TRY.2 スミ入れ
「先ほど彫ったスジに、流し込み用の黒ペンで、スミ入れをしていきます。スジから塗料がはみ出したら、先のとがった綿棒に〝消しペン〟というマーカーのインクを含ませて拭き取るといいですよ。ガンプラには様々なスミ入れペンがあります」
東雲さんのアドバイスどおり、流し込み系のスミ入れペンを使うと作業がグッとラク! ペン先をスジに当てるだけでいいのだ。
TRY.3 合わせ目消し
「接着剤をつけたら〝むにゅっ!〟と力を込めて合わせます。その後、接着剤がはみ出した〝合わせ目〟を、ナイフで削ります。動画では一瞬ですが、この間2日くらいかけて乾かしています」
接着剤を使うとパーツ同士がピタッと合わさるのが気持ちいい! 合わせ目をデザインナイフできれいにそぎ落としていく際は、削りすぎてしまいそうで怖い……。
TRY.4 ウェザリング
「銃器は砲身が焦げやすいことを想像して、端に塗料をつけてスポンジで上下にのばして風合いを出します。実際のサビや汚れも参考になりますよ」
東雲さん愛用の道具を使えば、ウェザリングもお手のもの。使いやすい道具を紹介してくれるのもありがたい!
こだわり始めると時間が全然足りません(苦笑)
東雲さんのやり方を実践してみると、確かに各部の仕上がりは良くなる。ぜひ参考にしてもらいたい。ただし、個々の工程を丁寧に進めると、1〜2時間経過するのがアッという間。一気に作ろうと焦らずに、数週間に分けて、じっくりと取り組んだほうがいいかも。
〈ワンポイントアドバイス〉
プラモデル作りは自由。いろんな方法を試してみてください!
「アニメのプラモデルを作る場合、『このシーンは実際こうかな?』と、汚れやディテールを想像することが多いです。その際に『こうであるべき』というのはありません。素材も発想も手順も自由です! 私の動画でプラモデルに興味を持ってくれる人や〝積みっぱなし〟の人が『久々に作ろう』と思ってくれたらうれしいです」