“お湯割りの焼酎”が恋しい季節。香りがふわっと広がるため、本場九州をはじめ多くの人たちに愛されています。
コロナ禍の影響もあり、お家で楽しむ人も多いはず。そんな時に知っておきたいのが、お湯割り焼酎をおいしくする秘訣です。入れ方や酒器で大きく変わるのです。
お湯割り焼酎をさらにおいしく飲むための5つの秘訣
それでは早速、お湯割り焼酎をさらにおいしくするための5つの秘訣を見ていきましょう。秘訣はあくまで“目安”であり、銘柄や好みによって最適な飲み方は異なります。
【参照】アサヒビール おいしいお湯割りの飲み方
アサヒビール 焼酎よもやま話
お湯が先? 焼酎が先? お湯割り焼酎を作る時の順番
お湯割り焼酎を作る時、器にお湯を先に入れるべきなのか。焼酎を先に入れるべきなのか。意外と知らない人は多いのではないでしょうか。
結論としては「お湯が先」が基本です。
というのも先にお湯を注ぐことにより、器が温められてお湯の温度が下がるためです。そこに焼酎をゆっくりと注げば、自然な対流が発生。マドラーなどを使わなくても混ざり合い、均一な味わいとなります。
合わせて知っておきたい! 焼酎の水割りを作る時の順番は?
水割り焼酎の場合は、グラスに「氷」「焼酎」の順番で入れましょう。焼酎が冷えるように氷に当てて注ぎます。次に数回マドラーでかき混ぜます。これは焼酎をより均一に冷やすため。最後に「水」を注ぎ、かき混ぜたら完了です。
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入れるお湯の温度は何℃くらいが良いの?
お湯割り焼酎を作る時、注ぐお湯の温度はだいたい75℃前後が良いとされています。というのも、焼酎を後から注ぐことにより混ざり合い、だいたい40℃〜45℃ほどの飲みやすい適温となるためです。
このくらいの温度であれば、味の広がりを感じやすく、原料がもつ豊かな甘さも際立ちます。ただしこれはあくまで好みの問題。この「75℃前後のお湯」を目安に自分にあった最適な温度を見つけてみてくださいね。
なお、お湯の温度が高すぎると、焼酎のアルコールが揮発してしまう可能性があるため、ご注意ください。
お湯と焼酎の黄金比率は?
結論からいえば、お湯割り焼酎の黄金比率は「焼酎6:お湯4」の“ロクヨン”。焼酎の原料がもつ、特有の香りや味わいをしっかり楽しめます。また、75℃前後のお湯で割った時、6:4の比率なら焼酎の温度が40〜45℃と適温にもなります。
焼酎6:お湯4で割った時の度数はどれくらいになる?
アルコール度数25度の焼酎の場合、比率を6:4にすれば、だいたい15度と清酒に近い度数になります。「少し濃すぎるかな?」と思ったら、「焼酎4:お湯6」といったように比率を変えてみましょう。アルコール度数が約10度と、軽やかな味わいになるはずです。
このように好みに合わせて、割合を変えられるのもお湯割り焼酎の魅力の1つでしょう。
味の変化を楽しむなら梅干しを入れてもOK
味の変化を楽しみたいなら、梅干しなどを入れてアレンジをしても良いでしょう。
梅干しであれば、味わいや香りにクセがない甲類焼酎(連続蒸留式焼酎)がおすすめです。乙類焼酎(単式蒸留焼酎)では、麦焼酎や米焼酎といったスッキリとした風味の焼酎が合うでしょう。
入れた梅干しは潰しても潰さなくてもOK。潰さずに梅干しの持つ風味をじんわりと楽しむ人もいます。
梅干し以外にもある? お湯割り焼酎のおすすめアレンジ
梅干し以外にも、お湯割り焼酎を楽しむためのアレンジがあります。
麦焼酎には大葉や鷹の爪、米焼酎には塩昆布などがおすすめ。また、芋焼酎であればはちみつ、黒糖焼酎であればレーズンやナツメグも合うとされています。
お湯割り焼酎を飲むなら器にもこだわりを
注ぐ順番や比率や温度、アレンジ方法をこだわるのであれば、酒器にもこだわりたいところ。
陶器のように味わいがある酒器にも風情がありますが、より正確な比率でお湯割りを楽しみたい人には、目盛り付きのグラスもおすすめ。また、あまりに器が大きいと飲んでいる最中に焼酎が冷めてしまうため、注意してください。
保温性の高さや持ちやすさで選ぶなら二重構造の器がおすすめです。温度が下がりにくく、熱が手に伝わりにくいので、ゆっくりと焼酎を堪能できるでしょう。
※データは2020年11月下旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸