中学3年生の頃に水族館でも困難とされたカブトガニの水槽での産卵孵化に成功し、2010年には絶滅されたといわれたクニマスの再発見に貢献するなど、数々の輝かしい功績のあるさかなクン。2020年から始めたYouTubeチャンネル開設のウラ話、そしてインターネット上でたびたび目にする「さんをつけるべきか問題」をどう思っているのか? 全部聞きました!
テレビ、ラジオだけでなくYouTubeでも精力的に活動するさかなクン
「YouTubeさまってお魚などの映像をギョ配信される会社じゃないんですか⁉」
昨年、事務所のボス(社長)から「さかな!YouTubeでさかなクンのチャンネル作ろう!」と声をかけられたとき、実は全然ピンときませんでした。「え? YouTubeさまってインターネットで『ミノカサゴ』ちゃんや『セミホウボウ』ちゃんなどお魚の名前を検索するとたくさん出てくる素晴らしい映像をギョ配信されている会社ですよね?」って(笑)。てっきりYouTubeさまというところから映像が出ていると思っていたんです。
だから、「さかなクンのチャンネルを作る」と言われてもちんぷんかんぷんで。それが今では自分で発信するだけでなく、他の方のチャンネルも見させていただいております。『きまぐれクッキング』さまのお魚のさばき方には「こういうやり方もあるのか!」と新たな発見があったり、『スイチャンネル』さまの増えすぎたウニちゃんを駆除して元気な海を取り戻す水中のでのギョ活動のギョ紹介動画では、ウニちゃんを駆除する意味など勉強になります。YouTubeさまを通して学ばせていただける機会が増えて本当にありがたいでギョざいます。
「さかなクンさん」じゃなくていい
取材や打ち合わせがあると、ほぼ毎回「『さかなクンさん』って『さん』を付けたほうがいいんですか」って聞かれるのですが、そのたびに「さんはつけないでください」ってお願いしています。
えっ、インターネット上では、「さん」を付けないで「さかなクン」って書き込むと「さんをつけろよデコ助野郎!」(※)って怒られちゃうんですか⁉ ギョギョ! 全然知らなかったです。皆さま、お優しいので「さんを付けましょうか?」と聞いてくださるのですね。
ワタクシ、高校生の頃から友達から「さかなクン」って呼ばれているんです♪ 昔から呼んでもらっていたこの愛称を今でも変わらず呼んでいただけることが最高に嬉しいです。小さいお子様にも「さかなクン、さかなクン」って親しみを持って呼んでもらえますし、ギョ年配の方は「さかなちゃん」って親しみを込めて呼んでくださることもあります。これからも、お魚大好き「さかなクン」って呼んでいただけましたら、すギョく嬉しいでギョざいます!!
【Profile】
東京海洋大学名誉博士/客員准教授。今年2月には外務省から「海とさかなの親善大使」に任命される。さかなクンのYouTubeチャンネルはこちら。
※アニメ映画「AKIRA」より。
DIME5月号では学べるYouTubeを大特集!
3/16発売のDIME5月号ではさかなクンはじめ、学べるYouTubeチャンネルを大特集! スキルアップや学び直しに使える実践的なYouTube チャンネルを一挙紹介しておりますので、是非こちらもご覧ください!
取材・文/峯 亮佑