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ビジネスシーンでもよく使われる「インタラクティブ」とはどんな意味?

2021.04.19

『インタラクティブ』とは、『双方向』や『対話型』を意味する言葉です。従来の一方的なアプローチに代わり、多くの分野で主流となりつつあります。インタラクティブの意味や分野別の使用例、類義語・対義語を紹介しましょう。

インタラクティブとは?

近年、さまざまな分野で『インタラクティブ』という言葉が使われています。相互に作用することを意味し、特にIT分野で用いられることが多い用語です。

相互作用という意味

インタラクティブとは、『相互作用』を意味するビジネス用語です。英語の『interactive』に由来しています。

『相互に作用する』の意味から転じて、『双方向』『対話式』を指す言葉としても使われます。マーケティングや教育など、分野を問わず広い意味で用いられるのが特徴です。

一方的ではないやり取りが行われている状態なら、多くの場面でインタラクティブという言葉が使えます。視聴者参加型のテレビは、インタラクティブサービスの代表例です。

コンテンツを継続的に提供し続ける一方通行の時代から、近年は双方向のアプローチが求められる時代に変化してきています。インタラクティブは、時代の移り変わりを示すキーワードとしても使われている言葉です。

IT分野でよく使われる

インタラクティブは、IT用語としてもよく用いられます。インターネットの普及により、双方向のコミュニケーションが活発になったことが大きな理由です。

IT分野においては、対話形式の情報発信や双方向のやり取りを指す言葉として使われます。一方的に操作するだけでなく、操作に対して何らかの反応を示すシステムもインタラクティブの一つです。

例えば、検索エンジンにキーワードを入力して情報を探す行為はインタラクティブの典型例です。インターネット側が一方的に情報を与えるだけでなく、ユーザーとの『対話』が成立している仕組みといえます。

インタラクティブの使用例

インタラクティブの考え方や仕組みは、さまざまな分野で取り入れられています。テレビ・マーケティング・会議・動画配信などは、積極的にインタラクティブが使われている代表例です。

テレビ

近年のテレビは、インタラクティブの仕組みを取り入れたサービスにシフトしつつあります。一方的に番組を放送するだけでなく、視聴者がテレビ放送に何らかのアクションを起こせるシステムです。

『インタラクティブテレビ』では、画面を通してクイズやアンケートに参加したり、特定地域の天気情報や道路交通情報を表示させたりできます。

テレビ局側もインタラクティブを意識して、通常の番組とは別にさまざまなコンテンツを提供しています。インタラクティブテレビを利用するためには、対応受信機の設置とインターネットへの接続が不可欠です。

マーケティング

顧客との対話を重視して戦略を立てる手法が、『インタラクティブマーケティング』です。企業が一方的に商品やサービスを提供するのではなく、顧客との双方向のコミュニケーションを活用してビジネスを展開します。

インタラクティブマーケティングでは、電話やインターネットを利用し、顧客の動向や反応を把握するのが一般的です。顧客のニーズを満たしやすい開発や販売につなげられます。

商品やサービスを提供する現場で、スタッフと顧客との接点を大切にすることを指す場合もあります。サービスにおける人同士の相互作用を重視する考え方です。

社内会議

インタラクティブの考え方は、社内会議にも適用できます。活発な議論が行われる『積極参加型の会議』は、インタラクティブで生産性のある有意義な会議です。

一方的に情報を提示したり、決済者の承認を求めたりするだけの会議は、インタラクティブな会議とはいえません。

ITを活用したビジネスツールにも、インタラクティブな会議を実現しやすいものがあります。リモート環境で働く社員が、インターネットを通じて双方向にやり取りできるツールは、インタラクティブ会議ツールの代表例です。

動画やゲーム

近年の動画サービスには、単に視聴するだけの動画以外に、視聴者がアクションを起こせる『インタラクティブ動画』も提供されています。

スマホの動画をタップすると別のストーリーに進めたり、動画内の広告をタップしてリンク先に移動できたりすることが特徴です。視聴者の興味・関心に合わせて、従来型の動画にはない体験を楽しめます。

ゲームの世界も、インタラクティブと相性の良い分野です。ユーザーがゲーム画面に特定の操作を行うことで、状況により内容が変化する『インタラクティブゲーム』が開発されています。

英語学習に役立つボードゲームも、インタラクティブゲームとして有名です。遊びながら楽しく英語の語彙力を強化できます。

インタラクティブの類義語

インタラクティブと似た意味の言葉に、『対話』と『双方向』があります。インタラクティブをより深く理解するために、類義語も押さえておきましょう。

対話

インタラクティブの類義語の一つとして、『対話』が挙げられます。対話の一般的な意味は、お互いの意見や主張を相手にきちんと伝え、それぞれがしっかりと受け止めることです。

近年は、対話型のインターフェースを組み込んだスマホや家電製品が増えてきています。ユーザーが声に出して語りかけ、それに対応してアプリや機器が動く仕組みです。

教育分野でも、対話型の学習システムが取り入れられています。教える側が一方的に話すだけでなく、教わる側とのやり取りを重視して学習を進めていくシステムです。

対話と混同しやすい言葉に『会話』があります。会話が気軽なコミュニケーションを指すのに対し、対話はお互いの話をしっかりと聞いて理解することという違いがあります。

双方向

インタラクティブと似た意味の言葉には、『双方向』もあります。どちらか一方に向くのではなく、それぞれの方向に向き合うことを指す言葉です。

双方向は、メディア用語としてよく使われます。マスメディアにおける情報の流れが単方向であるのに対し、インターネットでの情報の流れは双方向です。これまで単方向で情報が流れていたテレビも、双方向性が強まっている傾向にあります。

通信分野の双方向システムや教育現場の双方向型授業など、双方向はいろいろな分野で使われています。インタラクティブの類義語の中で、最も意味が近い言葉でしょう。

インタラクティブの対義語

インタラクティブと反対の意味を持つ言葉には、『一方的』や『一方通行』が挙げられます。対義語も併せて意味を覚えておきましょう。

一方的

インタラクティブの対義語として、最も適している言葉といえるのが『一方的』です。インタラクティブが重要視され始めている背景には、従来の一方的なシステムに対する限界があります。

現代社会においては、多くの分野で市場が飽和し、商品やサービスが世の中にあふれています。企業や生産者が一方的に商品やサービスを開発・販売する形では、消費者やユーザーのニーズを満たせなくなっているのです。

テレビや動画のインタラクティブは、消費者やユーザーに対しこれまでにない新しい価値を与える意味で使われています。マーケティングにおいても、インタラクティブにより顧客の潜在ニーズを探ることが可能です。

一方通行

『一方通行』もインタラクティブの対義語としてよく使われる言葉です。「一方通行のコンテンツ提供は古い」「商品PRは一方通行から対話型の時代へ」などと用いることができるでしょう。

現在インタラクティブが使われている分野の多くは、その前に一方通行のサービスや考え方が主流であったケースがほとんどです。情報を発信するだけのテレビやコンテンツを提供するだけの動画サービスは、情報やサービスの流れが一方通行だといえます。

これからも多くの分野で、一方通行からインタラクティブへの変換が図られていくでしょう。

構成/編集部

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