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IT業界でよく使われる専門用語「CI」とはどんな意味?

2021.03.11

「CI」という言葉を見聞きしたことはあるだろうか。実はこの言葉、大きく2つの異なる意味を持っており会話の中で話が噛み合わない場合は、もしかしたらお互い違う意味のCIを指しているかもしれない。

そこで本記事では、「ビジネス手法としてのCI」と「IT用語としてのCI」の2つの意味をわかりやすく解説する。特にIT企業で勤務している方は、両方の意味の違いをしっかり理解しておきたい。

ビジネス手法としてのCIとは?

はじめに、ビジネス用語としてのCIの意味を解説する。CIを理解する上で、構成要素になっている「MI」「BI」「VI」の意味も併せて理解しておくことが重要だ。

コーポレート・アイデンティティの略

ビジネス用語として使われるCIは「Corporate Identity:コーポレート・アイデンティティ」の頭文字を取った略語。一言で言えば「企業の特色や独自性」を社会に発信することで、会社のブランド価値、存在価値を高める経営手法を指す。例えば、企業のコーポレートカラーやロゴ、社名、ブランド名、経営理念、スローガンもCIの一例だ。

CIの目的

先述したとおり、企業がCIを導入する大きな目的は存在価値を高めること。一般的に消費者やステークホルダーに向けられるものだが、そこで働く従業員の意識向上にもつながり、商品・サービスの品質維持にも役立っている。

【参考】仕事でよく聞く「ステークホルダー」ってどんな意味?

また、独自性を打ち出すことで競合他社との差別化をはかること、「この企業といえば赤」「A社は誠実」といったブランドイメージを定着させることもCIの目的だ。

CIの始まり

CIの考え方は1930〜40年代に始まったと言われており、徐々に企業のロゴマークの商業的価値が高まっていった。その後もマスメディアの進展とともに、CIの考え方はビジネスでますます重要視されるようになっていく。

日本では、1975年のマツダ(東洋産業)がCI計画を初めて導入したと言われており、その後1980年代のバブル期にはCIブームが到来。今では企業活動において、当たり前の概念になっている。

CIの構成要素(MI/BI/VI)

CIは、大きく「MI:マインド・アイデンティティ」「BI:ビヘイビア・アイデンティティ」「VI:ビジュアル・アイデンティティ」の3つの要素で成り立っており、式で表すと「CI=MI+BI+VI」となる。それぞれの構成要素を見ていこう。

・MI(理念)

MIは「mind identity:マインド・アイデンティティ」の頭文字を取った略語。企業の方針などを言語化したものを指し、企業においてはスローガンやミッション、企業理念がこれにあたる。CIにおける”核”となる部分と言っても過言ではない。

・BI(行動)

BIは「behavior identity:ビヘイビア・アイデンティティ」の頭文字を取った略語で、MIを実行するための具体的な行動や計画を意味する。ここには、社員教育や組織改革、販促・広告活動などが含まれる。

なお、消費者にサービスや商品に対し「何をイメージしてもらいたいか」を打ち出すことを「brand identity:ブランド・アイデンティティ」と呼ぶ。同じくBIと略されることもあるが、CIにおける「ビヘイビア・アイデンティティ」とは意味が異なるので注意しよう。

・VI(視覚)

VIは「visual identity:ビジュアル・アイデンティティ」の略で、ロゴマークやコーポレートサイト、パンフレットなど、視覚的にMIやBIで定めた内容を表現したもの。人はおよそ9割の情報を視覚から得ていると言われるように、その企業における「らしさ」を定着させる上で欠かせない要素だ。

IT用語としてのCIとは?

同じCIという言葉が違う意味で使われているのが、ITの分野。特にソフトウェア開発の分野では一般的に用いられている言葉だ。元となっている英語の意味が異なっているため、両者の違いを明確に理解しておきたい。

Continuous Integration(継続的インテグレーション)の略

IT分野におけるCIは「Continuous Integration」の略で、日本語では「継続的インテグレーション」と訳される。ソフトウェアの開発における品質管理の手法の一つで、開発の効率化のために用いられる。常時ソフトウェアの更新をテストすることで、バグなどの問題を早期に発見する手法だ。

CIツール

CIは手動で行うことも可能だがその分コストがかかるため、ツールを用いるのが一般的。「Jenkins」などの無償のものから「Codeship」などの有償のものまで、その種類も幅広い。

ツールにより機能に違いはあるが、開発者やプログラマーがソースコードの変更を行うと、CIツールが自動でテストを行い問題が生じた時に知らせてくれるといった基本的な機能は共通している。CIツールは、高品質なソフトウェアを効率的に開発する上では欠かせない存在だ。

文/oki

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