お肉のようでお肉でない。動物以外の原料でつくられた代替ミートが世界で注目を集めている。今年、日本でも各社発売ラッシュがみられ、代替ミート元年になった。この秋、注目の代替ミート商品を紹介。
ライター 佐藤恵菜さん
スーパーやドラッグストアの日用品をじっくり眺めることが趣味。食事が不規則なので、たんぱく質摂取への思いは強い。
たんぱく質は味だけでなく、原材料で選ぶ時代へ
代替ミート市場は欧米が先行している。2019年はアメリカで約1500億円、EUで約2000億円に上る見通しだ。日本では16年に約130億円市場だったが、22年に230億円まで伸びると予想されている。
市場拡大の要因は大きく3つ。家畜からの食肉生産がもたらすCO2を削減するという環境保護。ヘルシーであること。そして、将来の人口増で見込まれる食糧不足に対する備えだ。代替ミートはビーガンだけの関心事ではないのだ。
フレッシュネスバーガーは、「昨年、アメリカを視察した時、ほとんどのバーガーチェーンに代替肉メニューがあるのを見て」、開発に着手。伊藤ハムの担当者は、「たんぱく質を何から摂るか、選択の幅を広げたい」と話す。
日本の代替ミートの多くは大豆だが、原料は豆に限らない。牛や豚などの細胞からつくる「培養肉」も注目される。開発を進めるインテグリカルチャーは、来年12月、フォアグラの培養肉を某レストランでメニュー化することを発表した。肉の世界も、多様化の時代を迎えている。
【おすすめ5選】肉好きも唸る!ヘルシー&エコフレンドリー代替フード
〈BestBuy!Point〉「DAIZ」社の植物肉「ミラクルミート」を採用
フレッシュネスバーガー『THE GOOD BURGER』480円(税込み)
DAIZ社はオレイン酸リッチ大豆の丸大豆を使用し、より肉らしい風味の代替肉を開発。定番『フレッシュネスバーガー』と比べると、カロリーと脂質は約3割オフに。
たんぱく質量:10.2g 脂質量:14.0g カロリー:272kcal ※1食当たり
【Review】食感は軟らかめ。濃いテリヤキソースがマッチしている。
〈BestBuy!Point〉世界初!代替ミートで作った〝牛〟丼!?
ネクストミーツ『ネクスト牛丼1.2』120g×5袋 2250円(税込み)
地球温暖化を防ぎたいというベンチャーが企画。海外展開を見据えた、野心的な代替&無添加〝GYUDON〟。
たんぱく質量:4.9g 脂質量:15.7g カロリー:196kcal ※100g当たり
【Review】脂っぽさがなく私の好み。肉の噛みごたえアップを期待。