「マーケティングとは何か?」と言われて、すぐに明確な答えが浮かぶ人は少ないかもしれない。それもそのはず、一口にマーケティングと言っても、その使われ方や意味は業界、分野よって違いがある。
それくらい奥が深いものだが、いざ「マーケティングを学びたい」と思った時、どの本から読み始めるべきか迷う人も多いだろう。
そこで本記事では、簡単にマーケティングの意味を解説した上で、内容・ジャンル別におすすめのマーケティング本を紹介する。
【目次】
・ランキング上位!2020年に発売された最新BtoBマーケティングの本
マーケティングとは?
マーケティングとは本来、「顧客が求める商品やサービスを作り出し、効率的に多くの消費者へ行き届くようにする企業活動」のこと。端的に「販売戦略」とも訳される。
マーケティング活動は、大きく3つに分かれている。1つ目は、お客様が求めているものを知るための「市場調査」。2つ目は商品やサービスを知ってもらうための「広告宣伝活動」。3つ目は、これらの活動が実際の売り上げに結びついていたかを検証する「効果検証」だ。
ただし、これらのマーケティングの定義や活動内容は、時代や環境とともに変化する。そのため、「常に先を見据えて学び続けること」も重要だ。
学びたい内容に合わせて本を選ぼう
マーケティングをこれから学び始める初心者の人は、「そもそもマーケティングとは何なのか」など、基礎を学べる入門編から読み始めるのがおすすめだ。「図や絵を使ってわかりやすく解説されているか」「専門用語を一つずつ丁寧に説明しているか」などを基準にすると良いだろう。
マーケティングの基礎を理解している人は、理論や実例が多く紹介されている本が良い。理論を知ることで、行き詰まってことに対し、新たなヒントを得られるかもしれない。実例を紹介している本なら、実際のビジネスにも活かしやすいはずだ。
さらに、具体的に特定の分野を深く学びたい人は「Webマーケティング」や「デジタル、SNSマーケティング」「B to Bマーケティング」など、それぞれの内容に特化した本を選ぼう。より専門的な知識を修得することで、実践的なスキルを身に付けられるはずだ。
初心者におすすめ!マーケティングの基礎や本質を学べる本
はじめに、マーケティングの基礎が学べる本を紹介する。マーケティングを学んだことがない人は、まず入門編からチェックしてほしい。
弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門 著:上杉惠理子
『弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門』は、マーケティングセールスや企画、商品開発に関わる人はもちろん、商品やサービスを販売するすべての人におすすめの1冊。「マーケティングとは、本来子供にも理解できるシンプルなもの」と定義し、誰でも使える実践的スキルをストーリーを通じて数多く紹介している。
出典 公式サイト|弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門 著:上杉惠理子
世界一わかりやすいマーケティングの教科書 著: 宮永博史
『世界一わかりやすいマーケティングの教科書』は、最小限の知識とプロセスに沿った実践でマーケティングを学べる本。宮永氏は「マーケティングには、分析、創造、説得、参入という4つのフェーズがあること」「マーケティングを考えるうえで、コミュニケーションは必要不可欠」ということを、この本で説いている。身近な商品の成功事例がたくさん掲載されているため、マーケティングを身近に感じられるはず。
出典 公式サイト|世界一わかりやすいマーケティングの教科書 著: 宮永博史
ランキング上位!2020年に発売された最新BtoBマーケティングの本
ここでは、2020年に発売されたランキング上位のBtoBマーケティングの本を紹介する。マーケティング本を選ぶときは、なるべく新しいものを選ぶことも大切だ。最新の本から、今必要とされている知識をしっかりと学び取ろう。
事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践 著:栗原 康太
『事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践』は、BtoBマーケティングにおけるWebマーケティングのノウハウを初心者向けに解説した本。今までBtoBマーケティングでは、テレアポや展示会への出展が主要な顧客獲得手法だった。しかし、昨今はWebを活用したインバウンドマーケットへの大転換が起きている。この本では、早くからBtoBマーケティングの分野で試行錯誤を重ねてきた栗原氏の貴重な専門知識を学ぶことができる。
出典 公式サイト|事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践 著:栗原 康太
ベストセラー!Webマーケティングが学べる本
ここでは、Webマーケティングが学べるベストセラー本を紹介する。ここ数年、成長し続けているWebマーケティング市場。まずはその基礎を、この本から学んでみてはどうだろうか。
沈黙のWebマーケティング 著:松尾 茂起
『沈黙のWebマーケティング』は、Webマーケティングを初めて学ぶ人におすすめの入門書。何人かの登場人物が会話をするストーリー構成になっており、全9話を飽きずに読み進められる。Webサイトを作ってからどのように運営していけば良いのか、Webデザインにはどういった意味があるのか、Googleウェブマスターツールの活用術など、自社(もしくは個人)のサイト運営に活用できる内容が満載。
出典 公式サイト|沈黙のWebマーケティング 著:松尾 茂起
大学生必読!新社会人になる前に読んでおきたい名著
ここでは、大学生におすすめの名著を紹介する。マーケティングの名著をチェックしておけば、社会人になった時にきっとどこかで役立つはず。
大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる 著:阿部誠
『大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる』は、タイトルの通り東大の「マーケティング論」をわずか10時間ほどで学べる本。マーケティングの基本的な考え方から最先端の論理までを網羅しており、社会人として活躍する上で必要不可欠な考え方が、この一冊に詰まっている。見開き1ページに対して1トピックと、読みやすい工夫が施されているのも特徴。マーケティングに関わる仕事に就く人だけではなく、ビジネスパーソンは一度は目を通しておきたい一冊。
出典 公式サイト|大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる 著:阿部誠
シュガーマンのマーケティング30の法則 著:ジョセフ・シュガーマン 、佐藤 昌弘
『シュガーマンのマーケティング30の法則』は、メンタリストDaiGo氏が推奨するセールスマーケティングの本。テレビ通販でサングラスを2,000万本以上売った経験のある著者が、「購買意欲を駆り立てるにはどうすればいいのか」「人間がいかに良く考えずに行動しているか」を法則として紹介している。これからセールスに携わる学生は、一読の価値あり。
出典 公式サイト|シュガーマンのマーケティング30の法則 著:ジョセフ・シュガーマン 、佐藤 昌弘
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文/oki