コロナ禍が、日本の労働の在り方に大きな変革をもたらしたことは論を待たない。では、長らく日本企業の悪習として問題視される過剰な残業は、テレワーク、モバイルワークなどの導入によって、改善されたのだろうか?
パーソル総合研究所ではこのほど、コロナ禍前後におけるテレワーカーと出社者に分けた残業時間の実態に関する調査を実施した。詳細は以下の通り。
コロナ禍前後の残業時間の実態とは?
コロナ禍前後の平均残業時間を比較すると、全体で2.8時間減っている。テレワーカーでは3時間、出社者では2.6時間短くなっている。
コロナ禍の前も後も、テレワーカーの方が残業時間は長い傾向にあることが定量的に明らかとなった。ただし、テレワーカーも、コロナ禍前後で残業なしは19.6%から27.4%へと7.8ポイント増えてはいる。
※本調査における「テレワーカー」はモバイルワーク・在宅勤務・サテライト勤務のいずれかを週に1~5日実施している人、「出社者」は在宅勤務・モバイルワーク・サテライト勤務をまったく行っていない人となる(コロナ禍の前後で立場は変わらない)。
<調査概要>
出典元:パーソル総合研究所
http://rc.persol-group.co.jp/
構成/こじへい