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説明できる?「転ばぬ先の杖」の意味と正しい使い方

2021.01.11

戒めや教訓として、『転ばぬ先の杖』は昔から日本人の間で使われてきた慣用句です。どのような意味を持つ言葉で、どのようなときに使うのかを解説します。似た意味、反対の意味を持つ言葉についても、併せて見ていきましょう。

「転ばぬ先の杖」の意味と使い方

日本のことわざの中には、不測の事態に対する備えや、予期せぬ物事に対する準備を促すものが多くあります。『転ばぬ先の杖』も、そんなことわざの一つです。

どういう意味で使われるのかを、シーンと共に見ていきましょう。

失敗のないよう十分準備することのたとえ

『転ばぬ先の杖』とは、「転んでケガをする前に、杖を用意して体を支える準備をしておくこと」という成り立ちから、「さまざまなリスクや不測の事態に対し、十分な準備をして備えておくこと」のたとえとして使用される言葉です。

「転ばぬ=失敗しない」「先=未来」「杖=準備」と置き換えれば、意味が分かりやすいでしょう。

転んでから杖を用意してもなんの意味もなく、先んじて準備をしていくことの大切さを伝えています。

言い聞かせる、注意を呼びかける場面で使う

『転ばぬ先の杖』は、相手に注意を喚起したり、準備を促すときに使われます。

  • 転ばぬ先の杖で、明日の準備をしてから寝るように
  • 転ばぬ先の杖とも言うし、会議の資料は入念に確認しておこう
  • 転ばぬ先の杖として、毎月数万円の貯金を積み立てていこう

というように使われます。

似た意味のことわざや言い回し

『転ばぬ先の杖』のように、未来に対する注意喚起の意味を持つことわざは多数あります。どんなことわざがあるのか、具体的に紹介しましょう。

備えあれば憂いなし

『備えあれば憂いなし』は、「普段から準備をしておけば、いざという事態が起こっても心配する(憂う)ことはない」という意味で使われます。

「憂い」とは、心配事や悲しみ、嘆きという意味です。この点から、有事の際に平常心を保つ心構えの意としても用いられる言葉です。

  • 地震に対して、普段から防災グッズを用意しておこう。備えあれば憂いなしだ
  • 備えあれば憂いなしとも言うし、災害保険に入っておこう

というような使い方をします。

石橋を叩いて渡る

『石橋を叩いて渡る』は、「用心に用心を重ねる」「物事を慎重に進める」という意味として使われます。進むのに細心の注意を払うという意味合いが強く、『転ばぬ先の杖』とは似て非なることわざです。

石でできた橋は、木でできた橋よりも丈夫です。そんな橋でも、渡る際には叩いて安全を確認しながら渡る周到な人もいました。その様子から、用心深さや慎重さといった意味につながっていきました。

  • このプロジェクトは我が社の社運がかかっている。石橋を叩いて渡るつもりで、慎重に進めてほしい
  • 石橋を叩いて渡る自分の性格だからこそ、今まで大きな失敗はない

というような使われ方をします。

このことわざは、慎重すぎることに対しての批判や皮肉の意味を込めて使われることもあります。「石橋を叩いて渡る慎重さより、今は迅速な行動あるのみだ」というような使い方もしますので、使う際には注意しましょう。

濡れぬ先の傘

『濡れぬ先の傘』は、雨が降って傘が濡れる前に、あらかじめ傘を用意しておくということから、失敗しないように前もって準備をしておくことのたとえです。

言葉の使い方としては、『転ばぬ先の杖』とほぼ同じと言えます。

  • 濡れぬ先の傘で、明日抜き打ちテストがあるかもしれないので予習をしている
  • 1度遅刻をしてから、濡れぬ先の傘で、必ず目覚まし時計をセットするようになった

といった使い方をします。

十分な準備の重要さをたとえた言葉

「十分に準備をしておくこと」の重要性を説いた言葉には、以下のようなものもあります。

  • 『段取り八分の仕事二分』:事前に仕事の段取りさえ整えておけば、仕事の八割は完了しているも同じ、という意味
  • 『跳ぶ前に見よ』:何か行動を起こすときは、あらかじめ結果を考えておくべき、という意味
  • 『念には念を入れる』:慎重に慎重を重ねて物事を進めよ、という意味
  • 『三遍回って煙草にしよ』:夜廻りで3度回ってから休憩しようという意から、休むことを急がずに、抜けがないように気を付けようという意味
  • 『浅い川も深く渡れ』:物事の大きさや相手の強さにかかわらず、何事も慎重に進めよ、という意味

ここで紹介した言葉の他にも、注意喚起を促すことわざにはさまざまなものがあります。

逆の意味の言葉や言い回し

『転ばぬ先の杖』とは逆の意味を持つ言葉も多くあります。どのような言葉があるのかを、具体例と共に見ていきましょう。

渇して井を穿つ

渇して井を穿つ』とは、「必要になってから慌てて準備をしても手遅れなさま」を表しています。

「穿つ」とは「穴を空ける、掘る」という意味で、この言葉を直訳すると「喉が渇いた後に井戸を掘って水を求めている様子」のことを指していて、転じて手遅れであることを意味しています。

「テスト前日に一夜漬けで準備をするなんて、渇して井を穿つようなものだ」といったように使います。

似た言葉としては、『泥棒捕らえて縄を綯(な)う』が「泥棒をつかまえてから縄の準備をすること」、『戦を見て矢を剥ぐ』という「戦が始まってから矢を作り始めること」といったものがあります。

取らぬ狸の皮算用

「物事が始まってから準備をしてももう遅い」という意味の言葉もあれば、「物事が始まる前から余計な準備に手間や時間を費やすのは無駄である」という意味の言葉もあります。

その一つが『取らぬ狸の皮算用』です。狸の毛皮は昔、防寒具として利用されていたために高値で売れていました。まだ狸を捕っていないうちから皮を数え始めて、いくら利益が出るのかを考えることから転じて、「まだ手に入っていないものをあてにして、色々な計画を立てること」を意味します。

「あたっていない宝くじの賞金をあてに旅行の計画を立てるなんて、取らぬ狸の皮算用だ」といったように使います。

似た言葉としては、『飛ぶ鳥の献立』『穴の狢(むじな)を値段する』などがあります。

慎重になりすぎるデメリットもある

『転ばぬ先の杖』の言葉通り、入念に準備をすることは重要です。しかし、準備を周到に行うあまり、好機を逃してしまったという失敗談も世の中にはあふれています。慎重になりすぎることへのデメリットも、自覚しておくことが必要です。

優柔不断や臆病と思われてしまう

慎重さはときに、優柔不断や臆病と解釈されてしまうこともあります。重要な案件やイベントなら悩みも必要ですが、「待ち合わせ場所を決める」「雑談中の質問に対しても答えを渋る」というような状況が多発すると、周囲の人を苛立たせてしまうこともあるでしょう。

どうでもいい物事や、早めの決断を迫られている物事まで慎重になりすぎてしまう性格や思考の傾向が、一種のデメリットとして働いてしまうシーンも、現代ではありがちです。

慎重派の背中を押す言葉

周囲に慎重派の人がいる場合や、自分自身が慎重になりすぎていると思ったら、背中を押す言葉も合わせて覚えましょう。

『善は急げ』『案ずるより産むが易し』などの言葉があります。

「善は急げ」とは、良いと思ったことは速やかに実行すべき、という意味の言葉です。すぐに実行しなければ好機を逃してしまうということへの、注意喚起の意味も持ち合わせています。

「案ずるより産むが易し」は、お産をする前には本人も周囲も色々悩んでしまうことも多いけれど、終わってみると案外簡単に済んでしまうものであるということから、「物事は思い悩んでいるより、実は難しくはない」という意味の言葉です。

慎重すぎて好機を逃さないように、気を付ける必要があります。

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