新型ハイブリッドとして「CR-X」が再来か!? と騒がれたホンダ「CR-Z」
1992年2月に「CR-X」はフルモデルチェンジし、「CR-X delsol(デルソル)」へと進化した。
オープンとクーペが楽しめる2シータースポーツとして登場したが、バブル期の終焉により経済状況が悪化する中、販売は苦戦。やがて1999年に生産を終了。1983年7月1日より発売された初代「バラードスポーツCR-X」以来、16年あまり続いた「CR-X」の名前は根絶する。
しかし、2007年10月27日から11月11日に開催された「第40回東京モーターショー 2007」にハイブリッドシステムを搭載した、次世代のライトウェイトスポーツが登場した。それが、「CR-Z」だ。
「CR-Z」(デザインスタディモデル)
モーターショーに出展されて以来、発売を望む声は次第に高まり、ついに2010年2月26日に「CR-Z」が発売された。
1.5Lのi-VTECエンジンにIMAを組み合わせ、CVTもしくは6MTで駆動するFFライトウェイト・ハイブリッドスポーツは、上級グレードの「α」が税抜き237万9048円で販売された。
比較的手ごろな価格と、久々のライトウェイトクーペ、ハイブリッド車では珍しい6MTなどが評価され、人気沸騰。
2017年1月まで生産され、ホンダのスポーツイメージを具現化するモデルとして一時代を築き上げた。
今でも買える? ホンダ「バラードスポーツCR-X」の中古車価格
さて、ホンダ「バラードスポーツCR-X」は現代でも手に入るのだろうか?
大手中古車販売サイトで確認したところ、4台の掲載を確認できた。
1台目は、1984年式 1.5i 走行距離19万5000km 紺銀 5MT 車両本体価格148万円のモデル。
※画像は新車のイメージ
また、同じく1984年式 1.5i 走行距離9万3000km 白銀 5MT 車両本体価格148万円のモデルが掲載。
※画像は新車のイメージ
さらに、マイナーチェンジを受けてセミリトラクタブル・ヘッドライトをやめた後期型のSiが2台。
1985年式 Si 走行距離12万4000km 銀 5MT 車両本体価格128万円のモデル。
最後に1986年式 Si 走行距離6万6000km 銀 5MT 車両本体価格179万9000円のモデルが掲載されている。
ホンダ「バラードスポーツCR-X」は人気車種のため、販売台数もスポーツカーとしては豊富ではあったが、とはいえ販売終了から30年以上が経った旧車。良コンディションの中古車が市場に出る可能性は極めて低い。
どうしても欲しいというなら、ボディのレストアやエンジンのオーバーホールなどを覚悟の上、一生乗り続ける気持ちで入手すべきかもしれない。
ただし、旧車は台数が減ることはあっても増えることはない。今後、車両価格は上昇することが予測される。
一期一会と思い購入へと踏み出す勇気も、時には必要かもしれない。
※データは2020年11月下旬時点での編集部調べ。
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文/中馬幹弘