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2021年春にスタートし、同年秋に料金プランを刷新した auの格安料金プランpovo。最大の特徴は、ユーザーが利用スタイルに応じて「トッピング」と呼ばれるオプションを自由にカスタマイズできることだ。
トッピングは、ユーザーのニーズに合わせて進化を続けている。
本記事では、トッピングの中でも、電話をよくかける人に向けた「通話かけ放題」の内容と利用方法について解説する。
povoは基本「かけ放題」ではない
povoの基本プランはいたってシンプル。「かけ放題」「留守番電話サービス」などのサービスが付帯されておらず、その分、月額使用料金を抑えた料金設定になっている。代わりに、基本プランに好みのトッピングを追加することで、使いやすいプランを自分で作れるのが特徴だ。
povoの通話料金や基本仕様(オプションなしの場合)
povoの基本プランは、月額の基本料が0円。国内通話料金は30秒あたり22円、月間データ容量は0GBとなっており、これにデータトッピング(1~150GB、または24時間使い放題)などを追加して自分に合ったプランにカスタマイズしていく仕組みだ。
povoでauのキャリアメール(@ezweb.ne.jp)を利用する場合は、有料のキャリアメール持ち運びサービス(月額330円/アドレス)を利用する必要がある。
ただし、電話番号だけで写真やスタンプを送れる「+(プラス)メッセージ」は月額使用料無料で利用可能だ。+メッセージ同士ならau以外のドコモ、ソフトバンクのスマホを使っている人ともやり取りできる。
また、auからpovoへ移行した場合、端末購入サポート「アップグレードプログラム」や修理代金などの一部負担サービスがある「auスマートパス」「auスマートパスプレミアム」は継続して適用される。
povoのかけ放題はトッピングで追加可能
povoでは月額0円の基本プランに好みのトッピングを追加できる。2024年4月時点のトッピングは5種類。かけ放題を申し込める「通話オプション」のほか、期間限定の「お試しトッピング」、データの使用量に応じて選べる「データトッピング」、ドリンクチケットなどがセットになった「+αトッピング」、スポーツチャンネルなどのサブスクが付帯する「コンテンツトッピング」だ。
トッピングは「トッピングアプリ」から、いつでも申し込み・変更ができる。
データをたくさん使いたい時は、データトッピングの「使い放題(24時間) 1回/330円」が便利。データトッピングはpovoアプリで申し込み後すぐに利用できる。データ使い放題の残り時間やデータの残容量は、アプリ上でいつでも確認可能だ。
povoが提供する2種類のかけ放題オプション
*povo公式サイトより
povoは「電話かけ放題」のトッピングも2種類用意されている。それぞれどんな特徴があるか、その内容を詳しく見てみよう。
povoのかけ放題オプション1:5分以内かけ放題
「5分以内かけ放題」は、月額550円で1回5分以内の国内通話がかけ放題になるトッピング。ただし、1回の通話が5分を超えた場合、5分超過分につき、22円/30秒の通常の通話料金が別途かかることを覚えておこう。家族間や仕事上で頻繁に短いやり取りをする人におすすめ。
povoのかけ放題オプション2:通話かけ放題
月額1,650円で国内通話がかけ放題になる「通話かけ放題」のトッピングは、固定電話にかける機会が多い人や、アプリの無料通話機能を使わずに電話する人に向いている。仕事柄、電話を多くする人、取引先とのやり取りを日常的に行う必要がある人は、このトッピングを活用すると良いだろう。
povoの通話かけ放題で注意すべき点
トッピングは必要な時につけたり外したりできる利便性があるものの、利用時に注意したい点もある。申し込む際は、解約時の料金計算方法(日割りの有無)や、かけ放題の対象外となる通話について確認しておこう。
povoのかけ放題を月の途中で解約しても日割りにならない
povoの通話トッピングは、月の途中で解約しても日割り計算されず、翌月の解約適用となる。料金も月の定額料が満額かかるため注意が必要だ。
povoのかけ放題が対象外になる通話(国際電話など)がある
「0570(ナビタイトル)」「0180(テレドーム)」「0067(67コール)」から始まる、他事業者が料金設定している電話番号への通話は「かけ放題」が適用されない。例えば、宅急便の再配達受付やコンサートチケットなどの電話発売、競艇のレース結果や実況を聞くサービスなどがこれらに該当する。
他には、衛星船電話、「104(電話番号案内)」「188(行政1XYサービス)」、国際電話や海外での発着信も対象外だ。
かけ放題の手続きはpovo2.0アプリから申し込む
povoではかけ放題などのトッピングの申し込み、変更、解約といった手続きは、すべてpovo2.0アプリから手続きを行う必要がある。データに関するトッピングは、アプリ上で申し込みを完了するとすぐに利用開始となるが、かけ放題のトッピングはpovoの事務手続きが完了するまでは適用されないため、余裕を持って申し込もう。
アプリ操作に慣れてない人は不便に感じる人もいるかもしれないが、その分、povoは契約事務手数料がかからず、契約期間の定めや解約金も無いため気軽に試せるメリットがある。
かけ放題の他にも、povoはデザリング機能を追加料金なしで利用できるなど、多くのメリットがある。基本料0円のお得な料金プランに惹かれている人はpovoのその他のサービスも合わせてチェックしてみては。
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文/oki