3Dプリンターは超欲しいけど……高価で難易度の高いモノはちょっとムリ
パソコンやスマホに比肩する、三種の神器の最後を華々しく飾るガジェットが、「3Dプリンター」であることに異論を挟む人は、筆者以外しかいないのではないかと思われます。
そんなユカイ痛快な「3Dプリンター(3D Printer)」とは、3次元的なデータを実際の立体物として構築する機械のことです。
たくさんある! 3Dプリンターの方式とは?
さて、3Dプリンターのプリント方式を、ちょっとウィットに富んだ感じで説明すると……
光造形法……紫外線を照射することでラジカル重合、もしくはカチオン重合する樹脂を用いた造形法。
粉末法……素材粉末を層状に敷き詰め、レーザービーム、放電等で直接焼結、もしくはインクジェット方式で、バインダを添加して固めたりする造型法。
熱溶解積層法……熱可塑性樹脂を高温で溶かし積層させることで、立体形状を作成する造形法。
シート積層法……シートを積層させ、形状を作る造型法。
インクジェット法……・液化した材料又はバインダを噴射して積層させ、形状を作る造形法。
といったものが挙げられます。分かりやすすぎる説明でスミマセン!
そんなハイテク極まりなく、良き日本を取り戻す志(こころざし)ある人であれば、誰もが一度は入手して遊んでみたい3Dプリンターではありますが、これまでの3Dプリンターは、高価で騒音が大きく、しかもレーザー彫刻ができないにもかかわらず、お子様の贈り物にはとても向かないモノばかりでした。
しかし! 以前、本誌記事にて大好評だった、“世界最小のペン型モバイルカラープリンタ「Selpic P1」”で世界の度肝を抜いた「Selpic」が、またやらかしてくれました、もとい、やってくれました。
@DIME/めちゃ楽しい! スマホに向かって話した言葉を印刷できる世界最小のペン型モバイルカラープリンタ「Selpic P1」
このたび、超安価($99)! なのに、高性能でコンパクトで軽量静音で、おまけにレーザー彫刻もできちゃう、お子様の贈り物にも最適なお手軽カンタン3Dプリンター「Selpic Star A」が、クラウドファンディングサイトの「kickstater」で、遂(つい)に満を持して公開されましたので、早速、最速レポートをお送りしますッ!
色々と画期的な3Dプリンター! 「Selpic Star A」とは?
3Dプリントできないモノ以外なら何でも3Dプリントできる「Selpic Star A」。まずは全容をチョビっとだけ見てみましょう。
Kickstater/Star A: The Most Cost-Effective Multifunctional 3D Printer
Star A – New Selpic Multifunctional 3D Printer | Official Video
オープンソースで制御可能! お手軽カンタン3Dプリンター!
これまでの「3Dプリンター」は、新機種が出るたびに、どんどん高度にハイテクになっていった結果、際限なく高価格になっていきがちでした。
しかも購入した状態ではバラバラの状態で、要組み立てとなっている商品がほとんど。完成させるだけでも超難しく、使用方法も難易度が高くて、結局持て余してしまい、タンスの肥やしになって臭い立ってしまうことがほとんどでした。
しかし! 「Selpic Star A」はオープンソース(ソフトウエアのソースコードを無償で公開し、誰でもユカイに改良や再配布ができるようにしたソフトウエアのこと)で、作動するコードを変更したり設定したり、色々何かをしたりして様々な制御が可能な、超コンパクトで超使いやすい超多機能超3Dプリンターです。
サイズは超小型! 重量は超軽量!
「Selpic Star A」のサイズは、なんと10.2×9.4×9.8inch(260×240×250mm)で、重量は4.4ポンド(1996グラム)。「通常の3Dプリンターの3分の1くらいのコンパクトサイズだい! どうだスゴイだろう!」……と、クリエイターが胸をはって申しております。
それゆえに、カワゆいパッケージング過ぎるため、もしお子様にプレゼントしたとすると、「ワーオ! オーマイガーッ!」と涙を流して狂喜乱舞する事必至です。
さらに「パパ大ちゅき!」と言って貰えれば、もうおとーさんはメロリンQで、なんでも買ってあげたくなります。ちなみにこないだ、この手口で我が子にスマホをねだられました。
組み立て操作は超カンタン!
「Selpic Star A」の組み立ては超カンタン。ネジを回して2本のケーブルを接続して、フィラメントをプリンタヘッドの穴に差し込むだけ。あとは説明書をよく読んでください。
ここだけのハナシ、本体横のコントロールボックスにある4つのボタンをポチッと押して、「リセット」、「印刷(開始、一時停止、キャンセル)」、「フィラメントのフィード」、「フィラメントのリリース」をするだけでオッケーです。なんてカンタンなんだろう!
さ~て! 早速、3Dデータを用意して、3Dプリンタを稼働させてみましょう! 実際の操作法はコチラ。
Star A | How does Selpic new mini 3D printer work?
ぶりゅぶりゅりゅ……。
印刷精度が高い! 停電復旧機能搭載! 音静か! レーザー彫刻機能もある! Wao!
実はあまり知られていませんが、「Selpic Star A」のX軸とY軸の精度は100μmで、Z軸の精度は50μmです。しかも、印刷解像度は ±0.1mmなので、その結果、層厚は0.1〜0.2mmになります。ようするに頑張れば、こんな感じの高精度なカッコイイ造形物が作れてしまうかもしれない可能性があります。↓↓
ほかにも、印刷中に停電して一時的に動作が停止しても、また停電が復旧したら、そこから続けて印刷を開始してくれる「停電復旧機能」が内蔵されています。これは助かる! また、作業音は60db(デシベル)未満なので、音が静かで赤ちゃんもぐっすり眠れそうだったり、また、ヘッドを交換すれば、レーザー彫刻ができたり、と、お値段以上てんこ盛りのニトリです。
それにしても今回のクリエイターさんは、ともかく「組み立てが超カンタン!」と自信を持って主張されているのですが、何せ相手は外国の人なので、英語の苦手な筆者としては、完全外国製の実物を前にしてカンタンに組み立てられるのかは、正直自信がありません。
……と先方に伝えたところ、「今後は日本発売も予定してるので、先行して日本語マニュアルも送ってあげるから大丈夫だよ~!!」と、英語で連絡がありました。
ちゃんとPDFで用意してくれたのです。確かに説明書の最後の方が日本語化されています。さすが、インターネットの世界はベンリですね!
STAR A MINI 3D PRINTER USER MANUAL(日本語パートは51ページより)
では早速、日本語マニュアルを片手に、内容に従って組み立てていきましょー。
ホントにカンタンに組み立てられてるの? マニュアルだけ読んで実際に組み立ててみた!
本体ケースからしてとっても小さくてコンパクト。こんなサイズで本当に3Dプリントできるんでしょうか。……それができちゃうんですねぇ。これが。
箱の中から続々と部品が出てきましたが、コレ、ほんと自分で組み立てられるんでしょうか。ドキドキのワクワクさんとゴロリです。
さて、まずは、台の高さを合わせるプラットフォームレベリングを忘れずに行いましょう。
次にプラットフォームの台の高さとプリンタヘッドの隙間の間を、A4用紙1枚分のスキマに合わせるため、台の下のネジをコネコネして、上下させて調整します。これが3Dプリンター設定の、数多くあるキモの部分といっても過言ではありません。
その後、フィラメントをプリンタヘッドにロードしたら、フィラメントの加熱が始まり、ヘッドからちょろっとトグロを巻いたフィラメントが出てきたらロード完了なので準備オッケー。
あとは必要なデータさえプリンターにロードされていれば、問題なく3Dプリントはできるはずなのですが……。
すみません、試用の際、筆者のうっかりで試用品をぶっ壊してしまったので、出力結果のサンプルを撮影できませんでした。弁償どうしよう・……。(本誌で600本以上記事書いていて初めてのミステイク)
とりあえず、こんな感じのものが出力できるはずです。↓↓
実際の試用動画がコチラ!▼
超安価($99~)! ・・・なのに高性能でコンパクトで軽量静音でレーザー彫刻もできちゃう♡お子様の贈り物にも最適なお手軽カンタン3Dプリンター「Selpic Star A」
仕様は以下の通りです。
Dimensions:10.2×9.4×9.8 inch(260×240×250mm)
Build Volume:120×120×120 mm
Weight:4.4lbs
Printing Resolution:±.0.1mm
Layer Thickness:0.05~0.3mm
Printing Speed:30~60mm/s
Nozzle:0.4mm
Melt-Down temperature:PLA:180℃
Working Noise:Below 60dB
Printing Material:PLA、TPU、PETG、ABS
Connection Type:TF Card、USB
Slice Support:CURA
Maximum Power:12V
Workin Temperature:5~35℃
File Format:G-code
Power Input:100~240V AC
Compatible Systems:Windows & Mac
Extruder Temperature:180~250℃
値段的には充分こなれてきた3Dプリンターの世界!
今後はソフトウエア側で如何(いか)にお手軽カンタンに扱えるようになるかがポインタくんのポイントですね!
※資料・画像引用 筆者自身の撮影によるもの、もしくはメーカー・販売店サイト、又はWikipedia等。
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文/FURU
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ねたがテーマの漫画を得意とする→https://www.furuyan.com
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