コロナ太りが気になる今、過熱水蒸気オーブンのヘルシー料理に注目! マルチな調理法に対応するが、今回は油で揚げない「揚げ物」=ノンフライ機能で、どこまで揚げ感が再現できるかを試した。
ヘルシーオーブン
過熱水蒸気オーブンの主要メーカー、最新・最上位機種の4モデルに注目。自動センサーやAIなど〝賢い家電〟の使い勝手を探る。
【Check Point】
[01]手順と操作性
メーカー推奨のパン粉の下準備、焼き方、操作の手順を確認。
[02]仕上がり
衣はどんな食感か。火の入り方など、加熱ムラをチェック。
[03]独自機能
過熱方式、独自の自動メニューや新機能、得意な料理など。
衣の食感や色づきに各社の個性が表れた
最も進化が目覚ましい家電といえる過熱水蒸気オーブン。
「昔はオーブンやレンジで調理するとパサついたり加熱ムラが出ましたが、最新機種は保湿しながら加熱したり、旨味を閉じ込めて調理するので、昔の機種と違って格段においしい料理が作れるように。トーストや白身魚、鶏肉など繊細な火入れが味を左右する食材も心配ないですね」と話す寺田真二郎さん。
1台あればトースターも魚焼きグリルもフライヤーもいらない、複数の機能を兼備するので初期投資は高額だが調理の守備範囲は広い。
「メーカー推奨のパン粉の下準備と、自動メニューで作成しました。シャープは水蒸気を使わず衣のサクサク感を生かし、水蒸気を使う日立は白身魚がしっとり。高温で最初に一気に卵液(衣)を固める東芝やパナソニックは、食材の水分や旨味が逃げない。全モデル、揚げ物らしさは実現できたが、裏の衣が少々甘い印象。火の当たる場所にもクセがあるので、たまに覗いて焼き網の位置を変えるといい。ポテトはどれも外カリ、中はホクホク、おいしかったです」
料理研究家 寺田真二郎さん
フィッシュアンドチップス
●材料
生タラ(切り身)………4切れ
冷凍フライドポテト(太め)………200g
塩、黒こしょう………各少々
パン粉………60g
サラダ油………適量
【A】(溶き卵1個分、薄力粉大さじ4、水小さじ2、にんにく〈すりおろし〉小さじ1/2、コンソメスープの素〈顆粒〉小さじ1/2)
パン粉は油大さじ3を加えて混ぜる。そのまま使うか、弱火で炒めて使用。
タラは塩、黒こしょうを、それぞれ少々ふって下味をつける。
Aはよく混ぜ合わせる。タラはAにくぐらせ、パン粉を全体にまぶす。
フライドポテトは冷凍のまま、油小さじ2をまぶして全体に絡める。