3月の全国平均初年度年収は450.6万円
マイナビの「2021年3月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を見ると3月の全国平均初年度年収は、450.6万円で前月から0.7%(3.4万円)の減少となっている。
それでは最も高い業種とは? 調査結果の詳細を見てみよう。
3月の全国平均初年度年収は、450.6万円(前月454.0万円、前年同月447.9万円)で前月から0.7%(3.4万円)減少、前年同月から0.6%(2.7万円)増加。
経験者求人の割合は36.1%で前月比0.1pt増、前年同月比9.1pt増となった。前年同月と比べると経験者求人の割合は増えているものの、増加の勢いは停滞してきている。
業種別に平均初年度年収を見ると、「コンサルティング」が最も高く519.3万円、次いで「金融・保険」が518.7万円、「IT・通信・インターネット」が505.3万円。
掲載求人の中で経験者求人の比率が最も多かった業種は「IT・通信・インターネット」で61.8%、次いで 「コンサルティング」で42.8%、「メーカー」で39.5%となった。
職種別に平均初年度年収を見ると、「コンサルタント・金融・不動産専門職」が最も高く559.6万円、次いで「ITエンジニア」が542.9万円、「建築・土木」が497.0万円。
掲載求人の中で経験者求人の比率が最も多かった職種は「ITエンジニア」で73.8%、次いで「WEB・インターネット・ゲーム」で71.8%、「電気・電子・機械・半導体」が57.4%だった。
当月の掲載求人のうち経験者求人の比率が最も高かった「IT・通信・インターネット」業界の初年度年収を年間平均で見ると、2018年平均(479.6万円)から2020年平均(513.2万円)で初年度年収は7.0%(33.6万円)増加している。
経験者求人比率を見ると、2018年平均(40.5%)から2020年平均(57.3%)で15pt以上増加しており、「IT・通信・インターネット」業界の初年度年収増加は、経験者求人比率の増加によって起こっていると推測される。
2021年3月度 正社員の平均初年度年収推移レポート
【調査期間】
2021年3月1日(月)~2021年3月31日(水)
【集計対象データ】
該当月に、総合転職情報サイト「マイナビ転職」に掲載開始された求人情報から、下記除外対象データを除き集計
※除外対象:雇用形態が正社員以外
※厚生労働省「国民生活基礎調査 所得の分布状況」を元に、所得金額上側1%を本レポートでは外れ値として設定
【初年度年収の計算方法】
マイナビ転職では、初年度年収は各求人ごとに幅をもって記載されている。当レポートでは各求人に掲載されている初年度年収の下限と上限の中間の値を平均値として「初年度年収」を算出した。(例:マイナビ転職上で初年度年収が400万~550万円だった場合、当レポート上の1案件あたりの初年度年収は475万円と計算)
【未経験者・経験者募集求人の区分方法】
マイナビ転職内で設定されたコードに基づいて、以下のように区分した。
未経験者募集求人:職種・業種ともに未経験OKの求人/経験者募集求人:職種・業種いずれか、または両方の経験を問う求人。
構成/ino.