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経営戦略に欠かせない業務支援システム「EPR」とはどんな意味?

2021.02.27

世界中の企業で導入が進んでいるソリューションの一つ、「ERP」。業務システムをオールインワンで提供し、一貫した情報管理体制を実現するERPは、今や経営戦略の迅速化に欠かせないツールになっている。

本記事では、ERPの意味や企業が導入するメリットなどをわかりやすく解説する。この機会に「ERP」の基礎的な概念について理解を深めてほしい。

ERPとは?何の略?

ERPは、企業資源を有効活用するための業務支援システム。企業が保有するデータを統合的に管理することから、「統合基幹業務システム」とも呼ばれる。

Enterprise Resources Planning の略

ERPは、「Enterprise Resources Planning」の頭文字をとった略語(IT用語)で、読み方は「イーアールピー」。日本語に直訳すると「企業資源計画」だが、一般的に企業が保有する4 つの資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を有効活用する考え方やシステムのことを指す。ERPは、製造業の管理手法である「MRP(Material Requirements Planning):資材所要計画」を、一般企業の経営効率化に応用して生み出された概念だ。

ERPのメリット

企業がERPを導入する最大のメリットは、社内のさまざまなデータを一元管理できること。本来、経理・営業・人事など各部門に分散されている情報は、統一的に管理・把握することが難しい。ERPには、これらの独立した情報を連携させ、経営状態を可視化する機能がある。情報の一元化により、経営者が企業の現状を素早く分析し、市場の変化に合った戦略を立てることが可能だ。

すでにさまざまな業界で積極的にEPRの導入が行われている。特に、取引形態や事務の複雑化などの理由から、近年物流業界におけるニーズが高い。

基幹業務システムとの違い

「基幹業務システム」とは、企業の主要業務の遂行を支援するシステム。販売管理・在庫管理・会計管理・人事給与管理など、企業の各部門に応じた単独のシステムが存在する。

ERPと基幹業務システムは、「一元管理による効率化」という考え方に違いがある。つまり、ERPは基幹業務システムを基礎としつつ、これらを統合することで社内データの整合性を図ろうとするシステム。本来独立して機能する業務システムを、網羅的に備えたITシステムがERPだ。

なお、ERPを通常の基幹業務システムと区別するため、「ERPパッケージソフトウェア」と呼ぶことがある。

ERPサービス 2つの提供形態

ERPサービスの提供形態は、クラウド型とオンプレミス型の2つに分類される。導入工程や運用方法などに違いがあるため、両者の特徴を比較して、企業方針に合ったシステムを採用したい。

・クラウド型

インターネットを介してERPサービスを提供する形態。サーバやソフトウェアを用意する必要がなく、初期費用やランニングコストを抑えることができる。自社内にサーバを設置してERPを利用している場合、クラウド化により大幅なコストダウンが図れる。低コストで導入までの期間が短いことから、現在ではクラウド型が主流。

・オンプレミス型

企業が自らサーバなどを設置して運用する従来型。カスタマイズの自由度が高く、企業独自のシステムを構築することができる。最近では、オンプレミス型にクラウド型の手軽さを掛け合わせた「ハイブリッド型」も登場している。

ERP導入時の留意点

ERPは、経営活動の効率化に大きく貢献するが、目的が不明瞭なまま導入すると失敗に終わってしまうこともある。最大限の効果を得るためには、以下のポイントをチェックしておきたい。

導入効果の目標は明確か

現状のシステム運用を把握し、ERPの導入によって改善したい点を明確にする。目的や運用方針を具体化することで、最適なシステム導入が可能となる。一般的には、導入から稼働後の定着化までをスムーズに行うため、計画の策定時からERPコンサルティングを活用する企業が多い。

環境変化に対応可能なシステムか

ERPの導入は、企業の活動に大きな影響を与えるため、長期的な運用を視野に入れて選択することも重要。社内体制や外部要因の変化によっては、導入間もなくしてシステムの限界を感じてしまうこともあるため、できるだけフレキシブルな製品を採用したい。

ERPの主要ベンダー

最後に、ERPサービスを提供する主要ベンダーを紹介する。各社とも総合型から特定の分野に特化したものまで、さまざまな種類のサービスを展開している。

SAP

SAPは、ドイツに本社を置くヨーロッパ最大級のソフトウェア会社。大企業から中小企業まで、あらゆる企業規模に対応したERPサービスを提供している。SAP のERPを導入することで、世界標準の業務プロセスを構築することが可能だ。

ORACLE

ORACLEは、アメリカのテキサス州に本拠を置くERPベンダー。世界最大規模のクラウドERPである「Oracle NetSuite」は、業務アプリケーションの単一化を低コストで実現させる。世界で24,000社以上が採用するERPの代表的存在だ。

OBIC

OBICは、日本のERPベンダー。統合業務ソフトウェアの「OBIC7」は、ERPの累計導入社数ランキングにおいて18年連続1位を獲得している。一般企業だけでなく医療機関の導入事例も多い。

文/oki

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