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最近よく聞く「トレードオフ」とはどんな意味?意外と知らない犠牲と選択の話

2021.02.12

「トレードオフ」という言葉をご存知だろうか。これは「何かを成し遂げるために何かを犠牲にしなければならない関係」のことを意味する言葉で、ビジネスシーンで使われることも少なくない。

本記事では、トレードオフの意味について詳しく解説したい。事例や類義語・対義語、ビジネスシーン以外での使われ方も併せてチェックしてほしい。

トレードオフとは?意味をわかりやすく説明

トレードオフとは、「両立できない関係性」を示す言葉として使われる。「一つを尊重すればもう一方が成り立たないこと」、つまり2つ以上の欲求を同時に満たせない状況のことだ。日常生活の例としては、「痩せたいけれど、甘いものも食べたい」「仕事を頑張りたいけど、プライベートも充実させたい」「健康でいたいけど、タバコをやめたくない」といった状態が挙げられる。

トレードオフの対義語と類語は?

トレードオフの対義語は「両立性」。英語では「compatibility(コンパティビリティ)」と言い、「双方が成り立つ」という意味がある。

類語とされる言葉は、「二律背反」「代償」「矛盾」など。これらも、「一方が利益を得ているのに対し、もう一方が損失を被るような公平性を保てない状況」に対して使われる言葉だ。

トレードオフと関係の深い「機会費用」とは

トレードオフと関係の深い経済用語に「機会費用」がある。機会費用とは、「あるものを得るために失った利益」のこと。その選択によって得た利益と、反対に選ばなかった時に得られたはずの利益の差を示す。ただし、ここでいう利益は金銭だけに限定されない。

例えば、「休日を趣味の時間に充てて心のリフレッシュに使う」という選択肢と、「休日は1日ゆっくり休んで体の疲労回復に努める」という選択肢があったとする。1日ゆっくり休んで疲労回復に努めた場合の機会費用は「心のリフレッシュ」、1日趣味の時間に充てた場合の機会費用は「体の疲労回復」になる。トレードオフにおける機会費用は、感情や時間、体の状態など、目に見えないものにも当てはめることができる。

ビジネスシーンにおけるトレードオフの事例

トレードオフはビジネス用語として、主に商品開発やマーケティングなどの分野で使われることが多い。

代表的な例は、「高品質と低価格」の関係。「低価格で低コスト。さらに高品質」という商品はなかなか存在しない。高品質な商品を開発しようとすると、必然的に商品にかかるコストも高くなってしまうからだ。高品質を重視するなら低コストは実現されにくく、低コストを重視するなら高品質は実現されにくい。

商品の在庫管理をする場合にも、トレードオフが生じることがある。商品の在庫を増やすと売れ残りが出るため、それを管理するためのスペースや人件費が余分にかかる。しかし、在庫を減らすと「今すぐに商品が欲しい」という顧客のニーズに応えられず、販売機会を逃してしまう。

これらの問題は、まさにビジネスシーンにおけるトレードオフと言える。まさに、「一方を得ればもう一方が失われる」という関係性だ。

トレードオフに対する解決策は?

トレードオフは、企画やマーケティングを考える際に直面することが多い。その場合、まず具体的な選択肢のメリット・デメリットを考察して、それらがどのような影響を及ぼし合うかを、しっかり分析することが重要。そして、それらの影響を把握した上で対応策を考え、最終的な意思決定を行うことで「諦めた選択肢」によるリスクを最小限に抑えることができる。

ビジネスシーン以外で使われるトレードオフの例

トレードオフの考え方は、ビジネスシーン以外にも用いられている。その具体的な内容を見てみよう。言葉の意味を深く理解するためにも、他分野で使われる意味もぜひ理解してほしい。

経済学における「トレードオフ」

経済学で代表的なトレードオフの例として、「失業率の低下と物価の上昇」「経済成長と環境破壊」「福祉政策の強化と、制負担額の増加」などが挙げられる。

福祉政策を手厚く改善するとなれば増税は免れないものの、増税することによって国民の負担は増えてしまう。しかし、国民の負担だけを考えて減税を行えばと、福祉政策は崩壊してしまうかもしれない。

生物学における「トレードオフ」

鳥類に分類される鳥の中には、ダチョウやペンギンなど「飛ぶことができない鳥」がいる。生物学的には、これらの動物が生き残るための進化の過程で、飛ぶ能力と引き換えにそれ以外の能力を身につけた。例えば、ダチョウは飛ぶ力の代わりに走る力を、ペンギンは飛ぶ力の代わりに泳ぐ力を得ている。

動物や生物の産卵に関してもトレードオフの考え方がある。子孫を確実に残すためには、より多くの卵を産む方が良いとの考えがある一方、数は少なくても大きい卵の方が生物の安全性が保たれ生存率が上がるとも言われる。小さくても多くの卵を産んで生き残りを図るのか、それとも数は犠牲にして大きい卵を産み生存率を上げるのか。これも「何かを成し遂げるために、何かを犠牲にしなければならない」のがトレードオフの考え方だ。

文/oki

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