに関しても興味が強い。
河原塚 サウンドでいえば、本体上部から音を出す『ビエラ』はスゴい。最大出力も125Wと強力で、迫力の点では抜きん出ている印象です。
タジリ 確かに。画面を振動させる『ブラビア』もいいですよ。人の声と口の位置がピッタリで、ドラマを見ていても違和感がないです。
河原塚 映像はどうです? 僕はほかの機種と比べて、映像が明るく感じる『ビエラ』が好みかなぁ。
タジリ 私は映画を見る時にはAIでシーンごとに最適化してくれる『ブラビア』に魅力を感じます。ただし、アニメの画質がとにかくきれいな『レグザ』も気になるところ……。
河原塚 『レグザ』といえば、HDMI2.1をサポートしつつ、低遅延ぶりは従来どおり。ゲームユーザーには断然おすすめですね。
タジリ 3社ともAndroidもしくはGoogle TV対応だから、動画配信へのアクセスしやすさもいいです。
河原塚 では、あとは店頭で画質と音を再検討して決めましょう!