コロナ禍の影響により、オンラインによる会議や打ち合わせの機会が増えているビジネスパーソンは多いはず。パソコンを介することによって、いつもと同じはずの社内外のコミュニケーションにちょっとした違和感が生じ、結果として、対面だと起こらないような問題が発生してしまうこともあるかもしれない。
今回、株式会社スペースマーケット(以下「スペースマーケット」)は、20代から60代までの会社員821人を対象に「働き方の変化」に関する意識調査を実施した。以下にて詳細を説明していく。
緊急事態宣言により7割超が在宅勤務行うも、現在は約2人に1人が「毎日出社」
会社員に対し、緊急事態宣言をきっかけとした在宅勤務の実施経験を質問したところ、72.0%が「在宅勤務をした」と回答。そのうち緊急事態宣言により在宅勤務を経験した会社員591人に対し「現在」の出社頻度を質問したところ、46.4%が「毎日出社している」と回答した。週に1日以上出社する人はあわせて8割を超えることがわかった。
約2人のうち1人がオフィスの課題について「密にならずに大人数の会議ができる場所が不足している」と回答
緊急事態宣言により在宅勤務を実施し、現在週に1日以上出社する会社員480人に対し、再び出社するようになって感じるオフィスでの課題について質問したところ、90.8%の436人が課題を感じていることがわかった。
また、その課題TOP5は、1位「密にならずに大人数の会議ができる場所が不足している(50.9%)」、2位「在宅勤務をしている人とコミュニケーションがとりづらい(31.0%)」、3位「どうしても密になってしまうことがある(28.0%)」、4位「オンライン会議ができるスペースが不足している(24.5%)」、5位「対面での会議を提案しづらい(18.8%)」となった。
緊急事態宣言中と比較し約4人に3人がオフィス内でオンライン会議の頻度増加
緊急事態宣言により在宅勤務を実施し、現在週に1日以上出社する会社員に対し、オフィス内でオンライン会議を行う頻度について質問したところ、緊急事態宣言中と比較すると32.3%が「とてもそう思う」、43.8%が「ややそう思う」と回答。約4人に3人がオフィスでオンライン会議を行う頻度の増加を感じているようだ。
あわせてオンライン会議の頻度が多くなったと答えた方に対し、その理由を質問したところ、「会議はオンラインですべきという風潮のため(20.9%)」が最多回答となり、その他、「在宅勤務の人がいるため(12.9%)」にも回答が集まった。
約7割が、会社のオンライン会議を行うためのスペース不足を感じていると回答
緊急事態宣言により在宅勤務を実施し、現在週に1日以上出社する会社員に対して、勤め先のオンライン会議を行うスペース不足について質問したところ、31.0%が「とても感じる」38.1%が「やや感じる」と回答。
オフィスでのオンライン会議の頻度増加に伴い、約7割の人が社内でオンライン会議を行うためのスペースが不足していると考えていることがわかった。
オフィスでオンライン会議をする際に、約4割が「社内の雑音・騒音が会議相手に聞こえてしまう」と回答
緊急事態宣言により在宅勤務を実施し、現在週に1日以上出社する会社員に対し、オフィスでオンライン会議をする際に感じる課題を質問したところ、TOP5は1位「社内の雑音・騒音が会議相手に聞こえてしまう(39.4%)」、2位「社内秘の会話ができない(32.2%)」、3位「インターネットの速度不足(28.1%)」、4位「近くの席にいる上司や同僚とハウリングが起こる(24.9%)」、5位「自分の会話が上司や同僚に聞こえることが気になる(22.0%)」となった。
また「オフィスでオンライン会議をしたことがない」と答えた人は2.3%のみとなっており、オフィスで働く頻度が戻りつつある現在でも、オンライン会議を行う人が少なくないことがわかった。
<調査概要>
調査期間:2020年9月23日〜9月25日
調査対象:20~60代の会社員821人
調査方法:スペースマーケットのユーザーを対象としたインターネット調査
出典元:株式会社スペースマーケット
構成/こじへい