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期日や約束を必ず守る人間になるために「コミットメント力」を高める4つのポイント

2020.11.26

仕事の期日を死守する、約束を守る――。そんな「コミットメント力」に注目が集まっている。社内外、さまざまな人々とオンラインのみでのつながりで仕事を進めることも多い今、コミットメント力は信頼を得るためにも重要なスキルの一つとなる。コミットメント力が低いとすればどんな原因があるのか。高めるポイントとともに、ビジネスコーチの半谷知也さんに聞いた。

コミットメント力が低い原因とは?

コミットメントは、英語の「commitment」からきており、「委託」や「委任」、「約束」「公約」「責任」などを指す。

近年では「結果にコミットする」「組織にコミットする」などのように使われているが、ここでは個人の「結果にコミットする」スキルに焦点を当てる。言い換えれば、期限や約束を守る、有言実行、意志力、達成力などだ。

このコミットメント力が低い場合、どんな原因が考えられるのか。半谷さんは内的要因と外的要因があるという。

【取材協力】

合同会社LBJ 代表社員 半谷知也(はんがいともなり)さん
人材育成&組織づくりコーチ
ビジネスコーチとして、個人や組織を対象にしたコーチングを実施。自分たちで考えて、決めて、行動して、結果をつくり、そのプロセスに責任を取る、メンバーの「主体性」を引き出し成果をつくる支援がミッション。
https://lbj.co.jp/

●コミットメント力が低い内的要因

1.目的が不明確/セルフリーダーシップが十分に働いていない

「コミットメントが弱くなる最も重要な要因として、『自分なりの意味づけができていない』=『目的が不明確』ということが挙げられます。結果、『セルフリーダーシップ』つまり『自分を導く力』の働きが弱くなります。セルフリーダーシップとは、第一に、目的を明確にする力のこと。そして第二に、自分なりの目的の存在によってモチベーションを維持・向上しつつ、その実現や達成のために必要な能力を身につけたり、自分の言動を律したりする力のことを指します。セルフリーダーシップが働かない状態というのは、つまり、コミットメントの力が弱い状態であると言えます」

2.視野の狭さと想像力の欠如

「目先の仕事にとらわれてしまう、また、その仕事が自分の将来にどのようにつながるのかをイメージすることができない、または限定的にしかイメージできないといったことが考えられます」

3.コミットの力を維持する力が低い

「いろいろな状況や出来事により、コミットメントは必ず揺らぐものです。コミットの力を維持するためには、都度『決め直す』必要があるのですが、揺らいだまま進んでしまうと、意欲や行動をいつの間にか減衰させていってしまうのです」

●コミットメント力が低い外的要因

1.能力や興味に見合わないタスクのアサイン

2.モチベートがあがるサポート不足やロールモデルの不在

「外的要因はこのように確かに存在しますが、こうした要因は基本的に十分に満足な状態にならないものです。また外的要因のせいにしているうちはいつまでたってもコミットメントの力はつかないので、内的要因に目を向けましょう」

コミットメント力を高めるポイント4つ

コミットメント力を高めるなら、自分自身を改善していくことが先決だ。高めるためのヒントとして、半谷さんは4つのポイントを挙げる。

1.やることに意味づけをする

「『今取り組んでいるタスクが自分にとってどのように大切なのか』を多角的に考えてみます。意味づけや目的は多ければ多いほどいいです。結果、内発的動機を高めます」

2.人に宣言する

「誰かに宣言することで、自分へのプレッシャーと支援や協力を生み出します。有言実行。宣言する相手は、自分にとって影響力の強い人を選ぶのがよく、また、多くの人に宣言するといいです」

3.ごほうびを準備する

「『コミット』というのは、ただならぬ決意のこと。それくらいの大きなことに取り組んでいるということを前提に、やり遂げたときは、自分がよろこぶ、ご褒美を自分に与えること。これがモチベーションにもなります」

4.支援の仕組みをつくる

「組織的な支援が可能なのであれば、身近な人やマネジャーが、コーチングする仕組みを創ることも一つの方法です。ひとりの力でチャレンジしていくことには限界があります。伴走して励ましたり、発破(はっぱ)をかけたりする存在がいると、成功体験が手に入りやすくなります。結果、次のステップへの意欲となります」

コミットメント力が低く、自信が持てない人へのアドバイス

コミットメント力は、そう簡単には身につかないのが現実。低いと自覚している人は痛感していることだろう。そんな自信を失っている人に向け、アドバイスをもらった。

「『自信』というのは『自己信頼』。『信頼』というのは基本的に『実績』に基づいて積み上がるもの。『自信があればやれるんだけど…』という声はよく耳にしますが、発想を逆にするクセをつけなければなりません。自信をつけたいのであれば実績をつくるしかないのです。つまり、できるかどうかわからないことに、勇気を持って飛び込めるかどうかが鍵となります。『自信がない→だからできない』ではなく『自信がない→だからやる』に転換してみてください。

このことにコミットしない人は残念ながらいつまでもコミットメント力が身につくことはありません。まずは『コミット』して飛び込むこと。そして、『できるまでやる』と決めること。この連続が、コミットメント力だけでなく、自分の力や自信を高めていきます。3ヶ月も実践すると、だいぶ変化がありますよ」

コミットメント力を高めるには、まずはコミットして飛び込むこと。その連続が自信を生み、積み重ねることによって自信になる。ぜひトライしよう。

取材・文/石原亜香利

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