“テレワーク”という働き方に慣れが出てきた今、「自宅で仕事できるなんて快適!」という意見もある一方、実は「自宅だとモチベーションが下がってしまう・集中できない」といった声も聞く。
そこでネクストレベルは、テレワーク中の男女300名を対象に“Withコロナ時代”の新たな課題といえる「テレワーク中のモチベーションの上げ方」についてアンケート調査を行った。
テレワーク中の97.7%が「集中力が下がった」経験あり
テレワーク中の人に「在宅勤務中にモチベーション・集中が下がったことがあるか」を尋ねたところ97.7%の人が「はい」と回答し、ほぼ全ての人がモチベーション・集中が下がった経験があるということが分かった
この結果を見て、「わかる!」と共感した人も多いのではないだろうか。
会社へ出勤して仕事をしていても疲れが溜まる時間帯に集中力が低下することはあるが、在宅中の集中力低下の要因はどうやら疲れだけではないようだ。
集中力が下がった理由、1位は「スマホやテレビを見てしまう」
次に「モチベーション・集中力が下がった経験あり」と回答した人に理由について尋ねた結果、60.0%の人が「ついスマホやテレビを見てしまう」を選択し、メディア依存が伺える結果となった。
テレワーク中の人の中には子どもに「スマホばっかり見てないで」と注意している人も少なくないと思うが、大人であってもスマホの誘惑に勝つのは難しいという事かもしれない。
仕事中にテレビをつけようという人は少ないと思うが、家族が自宅にいる場合はテレビがついている状態で仕事をするという状況も考えられる。見るつもりはなくても、「ついテレビに視線がいってしまう」ということはありそうだ。
次いで2位が「私生活とのメリハリがつきにくい」で54.7%、「やる気が出ずダラダラしてしまう」44.3%、「人の目がないので、緊張感がない」39.7%と続く。通常ならリラックスするべき“自宅”という環境だからこそ、集中しづらいということに繋がっているのかもしれない
一方「社内連絡がスムーズに取りづらい」「ネット環境が悪い」「評価してくれる人がいない」などはいずれも20%以下と少数でした。ここには長引くテレワークに対応した、勤務先である企業側の努力が背景にありそうだ。実践してモチベーションや集中力に変化があったか尋ねてみたところ、次のような結果だった。
85.7%もの人が「効果があった」と回答しました。ただ14.3%は「効果がなかった」と回答しており、どの対策が効果がなかったのかが気になるところ。そこで次は、どの対策が効果的だったのかを対策別に検証した。
対策の効果には個人差あり!まずは取り組みやすいものから始めよう
もっとも多くの人が対策として取り組み、効果があったと回答数も多いのが「一定時間ごとに休憩・ストレッチをする」。効果がなかったという回答もあるが、割合にすると85.2%が「効果があった」と感じている。
取り組んだ人数は17名と少ないものの、100%の人が「効果があった」と回答したのが「作業環境をお気に入りの物に買い換える」。状況的に難しい人も多いと予想される方法ですが、可能な人は取り組んでみるといいかもしれない。
一方、「効果がなかった」と回答した割合が28.6%ともっとも多かったのは「仕事前や昼休みに短い仮眠をとる」、次が23.1%で「仕事前に有酸素運動や筋トレをする」。どの対策も効果があるか否かには個人差があるようだが、特にこの2つの対策に関しては、他よりも個人差が大きいと言えそうだ。
対策を実践した人数を見て分かる通り、対策によって取り組みやすさが違う。まずは自分が取り組みやすいものから始めてみるといいだろう。
アンケート実施対象
男性:107名/女性:193名
本職のテレワーク中の人:76.7%
副職のテレワーク中の人:23.3%
20代以下(27.6%)30代(41.0%)40代(22.7%)50代(8.3%)60代(0.3%)
構成/ino.