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仕事でよく聞く「ソリューション」とはどんな意味?今さら聞けない正しい使い方

2021.01.18

「ソリューション開発」「ソリューションを提供する」など、ビジネスシーンでよく耳にするソリューションという言葉。近年では企業名に使われることも多く、日常でも目にする機会が増えてきた単語だ。

しかしながら、一般的にその意味が正確に浸透しているとは言えず、中には実際に使っていてもしっかり説明できないという人もいるのではないだろうか。

そこで本記事では、ソリューションの言葉の由来や、よく使われる関連語の意味を解説する。

ソリューションとはどういう意味?語源や使い方を解説

日本では、ITの普及に伴い使われる機会が増え、いわゆるビジネス用語として知られるソリューションだが、元々はどういった意味を持った言葉なのだろうか。はじめに語源や基本的な使い方を解説しよう。

ソリューションは英語の「solution」が語源

ソリューションの語源は英語の「solution」。この単語は「問題を解決する」「解明する」という意味を持つ動詞「solve」の名詞形で、日本語では「解決」や「解答」と訳される。また、分子やイオンが溶媒の中で遊離している状態である「溶解」や「溶液」の意味もある。ここから派生して、ビジネス語としては「業務上の問題や課題を解決するための方法」という意味合いで用いられている。

ITや経営業界でよく使われる

ソリューションは、主にITや経営業界で使われることが多い。先述の通り、ソリューションは「問題を解決する方法」として使われるが、問題を解決するための手段である”システムそのもの”を指すケースもある。システムとはハード・ソフトウェアだけではなく、人材やノウハウといったさまざまな要素を含んでいる。ソリューションを提供する場合、顧客の状態や要望によってそれらが組み合わされ、問題解決のために最適なものが提案される。

このようにソリューションという言葉が活発に使用されるようになった背景として、インターネットが普及と発達したことが挙げられる。さまざまな企業がインターネットを利用して業務を行うようになり、これまで自社だけで完結していたシステムが、取引先や顧客のシステムと相互に作用し合うようになった。業務の中で生じる課題も以前に比べ複雑化していき、問題解決そのものを目的としたソリューションという考え方が定着していったと考えられている。

ソリューションを使った関連語の意味

複雑化した問題を解決する、ソリューションという考え方が広がっていくにつれて、これに関連したさまざまな事業や新しいサービスが生まれた。ビジネスシーンでもよく使われるこれらの言葉の意味を詳しく見ていこう。

ソリューションサービスとはどういう意味?

ソリューションサービスは、顧客である企業が抱えている課題を分析し、それを解決するために必要なシステムを構築、提供サービスのこと。企業の抱える問題は多岐に渡るが、わかりやすく言うと「企業が理想としている自社の形と現状の間に生じているギャップを埋めるために、最適な解決策を提供する」というのがソリューションサービスである。

ソリューションサービスにもいくつか種類があり、顧客のデータベースの作成や新規システムの導入など、コンピューターシステムのみを使って問題解決を行うものはITソリューション、インターネットに接続されたデバイスとコンピューターを組み合わせ、生産性の向上や自社サービスの課題解決を行うものをIoTソリューションという。

ソリューションビジネスとは?

ソリューションそのもの、つまり顧客の問題解決を目的として、それを支援するサービスや製品を提供する事業を「ソリューションビジネス」と呼ぶ。

これまで日本の製造業は、高品質で安全性の高い製品を作り、自動車や家電の領域では世界のトップレベルにまで上り詰めた。しかし、新興国の台頭や市場の多様化といった要因によって、これまで日本の企業が持っていた強みが通用しにくくなり、新しい事業としてソリューションビジネスが注目されるようになった。

従来の“物を販売する姿勢”から、“顧客の視点に立って課題解決の道を探る姿勢”に転換するためには課題もあるが、それまで培ってきたノウハウを企業の資産として活用し、ソリューションとしての新しい価値を見出すことが重要と言われている。

ソリューション企業、ソリューションカンパニーとはどんな企業を指す?

それでは最後に、ソリューションビジネスを事業として展開しているソリューション企業(カンパニー)にはどのようなものがあるのか紹介しよう。

日立ソリューションズ

システムインテグレーション(企業のシステム構築)事業として、アプリケーションの開発やITを導入するための環境整備などを担っている。事業領域は製造や流通、教育や医療など広範囲に渡っており、国内だけでなく、海外へもサービスを提供している。

ブリジストン

タイヤ業界でも最大手のブリジストンでは、近年ソリューションサービスを積極的に導入しており、IoTやデジタルツールを活用したタイヤのデータ管理、分析を行っている。これによりパンクや故障を未然に防いだり、トータルコストを削減するためにリトレッドタイヤ(台タイヤを再利用したもの)を提供するなど、顧客目線での利便性アップへの取り組みが進められている。

文/oki

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