「防災グッズというと、これまで押入れに仕舞われがちでした。が、最近はデザイン性に優れたものが増えています。目につく場所に置いても違和感がなく、防災意識も高まるので、非常に良い傾向だと思いますね」(丸山さん)
確かに、防災グッズが暮らしに馴染んでいれば〝緊急時だけ〟使う特別なギアでなくなり、日常的に使ったり、試したりする機会も増える。また、ゲストが来た際など、一見では防災グッズとわからないので話のタネになる。結果として、ゲストの防災意識も喚起できるメリットもある。
「最近、アウトドアギアを防災に活用する人が増えていますが、年に数度行くキャンプの時しか使う機会がありません。むしろ、こうしたインテリアになじむ防災ギアのほうが、よりサッと使えるようになると思いますよ」(丸山さん)
〝筒〟を持ち出してスマートに避難
杉田エース/nendo『ミニメイド』1万9800円(税込み)
全長580mmのケースの中に「1.ランタン」「2.多目的ケース」「3.ラジオ」「4.ポンチョ」の4つの防災グッズをスマートに収納。ケースに収納されているベルトを付けることで、持ち運びも楽々。
[ ココがハイテク!]
3段目のラジオは、全長115mmとコンパクトながらも手回し充電器が付いている。付属のUSBを通して1段目のランタンへ充電も可能だ。
アクセサリー感覚でサバイバルギアを装着
ソルテ ブラジル『サバイバル多機能コードブレスレット』2320円(税込み)
ホイッスル、コードカッターなど、ブレスレットひとつに機能を詰め込んだマルチツール。ブレスレット部分は分解すればロープとしても使用可能だ。ワンタッチで装着し日常的に身に着けて緊急時に活躍する。
[ ココがハイテク!]
バックルにはコンパスとファイアースターターを装備。災害時だけではなく、アウトドアでのレクリエーションやたき火をする時にも役立つ。
非常時には回して使うデスク上のバッテリー
杉田エース/nendo『デンクル』1万1000円(税込み)
中央に配置したモバイルバッテリーを左右の小物入れと一体化したユニークなデザイン。デスク上で普段から充電した状態にしておくことで、いざという時、すぐに使用できる。バッテリーは手動でも充電が可能だ。
[ ココがハイテク!]
中央のモバイルバッテリーの充電には、手回し式よりも発電効率に優れた回転式を採用。先端にバッテリーを配置したため、遠心力で回しやすい。