2020年9月に新しく登場した第8世代のiPad(通称・無印iPad)は、第7世代から各段に性能がアップしました。シリーズの中で最も価格が安い傾向のある無印iPadですが、iPad miniと同等の性能のチップを搭載しています。こうなってくると、あとは画面の大きさ(インチ)による使い勝手と目的別に選ぶことが肝心。今回は第8世代の最新iPadを、ほかのシリーズのモデルとインチ別に比較してみました。
【参考】iPad(Apple)
最新のiPad(第8世代)を旧モデルと世代別に比較
2010年の衝撃的な第1世代登場から10年あまり。最新のiPadはどのように変化したのか見ていきましょう。
新型のiPadはいつ発表された?
最新モデルとなる第8世代は、2020年9月に発表されています。
旧型と比較すると、新型iPadの販売価格は変わっている?
旧型のiPad(第7世代)と同じWi-Fiモデルで比較すると、新旧共に32GBは3万4800円(税別)で128GBは4万4800円(税別)で値段は変わっていません。Wi-Fi+Cellularモデルも32GBは4万9800円(税別)、128GBは5万9800円(税別)と、新旧同じ値段です。
画面サイズの違いは一目瞭然! iPad 10.2インチモデルの大きさを画像で比較
画像は左から第8世代、第7世代、第6世代ですが、ご覧の通り、第7世代以降は画面サイズが異なります。
第8世代と第7世代とでは画面サイズは変わりませんが、第7世代は第6世代よりも高さが10.6mm、幅が4.6mmアップしています。
iPadの第6世代以前は画面サイズが9.7インチ
iPadは第1世代から第6世代まで、画面サイズは9.7インチでした。それまでタブレットの領域にいたiPadが、ノートパソコンの領域へと進み始めた印象です。
iPad歴代モデルの重さを比較すると?
iPadの重さを歴代で比較してみると、Wi-Fiモデルは第8世代490g、第7世代483g、第6世代469gです。Wi-Fi+Cellularモデルは、第8世代495g、第7世代493g、第6世代478g。少しずつ重くなっていますが、第7世代と第8世代の重量差は、Wi-Fiモデル7g、Wi-Fi+Cellularモデル2gとごくわずかです。
インチ数別に比較! あなたにピッタリのiPadは?
冒頭で述べたように、ほかのモデルと遜色ないスペックに進化しつつある無印iPad。そのため、ほかのモデルと比較検討する際には、画面サイズを考慮して自分の用途に合うかどうか考えると良いでしょう。
iPadシリーズのインチ数の調べ方は?
iPadシリーズのインチ数は、Apple公式サイトで確認できます。
ただし、iPadシリーズの仕様に記載されているインチ数は、本体の大きさではありません。ディスプレイの角から角、つまり対角線を図ったものです。
【参考】iPad(Apple)
iPadシリーズをサイズ別(画面インチ別)に大きさ比較
ここからはiPadシリーズを画面のインチ別に比較していきましょう。まずは一番画面の小さいiPad miniからご紹介します。
シリーズ中最小のインチ数! でも中身はサイズ以上のiPad mini
iPad miniの画面サイズは7.9インチ。現在は第5世代ですが、2012年に登場した初代モデルから、この画面サイズは変わっていません。
画面はミニでも、CPUは今回登場したiPad(第8世代)と同じA12 Bionicチップです。
【参考】iPad mini(Apple)
最新のCPUを搭載したiPad Air(第4世代)の画面サイズは10.9インチ
2020年秋に発表されたばかりのiPad Air(第4世代)は、最新のCPU「A14 Bionicチップ」を搭載しています。
無印iPadと違って、ホームボタンではなくトップボタンにTouch IDが内蔵されています。ホームボタンがない分、ベゼル(画面の外側にあるフチ)を狭くでき、そのぶんディスプレイが大きいのです。
【参考】iPad Air(Apple)
iPad Proの画面サイズには4種類のインチ数(12.9/11/10.5/9.7)が存在した
iPad Proが初登場した2015年には画面サイズ12.9インチのモデル、翌年には9.7インチのモデルが追加されました。
以来、iPad Proは2種類のサイズをラインナップしながら世代交代を続けています。大きい画面の12.9インチのモデルは現在までサイズ変更がなく、小さい画面のモデルは9.7インチ→10.5インチ→11インチと変遷しています。
【参考】iPad Air、iPad Pro、第8世代iPad、買うならどれが正解?
iPadシリーズの大きさ別でおすすめの使い方は?
一番大きい画面サイズを持つiPad Proの12.9インチは、Apple Pencilなどを使って絵を描く人におすすめ。アトリエや仕事場では専用のペンタブレットを使っている人も、タブレットをモバイル環境に持ち出すのは大変でしょう。そういった方にiPad Proはピッタリです。また大きい画面は、顧客へのプレゼンにも効果を発揮します。画面を分割(Split View機能)しても使い勝手が良く、ビジネスの現場にもおすすめです。
画面サイズ11インチのiPad Pro、10.9インチのiPad Air、10.2インチのiPadは、ぜひノートパソコンの代わりにモバイル環境で使っていただきたいです。軽くて薄くて、持ち運びに便利。純正のキーボード付きケース、Magic KeyboardやSmart Keyboardを使えば、使い勝手と可搬性を両立できるのがこの画面サイズです。
一番小さい画面サイズを持つiPad miniは、電車の中などの移動中、片手で持って操作するのにピッタリ。例えばiPhoneでは少し画面が小さいと感じるゲームをプレイするには、iPad miniが最適です。7.9インチの画面サイズは、iPhoneとiPadの中間を埋める絶妙なサイズといえるでしょう。
画面サイズはiPad Airに近い無印iPad。最大の特徴は、シリーズ中最も低価格な点です。初めてiPadを手にする方はもちろん、すでにiPad ProやiPad miniをお持ちの方の2台目にもおすすめ。簡単に同期できるので、1台を据え置きにして小さなほうを持ち歩き用に、といった使い方もできます。
【iPad選びで覚えておきたいマメ知識】SIMフリーとは?
iPadシリーズには、Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルが用意されています。Wi-Fi+Cellularモデルは規格に合ったSIMを挿入すれば、Wi-Fi環境がなくてもモバイル通信が可能。Apple Storeから購入したiPadシリーズのCellularモデルは原則SIMフリーなので、基本的にはどのキャリアのSIMも使えます。念のためSIMを契約する前に、各キャリアのサイトで動作確認状況を調べておきましょう。
【iPad選びで覚えておきたいマメ知識】整備品とは?
Appleは、初期不良などで返品されたiPadを整備し、認定整備済製品として販売しています。新品同様で1年間の保証付き、格安の製品を購入してみるのもいいでしょう。
【参考】リーズナブルな価格で保証付き!「iPad mini」をお得に購入したい人におすすめの整備品の選び方
7.9インチから12.9インチまで、iPadシリーズには用途に応じた画面サイズが段階的に用意されています。世代を重ねるごとに変化してきた画面サイズは、その大きさが徐々に用途やユーザーのニーズにマッチしてきているという証拠でしょう。まずは自分がどの目的でiPadを使うのか、よく考えて検討してみてください。
※データは2020年12月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/ねこリセット