WITHコロナで働き方が変わった。
WITHコロナで働き方を考察するようになった。
WITHコロナで価値観が変わった。
WITHコロナで会社の本音が見えた。
WITHコロナで転職を考えた。
WITHコロナで副業をはじめてみた。
世界的に大きな悪影響をもたらしたコロナウィルス。WITHコロナは、私たちの働き方を大きく変化させた。
しかし、ここは変わらない。
世界中にカルト的なファンをもつ人気のグロッサリー・リテール店、トレーダージョーズ(トレジョ)は、1958年、アメリカ、カリフォルニア州が発祥の地。現在、全米42州、505店舗を展開しており、その勢いは留まるところを知らない。
オンライン化も宅配サービスもやらない
アップテンポでユニークな店内に陳列するクオリティーの高いオリジナル商品。そのどれもが、NON-MSG(グルタミン酸ナトリウム不使用)、NON-GMO(遺伝子組み替え不使用)、防風剤、着色料なし、高果糖コーンシロップを使用していない商品だ。
また、オーガニック、ノン・オーガニック、グルテンフリー、ビーガン、ベジタリアンなど、それぞれのライフスタイルに合った食材も豊富。環境や人、どうぶつに優しいスキンケア用品や日常用品もお手頃な値段で購入できる。ワンストップで全てが揃うゼネラルストアーとしても人気が高い。
コロナ禍では、多くのグロッサリー・リテール店がオンライン化やミールキット宅配サービス(レシピに必要な食材が必要な分だけ入ったボックス)、サブスクリプションサービス(定期便)などにも重点をおいたが、トレジョでは、宅配サービスなし。オンラインショッピングなし。カーブサイドピックアップ(※)なし。もちろん、ミールキットサービスもサブスクリプションサービスも行っていない。超アナログでマイペースである。
※オンラインで注文した商品をリアル店の駐車場などで受け取るサービス
また、トレジョは、会員制度ではなく、クーポンやポイントカードもない。買い物客のフィードバックには、全身で耳を傾けますと徹底した消費者ベースである。
それぞれのバックグランドがユニークでカラフルな従業員らをクルーメンバーと呼び、同社には、マニュアルなんてのも存在しない。堅苦しくて長いミーティングもない。あるのは「ハドル」と呼ばれる10分、15分程度のミーティングのみ。多才なクルーメンバーらは、人間力に優れているハードワーカーたちで、トレーダージョーズを切り盛りする超人たちでもある。
朝食に欠かせないアロエジュース、オーガニックの人参ジュースとグリーンジュース。コーヒーやシリアルにもぴったり合うアーモンドドカシューマカデミアミルク。こんなに飲めないかも…と思いつつ、つい手が伸びてしまう!?
時間が経っても色が変わらない不思議なスパイシー・ガガモレとブラディーマリーのサルサ。どこ探しても売ってない。
ショッピングエクスペリエンスが重要な商品
トレジョの店の前に来ると、ここでしか買えないものを求めてやってくる買い物客たちが長蛇の列を作っている。普段とは変わらないワクワク感が伝わってくるので、もう、後には引けないモードだ…。
店内には、楽しいショッピングエクスペリエンスを分かち合おうとクリエイトするクルーメンバーたちの姿がある。コロナ禍で仕事の量も増え、神経を尖らせることも多くあるはずのメンバーのはずなのに、いつも通り、アップビートなリズムで店内を盛り上げている。
新商品や季節限定商品に目を奪われ、つい買い物心がくすぐられて、気がついたら、ショッピングカートはてんこ盛りなんてのはいつもの事。こんなテンポ良く買い物が楽しめる店は、他にはない。コロナ禍の中であることを一瞬、忘れさせてくれる場所でもある。
冒険好きで、業界の変わりもの。異色多才なクルーメンバーと賑わう店内。アメリカの最高の雇用者に選ばれているトレーダージョーズは、WITHコロナで勢いが衰えるどころが、むしろ賑わっている。
そこに、こんな質問が飛びかかっている。トレーダージョーズのクルーメンバーは、なぜ、ハッピーなのか?なぜ、いつも楽しそうに仕事をしているのか?その理由は?!
トレーダージョーズで働くメンバーがハッピーなワケ。
PART2では、その答えに迫ってみることにしよう。
文/白井朝美
米フォーチュン500企業の最も働きやすい企業で勤務したのち、米最も働きたい企業のトップにランクインする企業に籍を置く。ライター、ライフスタイルリサーチャー、ブランドアンバサダーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。https://morningbeauty917.wixsite.com/mysite